メロンさんが退散してから、他の皆も動き始め少しした頃。
牧舎と言うか、現在の宿と言うべきか。まあその隣のポケモンバトル用のトレーニングコートにて、ポケモンバトルと言うべきか、トレーナー不在の模擬戦と言うべきか。とりあえずバトルが始まろうとしていた。
挑戦(多分)するはエアームドのナイトさん。
そしてそれを迎え打つ(多分)はカイリキーのタナカさん。
今、実戦練習が始まろうとしていた……。
『何やってるんだい、モモン?』
『あ、姐さん。暇なのでナイトさんとタナカさんの実戦練習でも観戦しようかなって思ってたところです。』
『ああ、今日はあの2匹か。
モモンはどっちが勝つと思う?』
どっちが勝つか……かぁ。
多分タイプ相性的にはナイトさんだろうけどさっき感じたように明らかにタナカさんが勝ちそうというかナイトさんに胸を貸してる様に思えるので……。
『やっぱりタナカさんですかね。
タナカさんは相性的には不利かもしれないですけどナイトさんよりも強そうですし、相性に関しても対策の1つや2つ位はしてそうなので。』
『やっぱり分かるかぁ……。
ナイトもよっぽどの相手なら負けることないんだけどね。タナカ相手はちょっと厳しいというか……。それにナイト、アイツはアザミの手持ちとしては一番後に入って来たから今まで末っ子扱いされててな……。』
それってもしかして……?
『ママさんの手持ちではないですけど新入りの俺が入って来たから俺に対していい所見せようと張り切ってます?』
『その意気込みが空回りしそうな位にはね。』
……うわぁ、なんか申し訳無いというかご愁傷様です。
『ナイト君、今日空回りしそうな位にやる気なんやけどどうしたん?』
なんか後ろから知らない声が……。
振り返ってみればミルタンク……ってことは。
『コレだよコレ。モモンって言うんだけど、ミカの初めてのポケモンだよ。見ての通りズバットだけど色違いで珍しいからって訳でね。
で、あっちの理由なんだけど今まで一番年下だったから。』
『あぁ、弟分が出来ていい所見せたいってことなんね。
ウチは見ての通りミルタンク……ってズバットだから見えんのか。
ま、とりあえずミルタンクのホイップって言うんよ。
多分話は姐さんとかから聞いとると思うけど元アザミさんのポケモンで今はその旦那のレンさんのポケモンって事になっとる。
でもまあレンさんにはアカリの姉さんがべったりやし、レンさんもレンさんで満更でもなさそうやから基本的には邪魔せんようにラキ姉さんと一緒に此処に居るから見かけたら声掛けてな。』
やっぱりミルタンクのホイップさんか。
『はじめまして、見ての通り色違いのズバットのモモンです。
お嬢……ミカちゃんが俺を見て早く進化してピンク色になって欲しいからモモンって名付けられました。』
『あ〜、まあそういう事なのか……?
とりあえず、多分そんなに持たないと思うからナイトの事頼んだよ。』
あ、グダグダ話してたら始まってた。
といっても両者積み技から入るみたい。
ナイトさんはつるぎのまい、タナカさんはビルドアップだけど。
とりあえず両者積み技積んだ次は、ナイトさんブレイブバードって急ぎ過ぎでは……?
タナカさんは落ち着いて回避……しない!?
真正面から受け止めて2本の腕でしっかり捕まえた直後。
かみなりパンチをお見舞いしていた。
『タナカ、アイツ特性がノーガードなんだよ。
だからまあ回避するって選択肢がそもそもないんだけど実は先に腕で衝撃弱めてるから多分思ってるよりかはダメージ喰らってないぞアレ。』
マジか。でもそうか、ゲームのプロレス方式みたいに馬鹿正直に攻撃受ける理由無いもんな。俺も仲間連れてイシツブテ襲ってたしどっちかと言えばアニオリ時空に近いんだな。
それはともかく、ナイトさんは拘束から抜け出そうとアイアンヘッドをお見舞いしているが、タナカさんこれも避けない。
落ち着いてかみなりパンチ……ではなくてこれは何?
『あれはリベンジだな。まあ、実戦ならかみなりパンチを打つんだろうが、練習だから手加減なんだろう。現にリベンジと一緒に解放しているしな。』
ほへー、なるほど。
やっぱりタナカさん強いなぁ……。
ナイトさんは形勢不利と見て一旦退いてはねやすめをするみたいだが……。
流石タナカさん、その隙を見逃さず接近してばくれつパンチをお見舞いしていた。
結果、モロにばくれつパンチを喰らったナイトさんは降参を選んでいた。
……改めて、タナカさん強くない?
そして、手加減は多少されていただろうけどあれだけ攻撃喰らって降参選べる体力のあるナイトさんも凄い……。
『はい、ナイトくんにタナカさんもお疲れ様。
ま、とりあえずウチのモーモーミルクでも飲んで今日はゆっくり休養に充ててね。いざって時にどっちもボロボロやとアザミさん困るやろうし。』
『ダイヤ姐さんが居れば余程のことが無ければ大丈夫ですよ。
それにダイヤ姐さんが負けるならその時点で私達には少々荷が重いでしょう。とはいえそうですね、今日はゆっくり休んでアザミさんを心配させないようにしましょうか。
ナイトくんも今日の技のキレ、大変良かったですよ。ブレイブバードなんてまともに喰らっていたらそれだけで流れはそちらのものだっでしょう。』
『ああああああぁぁぁ!!今日も負けた!!!
やっぱりタナカさんクッッソ強えぇぇ!!全然勝てる気しねぇ。
でも少しはモモンにいい所見せれたかな、タナカさん?』
『えぇ、それはもちろんそうでしょう。
私、実のところあの意気込み方だと最初からブレイブバードをして来ると思っていました。ですが流石はアザミさんの手持ちとして戦って来ただけあって冷静につるぎのまいから始めていました。それに私に捕まった後にアイアンヘッドで脱出をしっかりしようとする所、あれもなかなか咄嗟には出来ないものです。今まで私達が突っ込むだけでは駄目、対策された事も考える様にと言っていましたがその対策を然と見させていただきました。これだけ出来ればモモンくんもナイトくんから何か得られる物があったでしょう。』
『ありがとうタナカさん。でもアイアンヘッドやってもタナカさんビクともしなかったしまだまだ精進が必要だなぁ……。』
『まあそれは経験の差というものですよ。
私の特性はノーガードですがまともに受ければタダでは済まない攻撃が沢山あるのは分かっています。ですので攻撃を受け止めつつダメージを減らすのが真のノーガード使いというものです。』
いや、本当に今回の練習試合は身になる事多かったなぁ。
特に残心と言うか攻撃したあとも気を抜かない事とか対策された時に冷静に対処すべきところとか。
自分の進化先はクロバットだからこんなぶつかり合うような戦いは難しいかもしれないけどいつか努力して自分なりの戦い方でナイトさんとかタナカさん位戦えるようになりたいな。
一応現在のアザミ手持ちの上下関係は
ダイヤ(長女)
タナカ(長男)
ムー(次男)
ミント(次女)
メロン(三女)
ナイト(三男)
位の関係です。
強さの序列も大体同じですがタイプ相性によっては戦いの結果が分から無いこともあります。
ハピナスのラキはムーと同じ位の強さでホイップはミントとメロンの間位です。
主人公ことモモンは現在ナイト>>越えられない壁>>モモン位です。
キレイハナのアカリは通常戦闘ならミント位ですが、パバさんことレンさん絡みで覚悟決めるとタナカとムーの間位には跳ね上がります。
そもそもレンさん数回しかポケモンバトルした事ないのにミント位の強さあるお前は一体なんなんだ。