腹をわって話しましょう。建前を言ったら嫌いになりますよ。
貴方の全てを教えてください。
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家でゆっくりしていると戸が独りでに開きました。
一一一一一一一一一一
「泥棒か?」
「泥棒じゃないわよ。人形も使わないし。」
「誰だ?」
「あ、お初にお目にかかります。古明地こいしと申します。」
「これはご丁寧に……。って、古明地ってことは……もしかしてさとりの妹か?」
「お姉ちゃんを知ってるの?」
「まぁな。この間仕事で地霊殿に行ったからな。その時妹がいるって話も聞いた。」
「そうなんだ。改めてお姉ちゃんの妹のこいしです、よろしく。」
「よろしく。」
「お兄さんは誰?」
「俺は里で万屋をやっている相模だ。よろしくな。」
「よろしくね。煙草さん。」
「ん?俺が煙草吸っているって話したか?」
「だって今吸ってるじゃない。だから何となくそう呼んだのよ。」
「そうか……。まぁ、正解なんだが……。」
「釈然としないの?」
「釈然としないな。」
「釈然としないのか~」ニコニコ
「ところで……」
「何?」
「何しに来たんだ?」
「何も。」
「は?」
「何となく面白そうな向きに歩いていったら着いたのよ。」
「ここについた感想は?」
「思ったよりも面白くない。」
「日常に面白いものなんてそうそう転がっているもんでもないだろ。」
「そう?」
「そうじゃないのか?」
「私は目に見えるものなんでも楽しいよ。」
「そうか?」
「だって雲が流れているの見ているだけでも退屈しないし。クモの巣なんて綺麗だよ。」
「そうか。そうだよな。」
「ん?どうかしたの?」
「いや、俺もそういう人間だからな。」
「へ~。」
「こいし、理科は好きか?」
「理科?」
「簡単に言えば身の回りの不思議なものを知っていく勉強だな。」
「ん?」
「じゃあ、お空がどうやって熱を出してるか知りたいか?」
「うん!お空がどうやって温泉を沸かしてるのか知りたい!」
「理科はそういうことだ。雨が何で降るのか、どうやって人がものを見ているのか、何で空は青いのか……そういうことを知っていく勉強だ。好きか?」
「うん!」
「そうか、それはよかった。」
「釈然とするの?」
「釈然とするな。」
「釈然とするのか~」ニコニコ
「それ、楽しいか?」
「天丼は好きだよ。」
「俺はカツ丼の方が好きだな。」
「姉妹丼はお好き?」
「せめて親子丼で頼む……」
「親子が好きなの?」
「『親子丼』が好きなんだよ。」ハァ…
「釈然としないの?」
「釈然としないな。」
「釈然としないのか~」ニコニコ
「本当に好きだな。」
「ところで……」
「ん?」
「ラーメンは好き?」