太古の人々は月が人間を導いてくれると考えていた。
幻想郷では通じないらしい……。
一一一一一一一一一一
山から帰る途中道に迷ってしまった。
鴉天狗か妖精の仕業に違いない!
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「で、犯人を見つけたわけだが……」
「反省はしてるわ。」
「それならよかった。で、今回もサニーの思いつきか?」
「そうよ。私とスターがこんなアホなこと考え付くわけがないじゃない。」
「それもそうだな。」
「で、私はどうされるの?」
「煮る気も食う気もない。」
「そう?それなら帰らせてもらうわよ。」
「そうだな。」
「それじゃあね……」フリカエリー、トビーノ
「ちょっと待ってくれ!」
「ん?」フリカエリーノ……
「キャッ!!」キニドーン
「……やっぱりな……」
「痛たた……」
「大丈夫か?」
「大丈夫に見える?」
「至って健康そうで何よりだ。」
「本当にそう見えるなら永遠亭まで案内してあげるわよ。」
「それは勘弁してくれ。増々帰れなくなるからな。……で、大丈夫か?」
「これくらいもう慣れたわよ。」
「慣れるくらいぶつかって来たんだな。」
「……」
「……」
「で、」
「ん?」
「何の用よ。急に呼び止めて木にぶつけさせる位なんだから余程の用事なんでしょう?」
「償いとして道案内を頼もうと思ってな。」
「それくらいなら大丈夫よ。……さぁ、早く帰りましょう。」
「助かるよ。」
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「ところで……」
「なに?」
「リーダーの交代はしないのか?」
「何でそんなことを聞くの?」
「いや、サニーの作戦はどこか抜けているからな。たまには別のやつが指揮を執ってみてはどうか、と思っただけだ。」
「そうね。確かにサニーの作戦はどこか抜けているし、いたずらも中々成功しない……。けど私が指揮を執るなんてことはありえないわ。スターも同じね。」
「何でだ?」
「表に立つのにふさわしくないのよ。私は自ら進んでいたずらをするような性格じゃない。表に立つのはやる気があって、行動力があって、どこか抜けている方がいいのよ。」
「ん?やる気と行動力はわかるが抜けているやつって言うのは?」
「リーダーが完璧な存在なら周りは頼ってしまう。それは組織とは呼べないのよ。誰もが役割をもって、責任をもって、行動を起こして初めて組織と呼べるのよ。」
「なるほどな。しかし、よく考えているものだな……。」
「まぁね、私はこうやっていろんなことを考えているのが好きだから……。」
「そこら辺の妖精とは違うんだな。」
「本質は同じよ。ただ私が好きなものがみんなと違うだけ。」
「本当に妖精らしくないやつだな。」
「貴方もまともな人間には思えないわよ。」
「そうだったな。」
主人公の名前『相模友人』にはちゃんと元ネタがありますよ。