そんなこんなでガラル行きが確定した訳なのだが、パパさんは向こうで売り出す新製品の開発を向こうの研究所で現地の人と行うらしい。とはいえ、研究所は現在建設中で、出来次第研究所所長として転勤らしく実際のところは研究と言うよりは事務作業が主らしいとアカリさんは言っていた。
「アザミ、ミカ、本当に申し訳無い……。
僕もミカの事があるから上司に掛け合ったけどもっと上の方の意向だから俺にもどうしようも無いって言われて……。」
「レンさんは悪く無いから謝らないでね……。
それで転勤は何時頃になるって言われてるの?」
「その研究所が出来次第って言われてるけど大体1年半位先で考えておいて欲しいって言われている。」
時は少し過ぎ、ある日の厩舎にて
パパさんとママさん、お嬢も含めてのお話がされていた。
厩舎の理由は……、まあ我々への配慮もあるのだろう。
パパさんが内示……とまではいかないけどまあほぼ確定という事で内密に聞かされたらしい。
そんな訳で色々と準備を進めることになるそうだが、現在1番の問題は住居関係である。
家はそこまで大きく無くても良いが、それなりには庭が広くて小規模な厩舎がある所という条件をパパさんは求めているらしく。
パパさん曰く恐らく郊外の大きな庭のある大きめな家を買って家をリフォームして自宅と厩舎が併設された家にすることになるだろうとの事。
……パパさん、いいひと過ぎない?
いや、まあ手持ちのポケモンも家族だからって言ってくれるのは嬉しいけれども。
「まあ、そうなったのなら仕方ないよ。幸いにも家を建てて転勤とかにならなかっただけ良かったと思わないと。」
「そう、なの…かな……?」
「そうだよ、それにまだ1年以上余裕があるんでしょ。
いきなり転勤で慌てるなんて事にならなくて済んだんだし、しっかりと住むところ決めて、余裕を持って移住する位でいいんじゃない?」
パパさんは割と考えるとドツボにハマるタイプらしいけど、ママさんは楽観的と言うかポジティブシンキングな人なのでそういう所は噛み合ってるってアカリさんとかが言ってました。
「それにしても、転勤位って言ったら駄目だけどその程度で安心したよ。何かがあって解雇とかだったらみぃちゃんとお腹のこの子をどうやって育てるか色々考えるところだったし。」
「…………え?」
……つまりそういう事だよね、お嬢に妹か弟ができるって事ですよね……?
「待って、そんな話聞いて無い……。」
「今日レンさんが帰ってきたら話そうと思ってたの!
でもレンさんあんなにも深刻そうな顔して帰って来たから言い出し辛くて……。」
いや、姐さん含めて殆どが初めて聞いたって顔してますよ……。
例外はタナカさんとミントさんか。
「わたし、お姉さんになるの……?」
「そうだよ!みぃちゃんもお姉ちゃんだよー!」
「わたし、お姉ちゃん!!
それで名前は!名前はどうするの?」
「名前かぁ……。ミカはなんか良い案あるか?」
「アヤメちゃん!」
「アヤメかぁ……、結構良い名前だな。」
「でしょ!妹が居たらってずっと考えてたの!」
それは知らなかった。まあ、お嬢は妹だったら結構可愛がるんだろうな、この感じだと。
「男の子だったら……カシワ……とか?」
あ、これ多分弟も可愛がるな。
でも単に名前が良いの思いついて無いっぽい。
その後は名前付けにスライドしていき、
結果的には女の子だったら“アヤメ”で、男の子だったら“イチイ”という事になったらしい。
モチベ回復して来たので少しずつ投稿します。
そしてプロット皆無の代償として突如発生したお嬢の姉フラグ……。
当初の脳内予定だと一人っ子の筈だったのになぁ……?