誰かに求められるのは素晴らしいことだ。求められ、人は存在する意義を得る。最も大きな存在意義を失った彼女たちは誰に求められ存在していくのだろうか。
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図書館で本を借り家に帰ろうとすると、どこからか不快な音が聞こえる。音の元を探ろうと歩き回っていると古い洋館が見つかった。
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「なんだお前たちか……」
ル「なんだとは何よ。私たちだってそれなりに頑張って演奏しているのよ!」
メ「まぁまぁ落ち着いて。それにしてもお久しぶりですね。白玉楼でのコンサート以来ですかね?」
「そうだな。最近静かだと思っていたのはお前らのお陰か。」
リ「さっきから失礼ね。これでも私達有名なのよ。」
「そうだったな。一部の人間にはウケがいいらしいな。」
メ「この時代、音楽は技術よりもノリと勢いですよ。」
リ「それとコネだね。」
ル「なに言ってるのよ!私達は純粋に技術と勢いだけでやっているの!コネなんてないんだから!」
リ「それはコネを作ってくれるような人がいないからね。」
ル「またそんなこと言って。私たちだって直にそこら辺の夜雀みたいに人気者になってやるんだから!」
メ「まぁまぁ二人とも落ち着いて。……ホントに騒がしいんだから……。それにしてもどうしてこんなところまで来たんですか?」
「あぁ、紅魔館に用事があってな、お前らが演奏する音が聞こえたんだよ。……それにしても二人のこと放っておいていいのか?」
メ「いいんですよ。いつものことですから。そんなところまで聞こえていたんですか?それなら少し音を小さくした方がいいかしら……。」
「いや、いいよ。お前の音はまだ元気になるからな。それよりも……。」
メ「あぁ、ルナねぇですね……。あの人の音は人を落ち込ませますからね。やっぱり音を下げましょうか?」
「騒がしいのがお前らだからな、仕方ないとして受け入れるよ。それにお前らのノリ事態は嫌いじゃないからな。」
ル「本当!?ならさ、今度また白玉楼でコンサートするから来てよ。」
「久しく顔を出してないから行くとするか。」
ル「やったぁぁ!!それならさ、人里でね、ビラ配ってよ!目立つように着ぐるみなんか着てさ!」
「それは嫌だ。もう二度としたくねぇ。」
メ「やったんですか?」
「あぁ、人形遣いからの仕事でな。翌日からの里の連中の俺を色物を見るような目が……。」
メ「どんな格好でしたんですか?」
「…………ピエロ…………。」
メ「……お気の毒ですね……。」
リ「けど一回したんならもうなれたでしょ?」
「あんなこと二度としないと心に決めたよ。」
ル「えー、してくれないの?」
メ「私からもお願いします。今度のコンサートは成功させたいんです。」
リ「私からもお願いするよ。貴方のピエロ姿見たいし。」
「わかったよ。やるからその上目遣い止めろ。」
ルメリ「「やったー!」」」
「その代わりだ、コンサートは絶対成功させろよ。」
ル「当たり前よ!ねぇメルラン!」
メ「モチロン全力を尽くします。ねぇリリカ。」
リ「うん、やれるだけのことはやるよ。」
「よし、後、ピエロ姿は今回限りな。わかったか?」
ルメリ「「「はーい。」」」