私が悪いなら謝りますよ。
……悪くなくても謝りますけど……
一一一一一一一一一一
家ができるまで霖之助の家に泊めて貰うことにした。
暇なので居酒屋で酒を飲む。
一一一一一一一一一一
「隣よろしいですか?」
「俺の隣に座る女が居ないと思うなら座ったらいいさ。」
「それなら迷わず座らせて貰いますね。」
「遠慮ってものはないのか?」
「貴方の質問に私なりの答えを導いただけですよ。」
「そうか……」
「間違っていましたか?」
「いや、合ってるよ。合ってるからこそ凹むんだよ。」
「見栄を張りたいお年頃なんですね。」
「俺を何歳だと思っているんだよ。」
「えーっと、1300歳位ですかね?」
「残念ながら俺は人間だよ。」
「やっぱり……そうでしたか……。」
「あからさまに目を逸らすな。俺のことを妖怪と思っていたのか?」
「冗談のつもりで言いましたよ。人間と妖怪を見間違えるほど酔ってるつもりはないですよ。」
「それはよかった。で、」
「はい。」
「何か用があってきたんだろ?態々俺の横にすわりに来たんだからな。」
「用って程のことでもありませんよ。貴方の家を倒壊させた天人とは少々付き合いがあるものでしてね。あの子の働きぶりについて聞きたいと思っていたんですよ。」
「たまにふらふらと現れては人間離れした速度で家を建てている。これでいいか?」
「相変わらずのようで安心しました。」
「お灸が足りなかったかな……。」
「あら、あのときのことを知っているのですか?」
「まぁ、里に住んでいる割には人外の知り合いが多いものでね。スキマも博麗の巫女も昔から親しくしてるんだよ。」
「そうでしたか。それならあの子についても知っているのですか?」
「さぁな。けど、ああいうガキには昔から付き合わされているんでね。扱い方には慣れているさ。」
「あら、頼もしいですね。」
「そう言うなよ。俺は昔から振り回される側の人間なんだよ。」
「あら、頼りないですね。」
「そうコロコロと俺の評価を変えないでくれ。」
「頼りないかもしれませんけど信用はしてますよ。」
「それはどうも。」
「ところで、あの子の今後についてどう考えていますか?」
「家を建ててくれれば全て許すさ。けど、あの無鉄砲さも他人を巻き添えにしていく生き方も放ってはおけないからな……。」
「何だかんだ言っても優しいんですね。」
「甘すぎるって怒られていたんだけどな……。」
「優しさは強さですよ。」
「優しさは……甘さは弱さだよ。」
「そう言いながらも優しい貴方は仙人のようですね。」
「空を自由に飛べるようになってから考えるよ。」