仮面ライダーキマイラ✕ソウルハッカーズ2   作:ボルメテウスさん

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第62話

 吾輩は猫である。名前はまだない。

 

「さて、気合いを入れるよ」

 

 そう言いながら、ソウルに変身したリンゴはそのままキマイラに向けて、言う。

 

 これまでと違う共闘に、この最後の戦いという状況の中で笑みを浮かべる。

 

 それがキマイラへと変身していた式にとっては頼もしかった。

 

「あぁ、行こう、フィグを止める為に」

 

 その言葉にキマイラもまた頷きながら、その手に武器を構える。

 

 それは、リンゴが使用していた武器であるアンティキティラの剣モードだった。

 

 二人は、同時に同じ武器を構えると共に、フィグもまた、手を構える。

 

「全ては痛みを止める為に!!」

 

 その叫びと共に、フィグはその手を真っ直ぐと二人に向ける。

 

 同時に放たれたのは、様々な攻撃だった。

 

 荒ぶる炎。全てを沈める水。吹き飛ばす風。貫く雷。

 

 様々な現象を、一瞬で放つ。

 

 それに対して、二人はすぐに動き出す。

 

「よっと!」

 

 最初に動いたのは、ソウルだ。

 

 彼はまず一番近くにあった炎に向かって飛び込む。

 

 それを見たソウルは即座にキマイラの背中を踏み台にして高く跳躍すると、そのまま炎の中へ飛び込んだ。

 

 そして次の瞬間、二人の間に僅かな細い糸。

 

 それと共に、二人はそのまま回り出す。

 

 まるで磁石を近づけたかのように二人は引き寄せられるように回転しだす。

 

 それによって、緑と紫の丸い塊のようになり、フィグの攻撃を全て跳ね返した。

 

「っ」

 

「式、頼むよ!」

 

「あぁ!」

 

 その言葉と共に、キマイラはそのままソウルの脚に手を触れる。

 

 それと共に磁石の反作用のように二人は再び離れると、ソウルはその手にあるアンティキティラを剣モードに変えて、フィグに振り下ろす。

 

「っ!」

 

 その攻撃に対して、フィグはすぐに防御する。

 

 だが、それと同時だった。

 

「フィグ、私だけ見て良いのかな」

 

「っ」

 

 ソウルの一言に疑問を思っていると、フィグはすぐにそれがよく分かった。

 

 それは、キマイラはソウルに引き寄せられる。

 

 磁力でキマイラとソウルの二人のコンビネーションは更に強化される。

 

「ちぃ……!」

 

「フィグっ、絶対にお前を止める!」

 

「式、私はっ、これ以上、あなたには不幸になって欲しくないっ」

 

「だったら、フィグ! 

 

 戻ってこい!」

 

「それは、無理ですっ私はっ負けられないっ!」

 

 その言葉と共に、フィグの身体から虹色の光を放つ。

 

 同時に、俺達は吹き飛ばされ、見ると、フィグの身体は大きく変化していた。

 

 それは、既に人型を保って折らず、無数の手が生えていた。

 

 そして、全身を覆う装甲からは触手のような物が生えている。

 

 まるで、キメラのように。

 

「本当に、頑固だね」

 

「だけど、止まる事なんて、できないよな」

 

 それと共に、その手をベルトへと伸ばす。

 

『ファイナルリミックス! 超必殺! バリ! ボル! ダイモン! センチュリー! ソウルキマイラ! ファイナルスタンピング!』

 

 同時に二人は手を重ねる。

 

「式、ごめんね。

 

 かなり、いや、本当に死ぬ気でやるよ」

 

「当たり前だろ。

 

 むしろ、やらないでどうするんだよ」

 

 二人の声が重なる。

 

「プロテクト! 完全解放!」

 

 その言葉と共に、二人の身体はこれまで以上の雷が集う。

 

「ソウルハック! シーケンス! スタート!」

 

 同時に、そのフィグだった物に向かって、真っ直ぐと二人は蹴り上げる。

 

 それは、物理的に、全てを繋げるように。

 

 真っ直ぐと蹴り上げるように。

 

 その先で、二人はフィグの中へと入っていく。

 

 見えた光景。

 

 それは、かつて戦ったレイヴンがこまどりで子供達と過ごしていた光景。

 

 レイヴンとの交流によって、子供達を導く未来を知った。

 

 そして、その中で、式の背中もあった。

 

『何時の頃か。

 

 家族を大事にするという言葉を、私は知らなかった。

 

 それでも、誰かの為に命懸けに戦うあなたを見ていた。

 

 けれど、その目が私ではなく、彼女に目を向けていたのも知っていた』

 

『それでも良かった。

 

 リンゴを好きになったあなたが、私が好きになったあなたが幸せになるのだったら』

 

『その為には、この世界は、あまりにも残酷だ。

 

 あの思いを繋げた未来が、この結果になって』

 

『だからこそ、私は』

 

 その言葉と共に、ゆっくりと目の前に、フィグの姿が見えた。

 

「貴方達は、本当に無茶をしますね」

 

「フィグに言われたくないよ、全人類をソウルハックするなんて」

 

 そう、見えたフィグの姿は、これまで通りの穏やかな彼女だった。

 

「戻ろう、フィグ。

 

 お前の帰りを皆、待っている」

 

「それは、できません。

 

 私は、ここで貴方達の手を取ってしまったら、レイヴンに、顔向けはできません。

 

 何よりも、貴方達を裏切ってしまった私には、そんな資格はありません」

 

 その言葉と共に、フィグの身体は僅かだが消滅しかける。

 

 それは、コヴェナントの力を使った影響か。

 

 魂は少しずつ、消滅しようとしていた。

 

「資格なんて、どうでも良いよ。

 

 何よりも、俺達は」

 

「そうだね、私達は」

 

 その言葉と共に、フィグの手を、変身を解除した式とリンゴが掴む。

 

「「もう家族だから」」

 

 その言葉が、響く。

 

「家族が揃えば、どんなに困難でも立ち向かえる」

 

「それに、俺達だけじゃない」

 

 同時だった。

 

 二人の身体に伸びる細い電気。

 

 それは、アルティメットソウルキマイラへと変身していた時にも放っていたエネルギーだった。

 

 だが、その数はとても膨大だった。

 

「これまで、多くの人と関わってきたい。

 

 その一本一本は、確かに弱いかもしれない。

 

 けど」

 

「束ねれば、強い一本へと変わる。

 

 人の絶望的な運命を簡単に変える程の一本に」

 

 それと共に、式とリンゴは、消滅するフィグの手を掴み、そのまま抱き上げる。

 

「だから、帰ろう、フィグ、家族の元に」

 

 その言葉は、救いだっただろう。

 

 二人に抱き締められ、そして涙を流すフィグ。

 

 そのまま3人は、仲間が繋いでてくれた一本に引き寄せられるように、元の世界へと戻っていく。

デビルライダー達の戦いで描くのは

  • 王蛇VSカリス
  • エターナルVSサソード
  • ソーサラーVSオーガ
  • デュークVSバロン
  • 4号VSチェイサー
  • パールクスVSBLACKSUN
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