仮面ライダーキマイラ✕ソウルハッカーズ2   作:ボルメテウスさん

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第57話

「ここまでか」

 

その言葉と共に、レイブンは、その腰にあるジュウガドライバーを落とす。

 

同時に変身が解除されたレイブンの身体はボロボロの状態だった。

 

「レイブン」

 

それは、とても生きていられるような状態ではない。

 

それは、俺にとっては重圧となった。

 

「君が気にする必要はない。

元々、この身体は戦えないのを、ジュウガドライバーとコヴェナントで無理矢理戦わせていた。

それが、君との戦いで限界を迎えただけだ」

 

そうレイブンは呟くが、俺は、どうすれば良いのか、分からない。

 

そんなレイヴンに対して、近づいたのは、フィグだった。

 

「フィグ?」

 

「術式、ソウルハック!」

 

その言葉と共に彼女の身体が光る。

 

「これは」

 

「私がアロウ達に行ったソウルハック。

まさか、レイヴンを生き返らせる為に」

 

「彼を死なせない。

彼の為にも、式にこれ以上っ」

 

フィグのその呟きを聞きながら、ソウルハックは行われた。

 

おそらくは瞬きでしかないだろう。

 

しかし、それは終わり、フィグは倒れる。

 

「フィグ!」

 

リンゴはすぐに駆け寄る。

 

同時に見つめた先はソウルハックを受けたレイヴン。

 

これまでの3人は確かに生き返った。

 

しかし、そこにいたレイヴンは。

 

「失敗したのか」

 

そう、アロウは呟く。

 

「ソウルハックを行っても、本人に生きる意思がなければ効果はない。

おそらく、レイヴンは」

 

同時に、その意味を聞くと共に、俺達は涙を流せずにいられなかった。

 

この世界を守る為に戦ったはずだ。

 

確かに、これで世界は救われた。

 

だけど、それは誰かの大切な人を奪ってしまった。

 

そんな思いと共に、気絶したフィグを連れて、すぐにアジトへと戻った。

 

未だに意識が戻らない中で。

 

「式は、どうする」

 

「少し考え事をしたい。

ごめんだけど、風呂に入ってくる」

 

「そっか、少しは、その休んでくれよ」

 

「あぁ」

 

皆がそれぞれ、その戦いでの心の傷を癒やすのか、思い出すのか。

 

各々が行動する。

 

その中で、俺は考え事をするように、銭湯に入る。

 

レイヴンを倒した。

 

それは、決して避けられなかった。

 

「・・・」

 

無音の銭湯。

 

それは、このしあわせ湯では珍しい事だ。

 

誰もいない寂しさ。

 

何時もは賑やかな場所。

 

まるで、孤独。

 

いつもの光景のはずなのに。

 

「式」

 

「えっうわっと?!」

 

聞こえた声。

 

俺はその方向に、思わず振り向く。

 

そこには気絶したはずのフィグがいた。

 

この銭湯という場において、何も身に付けていない。

 

それは当たり前だからこそ、突然、後ろに彼女がいた事に驚きは隠せなかった。

 

「フィグ、何時の間に起きたんだっ!?」

 

「つい、先程」

 

そう、呟く。

 

それは、元気があるとは言えない。

 

実際に、俺も今は元気はない。

 

ならば、どうすれば良いのか。

 

悩みながらも、フィグと背中合わせの状態だ

 

「私は、あなたを通して、人間の素晴らしさを知りました」

 

「いきなり、なんだ?」

 

その言葉に、俺は首を傾げる。

 

「人間は確かに悪魔のような残酷さもあり、醜さもある。

しかし、そんな心の中にある悪魔を持ちながらも善行で、誰かの為に戦う。

未来を変える為に己を犠牲にする存在だと知りました」

 

それは、おそらくは過去の時代へ行った時だろう。

 

「あぁ、そうだな。

けど、俺は、レイヴンを救えなかった」

 

「はい、1人の人間が抱えた絶望。

それを解す事ができなかった。

Aionですら」

 

それはまるで、自分に言い聞かせるように。

 

「そんな中でも、あなたは諦めなかった。

いや、Aionは、あなたに全てを投げ出した。

罪の意識を抱えていたとしても」

 

「フィグ?」

 

それは何を考えているのか、分からない。

 

しかし、それはいつもの彼女の様子ではなかった。

 

「私があなたの悲しみも、この世界に存在する争いも。

全て、消し去って見せます」

 

「何を言っているんだ」

 

その様子に、俺は困惑する。

 

「今の私ならば、それが理解できます」

 

その一言で、何が起きるのか。

 

自然と理解する。

 

「フィグっ」

 

「ありがとう、式。

あなたを通して得た感情は、私にとっては宝物だった」

 

振り向き、一瞬、触れた。

 

それがキスだと理解したのは一瞬。

 

呆然とする俺を余所にフィグは、しあわせ湯から去って行った。

デビルライダー達の戦いで描くのは

  • 王蛇VSカリス
  • エターナルVSサソード
  • ソーサラーVSオーガ
  • デュークVSバロン
  • 4号VSチェイサー
  • パールクスVSBLACKSUN
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