東方友煙記(完結済)   作:まっまっマグロ!

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霊烏路空の場合

教わり、学び、教えて生きてきました。

 

一一一一一一一一一一

 

灼熱地獄は熱いので、地霊殿内の一室を借りて講義をしています。

 

一一一一一一一一一一

 

「復習するぞ。」

 

「はーい。」

 

「太陽は何を核融合してエネルギーを得ているんだ?」

 

「空気!」

 

「そうじゃなくて……空気中の?」

 

「空気は空気でしょ?」

 

「じゃあ空気は何からできていた?」

 

「空気と水蒸気。」

 

「窒素って知ってるか?」

 

「ちっそは知ってるよ。それが多いと中々燃えないんだよね。」

 

「じゃあ、酸素は?」

 

「さんそは、めっちゃ燃えるやつ。」

 

「次は、二酸化炭素。」

 

「木を燃やしたら出るやつ!」

 

「水素は?」

 

「爆発するやつ。」

 

「アルゴンは?」

 

「……」

 

「忘れたのか?」

 

「ちょっと待ってて、もう喉まで来てるから。」

 

「大丈夫だ。教えてないからな。」

 

「それ、酷くない!?」

 

「いいだろ。因みにアルゴンは空気中に最も多く含まれる希ガスだ。」

 

「希ガス?」

 

「燃えないってことだ。」

 

「なるほど。」

 

「次に、お前はどうやってエネルギーを得ているんだ?」

 

「核融合!」

 

「何と何を融合しているんだ?」

 

「空気?」

 

「空気中の?」

 

「……」ウーン

 

「原子の中で一番小さいのは?」

 

「ちょっと待ってて……水兵、リーベ、僕の船、七曲りシップス、クラークか?……」

 

「わかったか?」

 

「スイヘーかスイのどっちかということならわかったよ。」

 

「どっちも違うが……惜しいぞ。あと少しだ。」

 

「わかった!スイヘーリだ!」

 

「水素な。」

 

「スイヘーリはいつ出るの?」

 

「一生出てこないと思うぞ。」

 

「そうなんだ……」

 

「悲しそうな顔するな。……それはともかく、水素と水素が融合して、何になる?」

 

「スイヘーリだ!」

 

「……出てこねぇって言ったよな?」

 

「けど、スイヘーリもきっとあるよ。」

 

「それは勝手に見つけてくれ。」

 

「少し重たいすいそ!」

 

「そう。それが二重水素だ。」

 

「へー。」

 

「二重水素が2つ核融合を起こして三重水素になる。そして三重水素が2つでヘリウムだ。わかったか。」

 

「スイヘーリがここまでで出てこないことはわかったよ。」

 

「スイヘーリはないって言ったよな?」

 

「それは煙草さんがスイヘーリを見たことがないからだよね?」

 

「そうだが。」

 

「それならあるかもしれないじゃん。見たことがないっていうのは存在しないってことにはならないよね? 」

 

「お前がそう思うんならあるんだろうなお前ん中ではな。」

 

「きっとあるよ。なくても私が作る。」

 

「なんでスイヘーリに拘るんだ?」

 

「昔本で見たんだ。新しい元素が見つかればいろんなことの役に立つって。だから私がそうなりたいんだ。それって悪いことかな?」

 

「いや、いいことだな。見つかるまで頑張ってみろ。」

 

「うん。」

 

「じゃあ、最後の質問だ。もし核融合が暴走したらどうする?地上侵略は不正解だからな。」

 

「じゃあ、水をかけて温度を冷やす。」

 

「正解だ。お前くらい素直なやつが羨ましいよ……。」

 

「でしょう。」ニヒヒヒ

 

「そうだな。」

 

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