パパさんの誕生日が過ぎて春の温かさを感じるようになったこの頃、お嬢が学校に入学した。
話をきく限り、トレーナーズスクールでは無いらしく理由としてはママさんが基本的なところは既にお嬢に教育してあるし、トレーナーとして教えないといけない事もあと少しなのでわざわざトレーナーズスクールに通う理由があまりない、とのこと。
お嬢も同じ事を思っていたらしくママさんに質問していたので、盗み聞きしたらそういう事らしい。
それは兎も角、お嬢が学校に入学したことで個人的には大きな変化が生まれた。
それはモンスターボールの中とはいえお嬢が俺を学校に連れて行く事。そしてそれに伴って放課後に時折ポケモンバトルを挑まれる様になったことである。
まずは学校に連れて行く事の方について。
そう大したことではないのだが、この学校はポケモンの持ち込みがOKである。とはいえ校則で学校にいる間は原則としてポケモンを出してはならないしポケモンバトルも禁止されている。それでもポケモンを持っているというのは子供達にとって一種のステータスなのか持って来ている子はそれなりに居るらしい。流石に入学早々1年生から連れて来てる子はあまりおらず、高学年になるにつれて増えていく様ではあるが。
そんな中、我がお嬢は連れて来ている側の子である。
ましてや、ズバットとはいえ色違い。それはもうクラスの関心は集まった。入学してから数日は放課後にお披露目会が開かれていた程だ。
おかげでお嬢はそれなりのお友達を作り、クラス内での地位を確固たるものに出来たのでその点は良かったと言えよう。
問題はもうひとつの変化の放課後にポケモンバトルの方である。
これが案外厄介で、出る杭は打たれるではないが1人だけが注目されればそれが気に食わない子も出てこよう。これは大人だろうが子供だろうが変わりはない。なんならポケモンの中でもそんなことはある。お調子者だったズバットのズバ太(仮)は騒ぎすぎていた所為でイワークの餌食に……。いや、これはどちらかと言えば雉も鳴かずば撃たれまいの方か。
話は戻ってポケモンバトルである。
ガキ大将みたいな奴とかが突っかかって来てポケモンバトルになったりするのだが……。
「モモンちゃん、どくどくのキバ!」
相手のポケモンの隙を狙って背後をとってガブッとな。
「あぁ!俺のコラッタが!!」
こう言ってしまっては悪いのだが、ぶっちゃけ弱い。
指示のタイミングが悪いから相手のポケモンが攻撃するタイミングズレて隙ができたりするし、感情的になりすぎて指示があったり無かったりで相手のポケモンが困惑してるのがよく分かる。
そんな中、お嬢は冷静に指示をくれるので安心して従える。
それに俺自身も毎日のようにしている姐さんとの特訓でそれなりには戦えるようになってきている。それに姐さん含めママさんのポケモンとか気まぐれで手伝ってくれたりするアカリさんだったりとかと比べるとまぁ申し訳ないけど全然恐くないのである。いや、比較対象があまりにもアレだから比べちゃいけないんだろうけれども。
姐さんとかは例えるなら武術の達人とかでアカリさんは野生の勘を用いた自己流で強い人みたいな感じ。アカリさんはとにかく気迫が凄いし姐さんとかみたいな決まった戦いの流れが無いのでとても戦い辛いが、姐さんは姐さんで1度流れを持っていかれると流れを引き戻すのはほぼ無理なのでどちらの特訓もとても身になるのだが。
そんな訳でお嬢も俺も同年代とその手持ちと比べれば抜きん出ているので戦えばまぁ申し訳ないがワンサイドゲームになってしまう。
結果として突っかかって来られたのを返り討ちにしているので何も知らない人が見るとこっちが悪者になってしまう。
幸い1周まわってここ最近よく見る光景な為にそこまで気にされない。
何度か返り討ちにされた子の兄だったりが出てきたがそれも返り討ちにしてきたら次第にそういうことも無くなり。
最近は負けても果敢に挑むある種の勇者か腕試しの為のチャレンジャーがポケモンバトルの相手になっている。
おかげでまぁ最初の頃よりは実戦経験になってそうではあるが。
なので、もうすぐだと思うんだけどなぁ……進化……。