おばあ「戦車道時代」   作:ゼブラーの野郎

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やくざ若衆祭り唄

 ――・・・

 

 \ワイワイガヤガヤ/ \トンテンカン トンテンカン/ \ワイワイガヤガヤ/

 

 「お~い、これ持ってっていいのか~?」ドヤドヤ

 

   「よーし、持ったぞー。いくぞ、せーっの!」ガッシャン

 

  「誰だここの木材持ち出したやつ~!」ヤイヤイ

 

西住「わあ・・・道にたくさん露店が」

 

冷泉「町をあげてのお祭りだからね」

 

西住「こ、こんなに大事になっておいて参加校少なかったらどうしよう。ど、ドキドキしてきた・・・」

 

冷泉「賽は投げられたんだ。出目は変えようがないよ」

 

 

武部「大変でんがなたいへんでんがな~!」ドタバタドタバタ

 

西住「た、武部さん!」

 

秋山「港で受け付けをしているはずがなぜ・・・ま、まさか何か事故でも!?」

 

武部「とんでもなーことになっとるべや!みんな来てくんろ!」

 

冷泉「かっぺ言葉を出すな。なにがどうしたかちゃんと言ってくれ」

 

武部「どーもこーもにゃーよ!めっちゃくちゃたくさんの学園艦が寄港してんべや!」

 

西住「!」

 

 

 \\\ ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン ///

 

   《プラウダ高校》

            《アンツィオ高校》

 《聖グロリアーナ女学院》

                  《BC高校》

  《サンダース大学校付属高等学校》

《知波単学園》

        《黒森峰女学院》

               《自由学園》

    《継続高校》

 

 /// デーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン \\\

 

 

秋山「!・・・」アゼン

 

西住「すごい・・・学園艦がこんなにたくさん・・・」

 

秋山「見てください。次々と学園艦が来ますよ!」

 

西住「ベルウォールに楯無高校、ボンプルや竪琴、コアラの森まで!」

 

冷泉「どうやらあんたの悩みは杞憂だったようだね、かほ」

 

 

田尻「ごきげんようかほさん」

 

おケイ「ハーイかほ!いろんな学校に声かけてたくさんウェルカムしたわ!」

 

西住「あ、ありがとうございます!まさかこんなにたくさん色んな学校が来るなんて・・・」

 

田尻「参加はせずとも大会を見に来た学校も多いみたいよ。マジノ女学院や青師団もそう」

 

おケイ「戦車道を盛り上げたいって人は日本にいっぱいいたってことね♪」

 

 

プラウダ指導者「大洗の西住と冷泉ってのはどの子?」ザッ

 

西住「!・・・は、はい!私達ですが・・・」

 

冷泉「なんだい」

 

プラウダ指導者「あなたたちね、この大洗の戦車道大会を企画したのは」

 

西住「え、えと・・・そうですが・・・な、なにか・・・?」

 

プラウダ指導者「ハラショー!ピロシキー!」ダキッ

 

西住「!?・・・え、え!?」アタフタ

 

プラウダ指導者「よくぞやってくれたわ!この大会で戦車道のすばらしさを知らせることができる!ありがと!」

 

西住「い、いえ・・・私達だけの力では・・・」

 

プラウダ指導者「私はプラウダ高校のシドーシャよ!でも、言っておくけど優勝は私達のものよ!」ニカッ

 

冷泉「そいつは聞き捨てならないね。勝つのはウチだよ」

 

 プラウダ生徒「ドテチン」

 

冷泉「!?・・・な、なんだって?」

 

シドーシャ「その子はクララ。ソビエト連邦から来たウチの生徒よ!砲撃の名手なんだから!」フンス

 

クララ「ドッテチ~ン(※よろしくお願いします)」

 

冷泉「そびえと・・・北方の国だね。そんなよくわかんないお国の人間を招き入れるなんて、少しおっかないね」

 

シドーシャ「あら、生まれた所や皮膚や目の色で一体この子の何がわかるっていうの?クララはすごいんだから!」

 

クララ「ホッホホ~イ(※照れますな~)」

 

冷泉「む・・・そうだね。あんたの言う通りだ。すまんねクララとやら、失礼なことを言っちまったよ」

 

クララ「ええんやで」

 

冷泉「!?」

 

 

 >>

 ソビエトから来た~;戦後当時、アメリカ人が日本に来ることはよくあったが、ソ連人は滅多にいなかった

 

 

知波単隊長「おお!あなた方が西住さんと冷泉さんですね!本日はお招き頂きありがとうございます!」ペコォー

 

西住「い、いえいえ。こちらこそ来ていただいてありがとうございます」

 

知波単隊長「我々知波単学園も本大会に参加させていただきます故、お互いに尽力いたしましょう!」アクシュ ブンブン

 

西住「は、はい。こちらこそがんばります」

 

冷泉「かほ、戦う前に気圧されるんじゃないよ」

 

西住「う・・・そうだね。知波単学園さん、負けませんよ~!私と久子ちゃんは強いんですよ~!」

 

冷泉「阿呆か」

 

知波単隊長「むむむっ!我々とて負けるつもりは毛頭ありませんよ!」

 

西住「私と久子ちゃんが一緒なら10万馬力だもん!10万ですよ10万!」フンス!

 

知波単隊長「おお!それは手強そうですな!貴校の検討を祈ります!」アクシュ!

 

西住「こっちだって祈ります!」アクシュ!

 

冷泉「ど阿呆か」

 

 

 >>

 10万馬力~:1952年の4月に『鉄腕アトム』の連載開始された

 

 

BC高校隊長「君がこの大会の開催者だね。我らもレースに参加させてもらうよ」

 

西住「ありがとうございます」

 

BC高校隊長「君達の熱い戦車道愛・・・我々も感銘を受けたよ。共に日本戦車道を復活させよう」

 

西住「はい、ありがとうございます」

 

BC高校隊長「ところでこの後ヒマかな?どうかな、一緒にお茶でも・・・おっとお互いまだ名乗ってもいなかったね。君の名は?」

 

西住「ふぇ!?え、えっと・・・――」

 

自由学園隊長「ちょ~っと待ったァ~!油断するな西住さん!そいつらは何か企んでるに違いない!」

 

西住「え、ええ!?」

 

自由学園隊長「レース前に主催者に取り入ってポイントを稼ごうとしているんだろう!こすっからいやつめ!しかもナンパまでしようとは!」

 

BC高校隊長「な!人聞きの悪いことを言うな!なんなんだ君は!」

 

自由学園隊長「なんだチミはってか!私は自由学園の隊長だ!キサマのような軟派な輩が戦車道のイメージを悪くしているんだ!自覚を持て自覚を!」

 

BC高校隊長「な、なんて言いようだ!ちょっと美人だからって調子に乗っているな!この!」

 

 \ヤイノヤイノヤイノヤイノ!/

 

西住「お、お二人とも、ヤイノヤイノと喧嘩するのはやめてください」

 

冷泉「やる気十分だね」

 

自由学園隊長「いいだろう!我ら誇り高き自由学園が野蛮な貴様らを叩きのめしてやる!」

 

BC高校隊長「フン!我がBC高等学校が悪趣味な貴様達をコテンパンにしてくれる!」

 

冷泉「へっへっへ、せいぜいつぶし合っておくれよ」

 

西住「久子ちゃん笑い方が邪悪・・・」

 

 

 >>

 君の名は~:1952年の4月に『君の名は』というタイトルのラジオドラマが放送開始された

 

 

生徒会広報「え~、大会参加希望校の代表者はこちらで受付を済ませてくれ~」

 

生徒会副会長「選手の皆さんには宿を手配します。人数を用紙に記入してくださいー」

 

生徒会広報「それが済んだら明日のレース会場を開放するから練習なり下見なりしてくれ~」

 

 \ザワザワ/ \ガヤガヤ/ \ワイワイ/

 

武部「はーい、順番にならんでくださーい」

 

西住「薫子さん、私も手伝うよ」

 

武部「いいのいいの。かぽりんは選手なんだから。運営は私達と生徒会に任せといて」

 

西住「すみません。ありがとうございます」

 

 

 「かほ」

 

西住「!」

 

黒森峰隊長「久しぶりね」

 

西住「ゑり子さ・・・逸見さん!」

 

逸見「まさかと思ったけどやっぱりあなただったのね」

 

西住「き、来てくれたんですね・・・!」

 

逸見「私達が優勝したら、黒森峰に戻ってきなさい。西住流家元とも話はつけてあるわ」

 

西住「!・・・お母さんに・・・」

 

逸見「きっとあなたを連れ戻してみせるわ。じゃあね」ザッ

 

冷泉「知り合いかい?」

 

西住「元いた学校の友人です」

 

冷泉「古巣の盟友か。やりづらいかい?」

 

西住「・・・ううん、今の私は大洗の生徒だから」

 

冷泉「その意気だ」

 

 

 ――・・・夜

 

冷泉「大会前夜に呼び出しとはずいぶんなことしてくれるね」ザッ

 

西住「あの・・・お話って何ですか?えっと・・・継続高校の方ですよね?」

 

継続高校隊長「応じてくれてありがとう」ポロロン♪

 

冷泉「そりゃなんだい?琴か?なんだってそんなもの持ってるんだい?」

 

継続隊長「私は継続高校の美川という者さ。みかと呼んでくれて構わないよ」ポロリンチョ♪

 

冷泉「人の話聞かない奴だね」

 

 ザッ!

 

アンツィオ統帥「待たせたな!アンツィオ高等学校の統帥(ドゥーチェ)参上だー!」バーン

 

みか「待ってたよ」ポロン♪

 

西住「アンツィオの隊長さんまで・・・一体なにごとなんですか?」

 

みか「単刀直入に話すよ。私達継続高校は保有車輌がBTの1輌しかない。君達大洗高校もⅣ号戦車1輌、そしてアンツィオはCV33だけだね」

 

ドゥーチェ「仕方ないだろお金ないんだから!」

 

みか「一つ提案があるんだ」

 

ドゥーチェ「テイアン・・・?」

 

みか「我々で同盟を組まないかい?」ニッ

 

冷泉「ほう」

 

西住「ま、待ってください。それってアリなんですか?」

 

みか「ルールには『走行不能になれば失格』としか書いてない。それ以外は何でもアリだろう?」

 

ドゥーチェ「まてまて!じゃあ賞金はどうなるんだ!」

 

みか「山分けでも十分な額が入ると踏んでる」

 

冷泉「アンタと組んでうちに利があるかい?」

 

みか「言わせてもらうが、単機で優勝はかなり厳しいだろう。1本の矢も束になれば・・・どうだい、悪くない話だろう?」

 

西住「秘密の同盟・・・かっこいい・・・」

 

ドゥーチェ「よし!のったァ!我らアンツィオ高校は仲間になるぞ!」

 

冷泉「・・・」

 

西住「久子ちゃん、どうする?」

 

 

冷泉「悪くないね」ニヤリ

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