煙草を語り合える友がいると言うことは実は素晴らしいことなのかもしれない
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久々に香霖堂に顔を出す。
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「久しいな。」
「そうだね、僕の性格上そとで会うことは少ないからね。」
「それもそうだな。ところで、最近店の方はどうだ?」
「強奪と窃盗の常習犯がいることを除けば概ね調子いいよ。」
「それは良かった。あいつらのことなんて元々計算に入っているんだろう?」
「もちろんさ。そうじゃなかったら今頃ここはただの物置になってるよ。」
「ところで、何かいいもうけ話ないか?」
「最近なら無縁塚とかどうだい?あそこならいろんなものが落ちているし、外の人間の君ならその価値がわかるんじゃないのか?」
「なるほどな。で、拾ったものを香霖堂に渡せばいいのか?」
「人聞きが悪いな。情報提供料さ。それにちゃんと買い取りもするよ。」
「そうかい。ところで、あれは水煙草か?」
「よくわかったね。水煙草、嗜好品と僕の能力では出た。」
「葉がないんだろう?」
「よくわかったね。」
「水煙草は他の煙草と大きく違うからな。」
「そこまで詳しいのなら、君はその葉を持っているのかい?」
「いや。葉を作るのも、手入れも面倒くさい。俺はこの紙巻きで十分だ。お前もそうだろう?」
「そうだね。僕もこのキセルで満足しているよ。」
「ということはこの水煙草は不用品ということになるな。」
「そうだね。誰も使う予定がないのだからね。」
「それなら、俺が格安で引き取ろうか?こういうのは家に置くだけでインテリアとしても十分だ。」
「そうはいかないよ。これは僕が見つけたんだ。もちろん、所有権も僕にある。それに、これがあれば店の雰囲気も華やかになると言うもんさ。」
「こんな物置みたいな店に雰囲気もなにもないだろう。」
「そういう君だって、掘っ立て小屋にインテリアもくそもあるかい?」
「霖之助は吸わないんだろう?」
「そういう君だって吸うつもりじゃあないんだろう?」
「どうせ、紅魔館で調べてから使おうとか思っているんだろ?」
「きみがそう考えているから、そのような意見が出るんだろう。僕はそんなつもりはないよ。何故なら、その書物はここにあるからね。」
「ほう、では聞こう。水煙草の葉はどうやって用意すればいいんだ?」
「材料さえあればさほど難しくないよ。……ただひとつ、足りないものがあるんだけどね。」
「それは?」
「煙草の葉さ。フレーバーとやらと、固めるための蜜は用意できるが幻想郷では煙草の葉をまとめて手にいれる手段がないんだ。」
「わかった。そこは俺がどうにかしよう。」
「あてがあるのかい?」
「俺の交遊関係をなめてもらったら困るよ。」
「それなら頼めるかい?」
「……」スッ
「……」
「……」
「その手はなんだい?」
「俺の職業を忘れたのか?」
「……ハァ、僕が使っていないときは自由に水煙草を吸える権利。これでどうだい?」
「了解。この案件は里のよろず屋が引き受けました。」
「頼むよ。」
「任せとけ。」