ヒーローに憧れていました。
諦めたのは悪いいじめっ子に負けたときです。
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命蓮寺へ向かう途中、ボロボロのチルノがいました。
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「おい!大丈夫か!?」
「ん?煙草さんか……。大丈夫、あたいは強いからね。」
「ボロボロの体で言っても信憑性がないぞ。」
「そうだね。」
「誰にやられたんだ?」
「えーっと、知らないやつ。」
「どんなやつだ?着ている服は?帽子はあったか?」
「白い服で変な帽子被ってた。」
「変な帽子?」
「黒い長いやつ。」
「伸長とか性格とかわかるか?」
「小さくてワーワー騒いでた。」
「……それは俺の知り合いだな。今度あったら注意しておく。……立てるか?」
「大丈夫。あたいは強いからね。」
「そうだな。お前は強いよ。」
「へへーん。」
「なんで襲われたか覚えているか?」
「いつもみたいに大ちゃんたちと遊んでたら急に来て「悪巧みをしておるな!!そうだろう?そうに違いない!!」って言われて襲ってきたの。」
「大妖精達はどうしたんだ?」
「すぐに逃げた。」
「お前は逃げなかったのか?」
「なんで?」
「何か逃げなかった理由はあるのか?」
「だってあたいまで逃げたらあいつ追ってくるじゃん。そうしたら大ちゃんたちも襲われちゃうじゃん。」
「……そうか……逃げなかったんだな。」
「煙草さんどうかしたの?」
「いや、本当にお前は強いな。」
「当たり前じゃん。なんたって最強なんだからね。」
「最強は負けちゃ駄目だろ。」
「そうか、じゃああたいは最強じゃないのかな?」
「いや……最強だよ。俺の知る誰よりも強いよ。」
「へっへっへ……誉められちゃった。」
「なぁ、チルノ……」
「ん?どうかしたの?煙草さん。」
「どうやったらお前みたいに強くなれる?」
「んー……わかんない。あたいは生まれたときから強かったから強くなる方法はわからないな。」
「そうだったな……」
「煙草さんは強くなりたいの?」
「そうだな。でも誰かを傷つけるためじゃなくて守るために強くなりたいんだ。」
「あたいよりも?」
「さぁな。けど、お前が俺の大切なものを傷つけたらお前よりも強くなってお前を倒しに行く。」
「ん?」
「どうかしたのか?」
「煙草さんはもう最強じゃん。」
「は?」
「何かを守りたいっていう強い思いを持っている人こそが最強だって慧音が言ってたんだよ。で、あたいは最強だから大ちゃんたちを守りたいって思っているから最強なんだよ。最強になった煙草さんが守りたいものは何なの?」
「もう少ししたら教えてやるよ。」