仮面ライダーキマイラ✕ソウルハッカーズ2   作:ボルメテウスさん

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第54話

ミレディが暴走した事を察した俺とサイゾーはすぐにこまどりへと向かった。

 

その先には、既にこまどりにいるレイヴンへ襲撃しようと、その手に武器を構えているミレディの姿があった。

 

同時にサイゾーは銃を、俺はキメラドライバーを腰に巻く。

 

「どいて、サイゾー、式。

貴方達とは戦いたくない」

 

それはこれまで幾度も苦難を乗り越えた仲間だからこそ言ってくれる台詞。

 

確かな信頼がそこにあるが、それでも俺達はこの場を退く訳にはいかない。

 

「俺だってそうだよ!

だけど、こればっかりは駄目だ!!」

 

「そうだよ、ここにいる子供達は関係ないだろ!」

 

そうサイゾーの言葉と共に、俺もまたミレディを説得するように叫ぶ。

 

同時にリンゴ達も合流し、前後から挟む込むようにミレディに向けて言う

 

「貴方達は本気で世界の終わりを止める気はあるの?

ここでなら、あの男だって全力で戦えない。

ガキなんて人質でも、何にでも使えば良い」

 

「それじゃ、デットマンと変わりないじゃないかっ」

 

人を平気で傷つける。

 

そんな事を、許してはいけない。

 

「そうね、けど私はそもそもファントムソサエティ。

手段なんて、選ぶ必要はないわ」

 

そう、冷血に彼女は言う。

 

このままでは、本当にミレディと戦う事になる。

 

俺は、その手にあるバイスタンプに力を込める。

 

「確かに子供達は関係ない。

だけど、それは彼らが理不尽を被らない理由にはならない」

 

「そんな理不尽から、世界の終わりと戦う為に、俺達は戦っている」

 

俺は、その手を、ゆっくりとキメラドライバーへと入れようとする。

 

「私は理不尽に家族を殺され、恋人を奪われた。

ならば、私が理不尽に力を行使し、その埋め合わせを世界に求めたとしても、誰もそれを責められない」

 

「それは、間違っているよ」

 

そう、リンゴが悲痛な表情と共に、ミレディに言う。

 

「それだと、理不尽の連鎖が続くだけ。そうなったら世界は今以上に酷くなる事になる」

 

「何よりも、ミレディ。

今、お前が理不尽な事をしようとしているのは『世界』じゃない。

『子供達』に対してだ」

 

「そんな事、関係ない!

何よりも、それが世界だったら、大いなる存在にでも、何でも焼き払われてしまえば良いのよ!!」

 

既に、目の前にある復讐で、止められない。

 

止められないのかっ。

 

そう思った時。

 

「お姉ちゃん、泣いているの?」

 

聞こえた声、それは施設の子供だ。

 

少女はゆっくりとミレディに近づく。

 

俺はすぐに止めようとするが、それよりも見えたのは、ミレディの変化だった。

 

「今度は私がご本、読んであげようか?」

 

そう少女は笑みを浮かべながら言う。

 

その様子は、まるで敵意はなかった。

 

その目が、ミレディの中で何かを変えようとしていた。

 

その証拠のように、彼女は手に持っていた武器を地面に落とす。

 

「ごめんなさい、私、弱くなっちゃった」

 

それは、誰に向けた言葉なのか分からない。

 

俺達に対してでも、少女に対してでもない。

 

ここにいない誰かに対して。

 

リンゴは励ますように近づく。

 

同時に俺はそのまま視線がある方向を見る。

 

「さぁ、皆、そろそろ寝る時間だ、ベットへ行きなさい」

 

聞こえてきたのはレイブン。

 

少し前ならば、頼りになる仲間であったが、その正体は鉄仮面。

 

だからこそ、俺達は同時に構える。

 

「ここへの奇襲は織り込み済みという訳ね。

いつでもやれた訳」

 

「気に入らないな」

 

まさに、全てが手の平の上で踊っていたように、黒幕が、まさに目の前にいる。

 

「それで、どこで決着をつける」

 

「湾岸倉庫西区画。

そこで決着だ」

 

それこそ、本当に、最後の戦いのように言う。

 

それと共に、俺達はそこから離れていく。

デビルライダー達の戦いで描くのは

  • 王蛇VSカリス
  • エターナルVSサソード
  • ソーサラーVSオーガ
  • デュークVSバロン
  • 4号VSチェイサー
  • パールクスVSBLACKSUN
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