仮面ライダーキマイラ✕ソウルハッカーズ2 作:ボルメテウスさん
ビルの屋上へと辿り着いた俺達。
そこにいるはずの鉄仮面達の姿がいない。
その事もあって、俺達は警戒しながら、周りを見渡す。
それと同時だった。
緑色の光と共に、四方から取り囲む形で何かが召喚される。
「あいつらは、私達と会った悪魔」
それは蝶の形をした悪魔だった。
俺が別行動している間に、リンゴ達と既に出会っていたらしい。
悪魔達は出現すると共に、甲高い声と共に。
「なっ」
俺達は一瞬で身動きが取れなくなった。
困惑している俺達の元に、ゆっくりと歩きながら、誰かが近づく音がする。
見れば、そこには俺達の目的の人物がいた。
「鉄仮面っ」
そこには鉄仮面と、その鉄仮面に従うように後ろからゼノンがいた。
「動けないっ」
「造魔の弱点をつく為に、新月の晩に襲撃をかける。
そのアイディアは悪くなかった」
「どういう意味?」
そう、リンゴは問いかけるように、鉄仮面を見つめる。
「その弱点は、造魔ゼノンは克服している」
「そんなっ!」
それは、ゼノンに勝つ為の方法がない事に等しい。
「ショックかい?
そもそも造魔が新月を苦手とするのはなぜだと思う?」
「理由があるの?」
「悪魔を、根源としているから」
「コヴェナントを根源としているから、月の満ち影には関係ないという事か」
「ご明察。アッシュは十分に時間を稼いでくれた。
おかげで、君達を捕らえられた」
「私達が今日、ここに来るのを分かっていた口ぶりだね」
「その為にヤタガラスの犬を泳がせたんだよ。
コヴェナントを渡せ」
そう、鉄仮面は俺達に脅すように呟く。
「お断り」
そう、リンゴは答える。
その答えに対して、鉄仮面の銃口はリンゴの脚を狙って、放たれた。
銃弾が放たれた音。
その銃弾がどこに向かったのは、すぐに分かった。
「ああああああああ!!!」
それはリンゴの脚を狙っており、痛々しい銃弾の跡が見える。
「少し、黙っていてくれないか?
コヴェナントを持っていない君に、用はない」
そう言いながら、リンゴの事を無視し、その視線はフィグへと向けられていた。
俺は、その瞬間、目を見開き、湧き上がる感情に制御ができなかった。
怒りの炎で身体が燃えそうになっていた。
「鉄仮面っ」
「君も、少しは黙っていてくれないか?
それとも彼女をっ」
そう鉄仮面が呟くよりも先に、俺は既にバイスタンプを手にしていた。
「これはっ」
そのバイスタンプは、未だに使いこなせていないボルケーノの力が宿っている。
燃えさかるマグマを思わせるそれを、未だに完全に制御できていない。
だけど、今は。
「リンゴをっ、よくも傷つけたなっ」
絞り出すような声、同時にボルケーノバイスタンプをキマイラドライバーに装填する。
『BurningFire!』
同時に、キマイラドライバーから放たれる熱風は、周りを囲んでいた悪魔を吹き飛ばした。
「式っ、止めろっ!」
それと共に、俺を止めようとする声が聞こえる。
だが、今は、その声よりも、怒りで前が見えない。
「アロウ、止めろ」
「サイゾー、だが、今は」
「あいつが今、どういう感情か、俺には痛い程に分かる。
そして、今は、止められないっ」
仲間が、心配する声が聞こえる。
けど、ごめん。
今の、俺の、この感情は止められない。
「マイラ、悪い」
「気にするな。
何よりも、私もお前の感情は止められない!」
俺の言葉に同意するように、マイラもまた叫ぶ。
『ギタント! オン! ボルケーノ! Come on! キメラ! キメラ! キメラ!』
「「変身!!」」
叫び声と共に、俺はそのまま拳を振り上げる。
それと共に、俺の姿は変わる。
灼けた鋼鉄や名前通りの溶岩を想起させるメタリックブラックにオレンジの配色が特徴。
それと共に胸部、両腕、両脚、両肩に獅子の意匠が追加される。
そして、仮面はギガントサウルスを模した形となり、頭には角のような装飾が追加。
その姿こそ、俺の持つキメラとしてのボルケーノ。
その力は、全てを燃やし尽くす炎。
その名は。
「ボルケーノ・キマイラ」
「ボルケーノの力を得たとして、何を」
そう鉄仮面が答えるよりも前に、俺は既にゼノンを殴り飛ばした。
殴り飛ばされたゼノンは、既にコヴェナントが防御するように、壁を形成していた。
だが、その壁はあっさりと熔け、ゼノンを吹き飛ばす。
「なにっ」
ゼノンの頬は炎のように熔けていた。
再生が追いつけない程に。
「データにあったリバイスよりもっ強いだと」
「はああぁぁぁあ!!!」
怒りで燃え上がる思いと共に、俺はそのままゼノンに向けて、追い打ちを掛ける。
「ぐあっ!?」
吹き飛ぶゼノンに対し、更に追撃を仕掛けるべく近づこうとした時だった。
「がああぁぁ」
そう言って立ち上がったゼノンは、獣のような咆哮と共に細長い剣のような武器で襲い掛かる。
しかし、俺はそのまま剣を掴む。
同時に剣は、俺から放たれる熱で簡単に熔け、溶けていく。
だが、それでも、ゼノンの攻撃の手は止まらない。
それどころか、体中から触手のようなものを出し、攻撃してくる。
それでも、簡単に焼けて、殴り飛ばす。
「どうなっているっ、貴様はぁ!」
その言葉と共に鉄仮面も既にジュウガへと変身していた。
「行くぞ、マイラ」
『ボ・ボ・ボル! ボ・ボル! ボ・ボルケーノ! ボルケーノフェスティバル!』
同時に、俺の背中から溢れ出る炎。
「炎の魔法を使った所でっ」
そう鉄仮面は炎を避けるように飛び込む。
だが、炎は人型へとなり、そのまま蹴り上げる。
「なにっ」
その炎は、今、俺が変身している姿と酷似している。
それこそ、ボルケーノによって、変幻自在の炎の身体を得たマイラだ。
マイラは、そのまま炎の身体でジュウガに掴みかかる。
ジュウガはそのまま地面へと叩きつけられる。
そこに俺は容赦なく拳を叩きつけた。
そこからまた、ジュウガの姿のまま、地面へと突っ伏す。
そんな姿を見ている間に、俺の背後に忍び寄る影があった。
それは、先ほどまで戦っていたゼノン。
ゼノンは手に持つ刀で斬りかかってきたが、俺は振り返りながら、受け止める。
受け止められたことに対して驚いたのか、僅かに目を見開いたゼノンだったがすぐに立て直し、連撃を浴びせてくる。
それを全て素手で受け止める俺。
だが、力ではこちらの方が上だ。
「怒りが湧く!」
俺はキマイラドライバーにあるボルケーノバイスタンプを一回倒す。
「魂が燃える…… !」
再度、バイスタンプを倒す。
「俺のマグマがほとばしる!」
三回目に、バイスタンプを倒す。
「もう誰にも止められねぇぇぇ!!」
そして、4回目。
『マッドリミックス! 必殺! カオス! ボルケーノキメラチャージ!』
燃え上がるマグマ。
それと共に、炎となったマイラが、俺の身体に一つとなる。
全身から噴出した紅い炎は、拳に集まる。
その狙いは
「まさかっ、止めろっ!」
そう、鉄仮面が言うが、そんな事は関係ない。
俺はゼノンに向けて、右手を振るう。
それはまるでロケットパンチのような速さだったろう。
一瞬にして間合いに入り込んだ腕に反応できず、ただ呆然とするだけのゼノンの顔面に、思いっきり拳をぶつけた。
さすがにその一撃で、ゼノンは大きく吹き飛んだ。
だが、まだ終わっていない。
俺はさらに追撃すべく走り出した。
ラッシュだ。
全ての怒りを。
鬱憤を。
鉄仮面に対して向けるように。
俺はゼノンを殴り続ける。
地面が割れる。
下の階を壊しながら。
また下の階に。
その度にゼノンの身体が燃える。
それに対応するようにコヴェナントが奴の身体を治す。
だからこそ、治す度に俺は炎と共に殴る。
「燃えろっ! 燃えろっ!! 燃えろっ!!!!!」
もはや言葉にならない叫びを上げながら、ひたすら殴り続けた。
すでに視界にはゼノンしか写っていない。
ただ目の前にいる敵を殴り続ける機械のように。
ひたすらに。
そして。
「式っ!」
声が聞こえた。
俺の拳を止める声が。
それと共に、何かが燃えるような音がする。
怒りと共に、俺は振り向くと。
そこには痛々しくしながら、俺の手を掴むリンゴがいた。
「リンゴっ」
同時に俺の熱が急激に冷める。
先程まで燃えさかる炎が、彼女を傷つけた。
「やっと、こっちを見たか。
いやぁ、いつもの様子じゃなくて、びっくりしたよ」
そう言いながら、軽い調子でリンゴは言う。
だが、その手には先程まで俺に触っていたのか火傷が見える。
「俺はっ、そんな、お前を」
「分かっているよ。
まったく、Aionも痛覚もありにするとはね。
おかげで、君に心配をかけたよ」
そう言いながら、手を隠しながら言う。
「まぁ、結果はオーライ。
まさか、ゼノンを倒すとはね。
けど、コヴェナントは既になくなったか」
「何時から」
「私がここに降りた時にはね。
おそらくは途中でゼノンは死んで、コヴェナントは抜け出した。
鉄仮面をさすがに私達だけでは止められなかったから、いなくなったけど」
「……ごめん、俺のせいで」
ボルケーノの力に飲み込まれたせいで、リンゴにも被害が出た。
それが悔しくてならない。
背後から抱き締めた。
「いやぁ、にしても、結果は大失敗だけど、これって嬉しいもんだね」
「嬉しいって、何を言っているんだよ。
俺は」
「私の為に怒ってくれたんでしょ」
そう言い、笑みを浮かべる。
「私が鉄仮面に撃たれた時、これまで見た事ないくらいに怒った。
誰かが、私の為に怒ってくれた。
それって、結構嬉しいんだ」
それは普段見せないような表情だった。
心の底からの喜びに満ちた顔。
今まで見せたことのない表情だ。
それだけではない。
彼女はゆっくりと手を持ち上げていく。
傷だらけになった左手を。
それを自分の胸に当てて。
まるで祈るかのように言ったのだ。
私の為に怒ってくれてありがとう。
と。
俺は何も言えなくなる。
何故なら、リンゴ自身がどれだけ嬉しかったかを分からされたからだ。
だからこそ、もう何も言えない。
そして、再び言葉を口にしたのはリンゴの方だった。
「さてと、これでお終いかな。
後は」
そう言って振り返った先にいるゼノンがいた場所を見る。
「ゼノンを倒す事ができた。
ある意味、前進したと言えるね」
「あぁ」
同時に俺はそのままリンゴの左手を見る。
俺が火傷し、傷つけた。
もう2度と、彼女にそんな傷を負わせない。
もぅ、怒りのマグマに屈しない。
デビルライダー達の戦いで描くのは
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王蛇VSカリス
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エターナルVSサソード
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ソーサラーVSオーガ
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デュークVSバロン
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4号VSチェイサー
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パールクスVSBLACKSUN