思った人、静かに手をあげなさい。
教わり、学び、教え、生きてきました
一一一一一一一一一一
レポート出したら呼び出しくらいました。テヘッ
一一一一一一一一一一
コンコン
「失礼しまーす。岡山奇実彦先生いらっしゃいますか?」
「ん?あー、相模くんか。そう言えば呼んでいたね。忘れてたよ。」
「忘れないでくださいよ。俺、悲しくて泣いちゃいますよ。」
「まぁまぁ。」
「で、話ってなんすか?成績は悪くないと思うんですけど……。」
「いやね、君の書いた宇宙ヒモに関してのレポートが良くできていたからね、それでね……」
「すんません。俺、大学残る気無いんで。やりたいこともありますしね。」
「やっぱりね。君はそう言うと思っていたんだけどね、どうしてもと言うなら無理は言わないよ。」
「すんません。」
「けどね、君がね、教師なんてなれるなんて思わないんだけどね。」
「なりますよ。そのためにこの大学に来たんすから。」
「自由奔放、講義中に寝る、課題は中々出さない、煙草も酒もパチンコもする、そんな人間が教師として生きていけるのかね?」
「生きますよ。俺はいろんな教師に会い、教わってきました。中にはクソみたいな教師もいましたけど……。それでも俺はそれでも教わってきたことをこれからの世代に託したいと思ったんです。」
「そういうものなのかね……」
「そういうもんですよ。それに、俺みたいなやつが担任なら学校が楽しくなると思うんすよ。」
「そこまで考えているのならね、止めないよ。君はやろうと思うことしかね、やらない人間だからね。けどね……」
「どうしたんすか?」
「後ろに託すという意味ならね、学者としても知識を残せると思ったんだけどね。」
「それじゃあダメですよ。俺は生きる意味も教えたいんすから。」
「生きる意味ねぇ……」
「はい、もっと未来を見て生徒には生きてほしいんです。優しく、厳しい。そんな先生になりたいんです。」
「君は、優しすぎるんだよね。もう少し巧い損得勘定をね、覚えないといけないと思うんだよね。」
「そうすか?」
「うん、今の学校現場はとてもシビアってことは君も知ってるよね?」
「それはもちろん。」
「怒れば体罰。怒らなければやる気がない。成績が落ちれば教師の責任。安月給を貰えば世間に叩かれる。そんな世界で君はやっていけるのかい?」
「やりますよ。俺の人生で一番したいことなんですから。」
「はぁ……。仕方ないね、君のことは諦めるよ。」
「すいません。」
「その代わりに一つやって欲しいことがあるんだよね。頼まれてくれるかい?」
「いいですよ。」
「この研究室に入りたがっている二年生がいるんだけどね、その子がね中々優秀なんだよね。だから、その子がね、ここに来たときにね、色々指導する係に就いて欲しいんだけどね、いいかい?」
「いいっすよ。で、誰ですか?初対面の女の子はちょっと緊張しますけど……」
「大丈夫、大丈夫。君の知り合いだから。」
「はぁ……」
「実はね、もうこの部屋に呼んであるんだよね。……君、入ってきなさい。」
コンコン
「失礼しまーす。すいません、私、何かやらかしましたか?」
もう50話ですね。長いようでものすごく長かったです。
節目が番外編でごめんなさい。