東方友煙記(完結済)   作:まっまっマグロ!

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二ッ岩マミゾウの場合

条件、人の命は金で買える

 

条件、人の命は金で買えない

 

結論、人の命は金で買えるが、値段は付けられない

 

――――――――――

 

商いをしていると金をどうしても借りなければならないときがある。

 

残念なことに借りるということは返さなければならないときが来る。

 

そして、もっと残念なことに返すときは借りたときよりも額を大きくして返さなければならない。

 

――――――――――

 

「相模の~、おるんじゃろ?借りたもん返してもらわんとこっちが困るんじゃが?」ドンドン

 

「今は居留守中だ。俺はいない」ガラガラ

 

「なんじゃい、おるんならはよ出らんか。危うくお前さんの家を売るところじゃったぞ」

 

「こっちもギリギリなんだが……」

 

「金がないにしても少しでも返さんと利子が大きくなるばかりじゃぞ。せめて利子分だけでも払っておいたが賢明じゃぞ」

 

「それはわかっているんだがな……」

 

「金がないなら、どこかで奉仕に出たらどうじゃ?若い男ならどこかで力仕事がもらえるじゃろう?」

 

「店を畳めと言うのか?」

 

「あくまで一時的なものじゃ。まとまった金を得て、儂に返して、また開けばよかろう」

 

「元々頭脳派なんだよ。力仕事は俺には合わない」

 

「そんな余裕がお主にあるのか?」

 

「ないな……」

 

「合法な利率でしか金は貸しとらんはずじゃぞ?そんなに時間もかからんじゃろう」

 

「じゃあ、ひとつ聞くぞ」

 

「なんじゃい?屁理屈なら聞き飽いたぞ」

 

「俺がこの店を辞めることの意味についてだ」

 

「うむ、なんとも屁理屈臭い切り出しじゃが聞いてやろう。お主を無下にするなと巫女や賢者殿に言われておるしの」

 

「この店は主に何でも屋、つまりよろず屋として機能している。そして、立地は里の外れ。人間が来るには少々億劫な場所だ。その結果、ここに来る客は多いとは言えない。しかし、確かに客は来る。里のよろず屋には行かず、態々遠いよろず屋に依頼を出すのか。わかるか?」

 

「『にーず』というやつかの?」

 

「そうだ。では、里のよろず屋にはなく、このよろず屋にある特色とは、客が求めるニーズとは?それは……」

 

「……それは?」

 

「妖怪と人間の架け橋だ。」

 

「架け橋?」

 

「そうだ。幸い俺は妖怪側にも、もちろん人間側にも顔が利く。そして、里の商いの中には妖怪が多くいる危険な場所に材料を取りに行かなければならないものもある。そういった場合、俺が里の人間から依頼を受け、その依頼を妖怪に俺が依頼するという仲介的な役割も担っている。さらにだ、そういった場合、得られた物品を妖怪の手で依頼主に届けさせる。勿論俺という監視役を立てて万が一が起きないようにはするがな。そして、依頼主は妖怪に対して僅かな報酬と引き換えに物品を妖怪から受けとる。こうすることで、妖怪の危険性について、里の人間が理解する機会が増え、妖怪も里に訪れやすくなるという寸法だ」

 

「妖怪と人間の共存か」

 

「これで説明は終わりだ。まだこの店を畳めと言うのか?」

 

「この店の有意性については理解することができた。ならば……」

 

「利子0か?」

 

「そんなアホな金貸しがあるか。お前が奉仕に出とる間、命蓮寺の連中にこの店を頼もうかと思っただけじゃ。あやつらもそういう話なら喜んで参加するじゃろう。特にあの僧がのう」

 

「妖怪というだけで警戒されるのではないか?」

 

「毘沙門天の弟子、もしくは遣いという肩書きがあれば喜んで依頼するものもおるじゃろう。」

 

「ぐぬぬ……」

 

「言ったはずじゃぞ。屁理屈は聞かんとな」




最近、『ニコニコ動画』等と言うのものに登録してみたのですが、なかなか楽しいですね。

『ロリコン』とか『小笠原道大』のやつとかかなり好きです(許可とか私がとるわけないのである程度伏せます)。

そんな感じの笑えるシーンと真面目なシーンがはっきりしている物語が好きです。

そんな話が書きたいです。
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