リコリス・リコイル 比翼の花弁   作:0IN

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アニメ第2話編スタート!


Unknown Side, True Feelings

「ウォールナットが死んだ・・・ねぇ。」

 

 

薄暗い部屋の中、彼はPCの画面を見ながらそう呟く。その部屋には彼の座る椅子とデスクトップPCが置かれたテーブル、様々な工具や本棚と所狭しと並んでおり本棚には暗いため表紙を見ることが出来ないが隙間が見つからない程の大量の本が並んでいた。

そのPCにはチャット画面が映されており、そこには様々な言語の混ざった理解の出来ない文章が並んでいた。

 

 

「警戒心の強いあのリスがそんな簡単に殺られないと思うんだが、そこんとこどうなん?」

 

『・・・当たり前だ。』

 

 

彼は1度画面から目を離すとテーブルに置いてあるスマホへと目を向ける。

すると電源が落ちていたスマホに明かりがつき画面にリスのイラストが映し出された。

 

 

「やっぱりね。お前さんは怖がりだからな。ど〜せダミーだと思ったよ。」

 

『・・・怖がりじゃなくて用心深いと言って欲しいな。』

 

「すまん、だが無事で何より。・・・仲のいい知り合いに居なくなって欲しくないからね。」

 

『・・・仲がいいと言っても仕事の中の関係だろう?』

 

「そうか?俺は結構仲良く出来てると思ってたんだけどな。」

 

『良くしてもらっているのは否定しないさ。君は依頼を選ぶが受けた仕事は完璧に達成してくれる。それに君はかなり格安で受けてくれるからね。』

 

「その代わりに俺の欲しいものを用意してくれるからこっちもすごく助かってるからお互い様さ。」

 

 

スマホから聞こえる声はボイスチェンジャー越しであるため性別も年齢も予測できないが気にすることなく軽い言葉を返す彼は再びPCへと身体を向けキーボードを叩き始める。

 

 

「それでこんなタイミングで連絡ってことは依頼か?」

 

『ああ、君もわかってるだろうけど今かなりまずい状況でね。』

 

「護衛依頼か?」

 

『その通りだ。しかし少し特殊な護衛だ。』

 

「・・・特殊ねぇ。」

 

 

電話越しに向けられた言葉に、彼はキーボードを叩く手を止める。

 

 

『君には僕の護衛の護衛を頼みたい。』

 

「随分と回りくどいことするな。」

 

『君にとっても都合がいいはずだ。』

 

「へぇ〜、それで俺の護衛対象は?」

 

『・・・彼岸花、そういえばわかるだろう?』

 

「なるほどね。確かに好都合だ。」

 

『なら受けてくれるかな?』

 

「ああ、だがこっちからも条件だ。」

 

『わかっている。あちら側でも依頼を出す。』

 

「わかってるねぇ〜。それなら受けさせてもらうよ。・・・そうだな、報酬はこの前頼んでいたアレでいいか?」

 

『構わないが、そんなことでいいのか?』

 

「ああ、アレは今の俺にとって何よりも価値がある。」

 

 

彼はそう呟くとPCを操作しカレンダーを開く。そこには今日の日付と『996』という数字が書いてありそれを見た彼は額に皺を作りスマホを握りしめた。

 

 

『それじゃあ、依頼は成立だ。・・・最後に1つ聞かせて貰っていいか?』

 

「・・・なんだ?」

 

『なぜ君はそこまでアレにこだわる。・・・君には必要ないだろう?』

 

「・・・まあ、そうだな。だけど君流に例えるなら、無知なのが嫌なんだよ。」

 

『・・・そうか、わかった。それじゃあ頼むよ『鴉』』

 

「仕事はしっかりさせてもらうさリスさん。」

 

 

その言葉を最後にスマホは光を失い、再び部屋に静寂が訪れた。

 

 

「さあ〜お仕事の始まりだ。・・・早く終わらせて作業に戻らないとな。」

 

 

彼はそう呟くとPCの電源を落とし部屋を後にした。

 

 

 

 

「たきな〜、仕事の話もう聞いてる?」

 

「はい、一通り。」

 

「おっけ〜、・・・そう!昨日話してたブツ、そこに置いてあるから持って帰ってね!」

 

 

客の居ない店内、千束は拳銃を手入れしながら たきなへと声をかける。

たきなはカウンターへと視線を向けるとそこには紙袋がありそこには『たきなへ、オススメ映画厳選 〜千束セレクション〜』と書かれておりそれを見た彼女は冷ややかな目で千束を見る。

 

 

「あれ、ミズキは?」

 

「既に逃走ルートの確保に動いてる。」

 

「張り切ってるねぇ〜。めっずらいし〜。」

 

「報酬は相場の3倍、それも一括前払いでな。」

 

「どおりで、」

 

 

ミカの言葉を聞いた千束は札束を見て目を輝かせているミズキの姿が容易に想像出来たため苦笑する。

その間に確認を終えた千束はバックに拳銃を入れると立ち上がり入口へと歩いていく。

 

 

「敵は5から10人程度、プロよりのアマだ。ライフルも確認してる、気をつけるよ。」

 

「了解、駿も駅で待ってるみたいだし早く行こう。」

 

 

彼の忠告に返事をすると店を出る2人、外から千束達の声が聞こえる中ミカは1度微笑すると店を閉める準備を始めた。

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