リコリス・リコイル 比翼の花弁   作:0IN

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構想が浮かんだためリコリス・リコイルの二次創作を書くことに致しました。


False Peace, Turning Point

世界で一番の治安のいい国、日本。

10年前のとある大事件を最後に、大きな事件は起きず、ここ8年間最も治安のいい国として知られている。

安心で安全、綺麗な東京、日本人は規範意識が高くて、優しく温厚、『法治国家日本』

東京には危険などない、平和は日本人の気質によってなり立っている。

 

これは、そんな事件が起こらないことが当たり前(・・・・・・・・・・・・・・・)な、この国の片隅で繰り広げられる物語。

 

 

「先生、現着しました。・・・あいつはどれくらいで来ますか?」

 

『千束なら今さっき家を出たところだ。』

 

「了解、そちらでも見えると思いますが中かなりマズイ状態ですよ。・・・俺達を呼んだってことは無力化でしょう、待ちますか?」

 

『そうだ、一旦待機していてくれ、千束が到着次第突入するぞ。』

 

「了解、監視を続けます。」

 

 

木々のように立ち並ぶビルの一角、その非常扉の前成人仕立てであろう青年の姿があった。

体勢を低くし物陰に隠れる彼は音を立てず微かに非常扉を開けると室内を確認する。

 

 

「おい、出てこい!!」

 

 

室内には倒れた無数の人影と銃を持ち学生服を来た少女に銃口を押し付ける男性、それを囲うように何人かの男性が銃を構えていた。男達はこちらに気づく様子はなくただ隣の部屋へと意識を向けている。

それを確認すると青年は扉を閉じ耳に嵌めているインカムを操作し始めた。

 

 

「これ待ってたら間に合わないかもしれませんよ。俺は行きますからね?」

 

『・・・はぁ、わかった無理だけはするなよ。』

 

「了解、監視お願いします。」

 

 

会話を終えると青年は先程と同じように扉を開け、右手を左袖へと入れ気を伺う。

 

 

「オラ、聞いてんのか!?こんなに殺りやがって!・・・10秒だ、そっから出てこい!コイツぶっ殺すぞ!!」

 

 

1人の男がかなり興奮したように叫びながらカウントを始める。

 

 

「9!!」

 

「8!!」

「もう構わず撃って!」

 

「6!!」

 

 

その中青年は体勢を低くし静かに目を瞑り息を整え始めた。

 

 

「5!!」

 

「4!!」

 

「3!!」

「ッ!!」

 

 

男が銃を握り直した瞬間、青年は大きな音を立てながら扉を開けると室内へと飛び込んだ。

 

 

「な、なんだ!?」

「ッ!?」

 

 

その音に驚き男達が反射的に青年の方へと視線を向けると彼は既に少女に銃を向ける男の懐に入り込んでいた。

そして彼が右手を左袖から抜こうとしたその時、

 

先程まで男達の視線が向いていた部屋から無数の弾丸が飛び出して来たのだ。

彼は一瞬そちらへと視線を向けると、すぐさま右手を地面に置き転がるように男の脇をすり抜け、速度を落とさぬまま弾丸が飛んでくる方と逆の壁へと走り出した。

 

それから刹那の時間のあと弾丸は男達襲いかかり壁や地面へとぶつかり砂煙を立てて視界を遮る。

 

煙が晴れると部屋には穴だらけの壁や床、血を出して倒れる男達と蹲る少女、そして人がギリギリ通れる程の三角形の形を穴の空いた壁だけが残っていた。

 

 

 

「あれ機銃か、殺意高すぎだろ!」

 

 

穴だらけの壁の下、2階程下の窓のサッシにぶら下がりながらため息を吐く青年の姿があった。

 

 

「大丈夫〜!!」

 

 

青年が思考にふけていると横から声が聞こえるためそちらに視線を向けると、そこには捕まっていた少女の着て制服と似た赤い制服を着た黄色がかった白髪の綺麗な赤色の瞳を持った少女が非常階段から声をかけてきていた。

 

 

「千束、遅いぞ!」

 

「起きたらいきなりなんだから仕方ないじゃん!」

 

「そりゃ、そうかっと!」

 

 

白髪の少女・・・千束が彼へと手を伸ばしたため、彼は勢いをつけて彼女の方へと飛び手を掴んだ。

 

 

「おっとっと!・・・上すごいことになってたけど、どうしたの?」

 

「入った瞬間、機銃掃射食らってさ、」

 

「バレたの?カッコ悪〜い、」

 

「リコリスにだよ。」

 

「えっ!確か人質いたよね。その子どうしたの?」

 

当たる弾(・・・・)はなかったから多分大丈夫だろう、だけど犯人は無理だろうな。」

 

「・・・そう、」

 

 

千束は彼を引き上げると、彼から上で起きたことを聞きいた。

軽く説明を終えると2人は階段を降り始め下に着いたところでインカムから声が聞こえる。

 

 

『2人とも終了だミズキが行く、すぐにその場から離れろ。』

 

「「了解、先生。」」

 

『お〜い、2人とも、』

 

 

2人が大通りに出るとそこには1台の車が止まっており、車内から女性が顔を出し手を振っていた。

 

 

「行きますか!!」

 

「だな。」

 

 

お互いに頷き合うと、2人は車へと駆け出した。

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