愛されたくとも愛されてはいけない。
愛したくとも愛してはいけない。
恋したなら近づいてはいけない。
あの人の本性が見えるから。
一一一一一一一一一一
山を登る途中で喉が乾いたので川に立ち寄り水を飲もうとする。
一一一一一一一一一一
「やー盟友。こんなところで会うとは思わなかったよ。」
「初対面だろ?いきなり盟友とか言われても反応に困るんだが……。」
「ゴメンゴメン。私は谷河童の河城にとり。よろしくね、新しい盟友さん。」
「初対面の河童に盟友と言われても反応に困るんだが……。」
「そうかい?私にとって人間は皆盟友なんだよ。」
「それは好ましいがな……。」
「それに、貴方がもし嫌な人なら話しかけもしなかったよ。」
「それはどうも。河童のお眼鏡にかなってよかったよ。」
「河童を怖がらないのかい?普通の……まぁ、つまり私の盟友になり得なかった人達は河童と聞いた瞬間に怯えて逃げていったよ。」
「残念ながら、俺は交友関係が広いんだよ。吸血鬼や鬼と知り合いなのに今更河童に怯えてられないよ。」
「ん?貴方仕事は?鬼様や吸血鬼と知り合えるんだから、妖怪退治か何かかい?」
「残念ながら万屋だよ。俺には霊力も何も無いんでね。」
「万屋……霊力も無い……妖怪と知り合い……。」
「どうかしたか?」
「貴方、もしかして外来人の万屋かい?」
「そうだが。」
「まさかここで会えるとは思わなかったよ!貴方、最近天狗様が噂している万屋だね!」
「噂の程は知らないが外来人の万屋で間違いはないよ。」
「貴方、力も何もないのに妖怪相手に商売してるんだってね。文が言ってたよ「最近、生意気な外来人がいる」ってね。」
「そんな風に言われていたのか……。」
「まぁ、天狗様からしたらいい新聞のネタだろうね。もう少し登ったら警戒しなよ。文が飛び込んでくるかもしれないしね。」
「精々警戒しておくよ。あいつらの速さなら俺は何も出来ずに吹っ飛ぶだろうけどな……。」
「本当に噂通りだね。ここまで脅されても引き返そうとは思わないのかい?」
「仕事だからな。」
「やっぱり、いい男だね。今後100年は私のなかでとびっきりの盟友として記憶しておくよ。」
「それはどうも。」
「冗談なんかじゃあないさ。肝も座ってるし器もでかい。貴方からはとびっきりの尻子玉が採れそうだよ。肝も旨いかもね。」
「やめてくれ。それに、俺は全身煙草臭いから旨くないぞ。」
「それは私が食べてみて決めることさ。食べ物は少し癖がある方が旨いんだよ。尻子玉は干せば臭みも消えるしね。」
「冗談に聞こえないんだが……。」
「冗談さ。こんなとびっきりの盟友は喰うよりも生きていた方が楽しいからね。」
「精々長生きするよ。」
「そうしておくれ、貴方を亡くすには早すぎるからね。」
「精進するよ。」
今更な話ですが、評価バーに色が着いた!!と喜んでたらいつの間にか緑からオレンジに変わっていて自分自身信じられない気分です。
元々、評価バーに色がつくはずつがないと思いながら執筆してきましたので人生で2番目くらいに驚いています(一番は「落ちるから受けるな」と言われていた大学に合格したとき)。
高くも低くも評価してくださった皆さんのお陰です。本当にありがとうございます。
これからも皆さんのご期待に添えるよう精進していくのでこれからも是非よろしくお願いします。