守りたくとも守れなかった。
チャンスがあるなら全てを守る力が欲しい。
一一一一一一一一一一
神奈子にようやく解放され。諏訪子の元へと向かう。
吸えない。
一一一一一一一一一一
「入るぞ。」
「いいよー。特になにもないけど……ゆっくりしていってよ。」
「とりあえず、一本いいか?」
「いいよ。客なんだから遠慮なんかしなくてもいいのに……。」
「そうはいかないさ。俺は客人なんだからな。」
「訳がわからないわね。」
「自分達のグラウンドたから整備する人間と借り物のグラウンドだから整備する人間とどっちが正しいと思う?」
「どっちも正しい。だから奪い合いが始まる。でしょう?」
「そうだな。トンボを奪われてベンチに戻るときの先輩とか監督の目が痛いんだよな……。」
「思い返しているところ悪いけど、話をしてもいい?」
「あぁ、そうだったな。で、何の用事なんだ?」
「貴方は頭はいいの?」
「首都の大学で物理を選択するくらいにはな。」
「理系ね。」
「そうだな。まぁ、変なことばかりしていたけどな。」
「核融合に関しては理解してるの?」
「一応、一通りの流れは理解しているつもりだ。」
「なら話は早いね。」
「地霊殿に行けばいいのか?」
「そういうこと。話が早いと助かるよ。」
「ところで……」
「ん?」
「何でそんなに一生懸命なんだ?幻想郷に核エネルギーの導入は早すぎると思うんだが……。」
「何でだろうね。強いて言うなら早苗のためかな。」
「償いのつもりか?」
「そうね。早苗は私たちが巻き込んでしまった。だからせめて神社の格を上げて早苗を守る力になってあげたいんだと思う。」
「守れなかったからか?」
「詳しいんだね。」
「それなりにな。知り合いに物好きが多いものでね。」
「そうだね。あのとき、私は国を守ることができなかった。だからせめて早苗は守りたい。……私達を守ってくれたからね。」
「神奈子もか?」
「多分そうだろうね。神奈子は素直じゃないから絶対に言わないだろうけど。」
「なるほどな。」
「で、引き受けてくれるかい?」
「言ってるだろ?万屋は金さえもらえれば何でもするんだよ。」
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
「変な話だね。」
「何がだ?」
「奪われた神と奪った神、決して相容れないはずなのに一人の人間のために必死になって、こうして人間を頼るなんてさ。」
「そうでもないさ。神様でもどんなことをしても守りたいものはある。人より力があるんだから少しくらい強欲になっても許されるさ。」
「……フフッ、変な人間だよ、あんたは。」
「よく言われてるよ。」
タイトル変えます。