勇者と愚者は紙一重
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騒がしいので駆けつけると
白くて小さいガキが騒いでました
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「飴やるから落ち着け」
「ガキ扱いするな!!」ウガー
「ガキ扱いするなって言った方がガキっぽいぞ」
「そうなのか?」
「嫌なことを言われてすぐ腹をたてるのは子供のすることだろ?大人なら心に余裕をもって穏やかに接するだろ?」
「ふ……ふむ、確かに御主の考えにも一理あるな」
「とりあえず、何があったのか教えてくれ」
「……飴はくれないか?」
「はいはい。ほらよ」
「飴は甘いの。幸せの味がするの」
「そうだな。甘いものは美味しいな」
「お主もわかるか?御主、いいやつじゃな」
「よく言われるよ」
「否定しないのは自惚れか?」
「事実だ」
「やっぱり変やつやもしれん」
「よく言われるよ」
「御主、面白いやつじゃな」
「それもよく言われる」
「本当におかしなやつじゃ」
「ところで……」
「ん?」
「何があったんだ?いくらお前が短気でも里で暴れたらお前らの太子様に迷惑なことくらいわかるだろ?それでも騒動を起こしたのは何でなんだ?」
「」サァー
「なにも考えてなかったんだな……」
「」コクコク
「何があったんだ?」
「寺の青いやつ……」
「一輪か?」
「名は知らん。でかいやつをつれたやつじゃ」
「あいつだな。で、そいつに何かされたのか?」
「里であったからいつもみたく挑発したら「今日は忙しいからまた明日ね」と言ってな、構ってくれないのじゃ!」
「……」
「なんじゃ?文句があるのか?」
「はい、みんなお疲れ。こっちは特に問題ないから家に帰っていいぞ」
「なんじゃと御主!まるで我が小さいことに腹をたてる小者みたいな言い方は止めんか!?」
「まさか違うって言うんじゃないだろうな」
「そうなのか?そう思っているのか!?」
「違いないだろ。ガキっぽい振る舞いをしているなら、お前はガキだ。たとえ1000年以上生きていてもな」
「ガキ扱いは嫌じゃな」
「そうか?」
「御主は子供の方がいいと言うのか?」
「子供は嫌か?」
「うむ。子供っぽかったら見下されるではないか。なにもわかってない、短絡的で短気そう思われるのを好む人間はおらんじゃろ?」
「そんなもんか」
「御主は子供っぽさ、ガキっぽさがいいと言うのか?」
「そうだろ?」
「なぜそういえる?」
「飴もらってニコニコしているだけですべてを許されるならガキも悪くないだろ?」
「御主、我のことをいってるのか!?」
「もしかして違うとでも思っているのか?」
「御主、嫌味なやつじゃな」
「それもよく言われるな」
「どれが本当の御主なんじゃ?」
「全部俺だよ」