貴方が私を死ぬまで愛すというのなら、私は貴方が死んでからも愛し続けることを誓います。
一一一一一一一一一一
二日酔いで頭が痛いがなんとか地霊殿に到着した。
一一一一一一一一一一
「お燐じゃないか。どうしてここにいるんだ?」
「どうしてもこうしてもここが私の家だからよ。……先に言っておくけど、煙草のお兄さんが考えているような理由で博麗神社に居座っていた訳じゃないよ。」
「それならいいんだが……」
「で、地霊殿に何の用だい?半端な人間が来る場所には思えないんだけど……」
「山の神様の頼みでな、核融合の様子を見に来たんだが……。案内してもらえるか?」
「あー……また守矢か……。まぁ、いいよ。お兄さんのことは私も十分わかっているつもりだし、守矢の依頼とあっちゃあ断れないからね。」
「助かるよ。」
「で、お空になんかあったのかい?」
「お空?」
「あ、お空ってのは私の親友で核融合を任されている地獄鴉のことね。」
「そうか……。核融合自体には何の問題もないらしい。ただの定期検査ってやつだって言ってたぞ。」
「それならよかった……。」
「心配か?」
「当たり前じゃない。お空はあたいの唯一無二の親友よ。」
「親友か……。大切にしないとな。」
「昔の話?」
「忘れちまうくらい昔の話さ。」
「ふーん。興味ないからいいや。」
「適当だな。」
「そんなものでしょ。あたいは地獄のことと死体のこととで頭が一杯なの。お兄さんの昔話なんて興味ないよ。」
「それもそうだな。ところで……」
「何?」
「死体って何のことだ?」
「お兄さんはあたいが火車だって知らなかったっけ?」
「聞いてないな。ここで会うまでただの化け猫かと思っていたからな。」
「化け猫には違いないさ。あたいはその中でも死体の運搬専門の火車って言う妖怪なのさ。」
「そーなのか。」
「これまた適当な返しだね。興味なかった?」
「火車と聞いて安心しただけだ。火車なら俺の命は取らないだろう?」
「よく知ってるね。お兄さんって変なところに詳しいんだね。」
「親友がそういう変なところに詳しかっただけさ。」
「その親友について知りたくなってきたよ。」
「興味ないんじゃないのか?」
「妖怪は変わったものとか、非日常が大好きなのさ。」
「人間もそういうのは好きなやつが多いな。」
「お兄さんもそうかい?」
「20年前にここに来ていたら、俺は目を輝かせて走り回っていただろうな。」
「お兄さんが目を輝かせているのって想像できないね。」
「そういうなよ。俺も昔はオカルト大好き少年だったんだからな。」
「ますます想像できないよ。」
「そう言うなよ。少し未来のことなんて誰にもわからないんだからな。」
「そうだね。あたいもまさか火車になれると思っていなかったからね。」
「なんくるないさーなんだよ。……基本はな。」