奇跡は望む人にしか来ない。
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ようやく神社にたどり着いた。
そこには風祝が俺の到着を待っていた。
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「万屋さん、お待ちしてました。諏訪子様がお待ちですよ。」
「あぁ、それにしても何で俺を呼んだんだ?お前らなら外の様子にも精通しているだろう。」
「さぁ、あの方は私達には計り知れないお方なで……。何かあの方なりの考え方があるのだとは思いますよ。」
「分からないものだな。」
「我が神社の神様は常に先を見ておられるのですよ。我々の幻想入り然り、エネルギー革命然り。」
「先を見ているのならその先の問題点に気づいてくれればよかったのにな。」
「あれは鴉の暴走ですから。諏訪子様も神奈子様も予測できるものではなかったのだと思います。」
「そんなものなのか。」
「そんなものですよ。」
「ところで、信仰の方は落ち着いたか?」
「はい、なんとか。御二柱も全盛期とまではいきませんが、力を取り戻しつつあります。」
「それはよかった。」
「はい。外ではいつ消えてしまうのか心配で心配で……。」
「まぁいいじゃないか。今はいい方向に向かっているんだ。それを喜ばないと。」
「そうですね。いつか力を完全に取り戻した御二柱と外の世界へ戻ってみたいものです。」
「ここから出るつもりなのか?」
「まさか!幻想郷での生活は外とは比べ物にならない程刺激的なものです。簡単には手放しませんよ。外へ行くのははちょっとした観光程度のつもりです。」
「それはよかった。」
「私がいなくなったら寂しいですか?」
「当たり前だろ。友人がいなくなって寂しくないやつなんていないさ。」
「そう言ってくれると嬉しいです。」
「本当に全てが順調だよな。幻想入りして、分社を建てて、信仰も戻って、山の勢力の一角となって、エネルギー開発も手掛けて……」
「そうですね。自分でも怖いくらいですよ。」
「……お前は何もしていないのか?」
「当たり前じゃないですか!?能力で信仰を集めても神社のためにはなりませんよ。」
「やろうと思えばやれるのか?」
「まぁ、そうですけど……。絶対にしてませんからね!」
「そうだな。信じてるよ。」
「まず第一に奇跡というのは信じるものにしか訪れないのですよ。だから、もし私が「信仰が増えればいいな~」と思っても他の人が「何か神様を信じてみたいな~」と思わない限り奇跡は起きないのですよ。」
「……?」
「分かりやすく言えば『とあるシリーズ』の『自分だけの現実』みたいなものですよ。」
「なるほど、他人の領域には踏み込めないってことか。」
「そう言うことです。どんなに私が信じていても他人の思考に関与することは難しいのです。それこそ飾蜂さんでもないと……。」
「以外とややこしいんだな。」
「そんなことはありませんよ。」
「ん?」
「信じるものは救われるのですよ。他人を信仰させたいなら行動あるのみなのです。」
「なるほどな。」
「というわけで、我が守矢神社を信仰しませんか?」
主人公の名前決定しました。
『相模友人(さがみともひと)』です。
以前皆様に質問した際に答えて下さった方もいらっしゃったんですが、結局私自身で決めてしまいました。
質問に答えて下さった方々、申し訳ありません。
因みに名前を呼ばれる機会はないと考えています(ほとんど万屋か煙草さんです)。