狂気な少女は涙を流した。何を悲しんで泣くのだろうか。何を望んで泣くのだろうか。
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後日、レミリアと俺の今後について話し合い、一応抗ってみることに決めた。その帰りに屋敷の中で迷子になってしまった。テンプレだな……。
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「じゃあ、ここは紅魔館の地下でお前の部屋というわけか。」
「お前じゃないよ、フランだよ。」
「わかった、わかった。ここはフランの部屋だな。」
「そうだよ。」
「そうか……。」
「そういえば、お兄さんは何でここに来たの?」
「レミリアと話があったんだよ。その帰りだったんだ。」
「じゃあ、迷子なんだね。よしよし。」
「頭を撫でるな。」
「いいじゃん。」
「よくないんだよ。俺の自尊心とか自制心とかが崩壊しかねん。」
「『じせいしん』ってなーに?」
「ニヤニヤしながら尋ねると友達なくすぞ。」
「大丈夫だよ。私友達いないから。」
「そうなのか?」
「うん。私ね、ものを壊しちゃうんだ。みんなが大切にしているものも全部。だから仲良くしてくれる人いないの。」
「確かにな。大切なものを壊す人とは仲良くななれないな。」
「お兄さんまで……酷いな。」
「でも、だからここにいるんだろ?」
「うん……。壊さないように隠れたの。誰にも会わないように……」
「ならいいんじゃないのか?」
「どうして?私怖いんだよ。人間を食べるし、何でも壊すし、たまに病んじゃうときもあるし……それに……人間だって食べるんだよ。」
「それでもそんな自分を嫌って人を傷つけないように最大限努力したんだろ?」
「それは……そうだけど。」
「それならいいんだよ。フランは俺と違って自分を客観的に見ることができた。そうして人のものを壊さないように努力してきた。違うか?」
「……。」
「俺はな、頑張っている人が好きだよ。」
「ありがとう。お兄さん優しいんだね。」
「長く生きてると、困っている子に世話を焼きたくなるんだよ。」
「でも私、500年くらい生きてるよ。」
「……。」
「……。」
「……俺の自尊心を破壊するのは止めてくれ。」
「『じそんしん』ってなーに?」
「ニヤニヤしながら聞かないでくれ。」
「はーい♪」
「それじゃあ、外に案内してくれないか?」
「もういっちゃうの?」
「日が暮れちまったら危ないからな。」
「うん……。」
「心配するな。また来るからな。」
「本当!?」
「あぁ本当だ。そのときは遊んでやるよ。」
「じゃあね、私『お人形さん遊び』がしたい。」
「あぁもちろんだ。たくさん遊んでやるよ。」
「私壊さないように頑張るね。」
「あぁ。」