まれびとの旅   作:サブレ.

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第五話

筋斗雲とバイクで旅をすることさらに三日。ドラゴンレーダーでたどり着いた村はやけに静まりかえっている。気を探ると誰も彼もが円形の、いわゆるカプセルハウスに閉じこもっているらしい。村長みたいな、いわゆるリーダー格を探していると、悟空が適当な家の扉を壊して入り、斧で殴られていた。

残当。

 

「すっすいませんでしたウーロンさまっ!オカネや食いものならいくらでも差し上げますっ!どっどうか娘だけは、娘だけは……!」

「悟空はウーロンじゃないぞ、悟空だ」

 

当たり前のことを二回も言って、誤解は晴れたようだった。良かったよかった。ブルマの的確な交渉によって、ドラゴンボールと引き換えにウーロンをやっつけることに決まった。サイヤ人が世直ししてら。つーか悟空は見境なしにパンパンしすぎだ。一旦手刀を脳天に入れるとガチで痛がっているが、まあいいや。

はてさて、村人をここまで恐怖に陥れるウーロンとは一体どんな極悪人なのか。

 

 

「よしできた。なかなか似合うな悟空」

「なんでオラがこんなヒラヒラしたやつ着るんだよ!?にいちゃんでいいだろ!」

「俺十五歳、悟空十二歳。ついでに俺の方が身長高い。仕方ないな」

「えっ!?アンタ十五歳!!私よりチビなのに!?」

「十五歳。いやたしかに俺は成長遅いけどな」

 

あと肉体年齢は、っていう注釈つくけどな。

いやーそれにしても似合うわ。二次成長前だからだろうけど。等身小さくてちんまくて可愛いのにしばらくするとでかいムッキムキになるんだから遺伝子って面白いよな。ふくふくもちもちのほっぺたを弄りまくってたら流石に怒られた。すまん。だけどな、いずれ悟空の方が俺より遥かにデカくムキムキになるんだぞ。今くらい優越に浸らせろ。

 

「ま、気楽にやれよ。なんかあったらフォローするから。ブルマは隠れてるのか?」

「当たり前っ!祈ってあげるわ!」

「いらん」

 

確か今の俺の真面目に本気出した強さが、スカウターで1000いかないくらいだっけ?宇宙規模だと雑魚もいい所だけど地球換算だと悪くはないはずだ。その辺のちょっと強い小悪党程度ならどうにでもなる。

強くなりすぎると病気進行するし、瞬間移動であちこち逃げられるし。鍛えるってデメリットでかいんだよなあ俺の場合。

 

「めんどくせえなあ。一発でやっつけちまえばいいのによ」

「まあそう言うな」

 

背負った剣を肩に担いでリラックスモードに入る。気を探った感じ、そこまで警戒しなくて良さそう、つーか弱い。見た目で威圧してるって感じだな。俺はその方法を侮蔑するつもりはない、見た目で戦意を削げるならそれは立派な戦術だ。

ただまあ、最低限今の悟空レベルに強いとな、その辺通用しないけどな。なんともまあ世知辛い。

 

「あ、来た」

 

ズシーン、と足音と振動を響かせやってきた巨大な牛の化け物的ななにか。うん、普通に弱い。悟空どころか村の大人でも倒せそう。俺の出る幕ないなー。

隠す気のない悟空はまあまあ好みだったらしく、変身してまでアプローチしかけてるので、カメラで映像を隠し撮りしてみた。悟空がいつかでっかくなったら上映会しよう。そんな悟空は尿意を抑えきれず男だとバレてウーロンと一悶着している。

あーあ。

 

 

予想通りワンパンで倒されたウーロンとかいう豚に攫われた女の子は贅沢を覚えていました、ちゃんちゃん。

……これはめでたしめでたしていいのか?

 

「……だから大人し〜い女の子がほしかったんだ……」

「……自業自得、因果応報……いやどれともちょっと違うか……」

 

なんとも言えねえ。

そんなこんなで問題がなんとか解決、ドラゴンボールも手に入った。

ので、旅にウーロンがついてくることになった。

なんでだよ。ブルマの旅だし、本人がいいならまあいいけどさ。

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