動物系星外種 パラパラの実 モデルシンビオート 作:ブルガリア共和国
う…海だぁああああ!?やばい感激の余り空中に居るの忘れちまった!体勢ブチ崩れた!
「頭から落ちるのはやばいってええ!!」
バタバタと藻掻くが無慈悲にも地面は猛スピードで近づいてきて。
「ぶべらっ!!」
あーいっったああくない…?えマジで?頭をぺたぺたと触る。特にへこんでいたりはない。痛みもない。悪魔の実すげえ。改めて食ってよかったぜ。
にしても海が見えたのはデカいな。メンタルが全然違え。この森にはいい加減飽き飽きしてんだ。でもなんで普通に歩いて海岸に戻れなかったんかね。
上から見た感じ特に深い森には見えなかった。他に迷う要因があるのか?いや多分そうだな。
俺の船がある場所は分かる。クソデカい崖が切り立ってる所に船をつけたからな。だからつってこのまま歩いってたらまたここ数日の流れを繰り返す。
そしたら今度こそ飢えて死んじまう。つまり今が脱出のラストチャンスって訳だ。あーめんどくせえ。
あの鳥みてえに飛べたら楽なんだけどなぁ。
ムズムズするな。ちょっと痒いし痛えし。ん!?なんか俺の体パキパキいってね!?てかなんなら形変わってね!?
「ちょ…え?」
困惑する俺を尻目にパキパキは鎮まるどころか激しくなり俺は遂に…鳥モドキになってしまった!
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
俺が食った悪魔の実ってムキムキのバケモノになるやつじゃないの!?なんで両腕が翼っぽいものに変わってんの!?なんで嘴らしきものが口元に有るの!?
もう何でもありなんか。悪魔の実よ。もう何でもありなんだな。分かった。一旦考えるのはやめよう。
今俺は鳥モドキなんだよな。もしかして飛べたりする?いやまさか。まさかな。ははは。
「うぉぉぉぉぉぉおお飛んでるよぉおぉおぉぉお!!!!」
すっげえ!ダメ元で羽ばたいてみたらマジで飛ぶじゃん!すげえ!今俺、飛んでるじゃん!!
「いやっほぉぉぉぉぉお!!」
我を忘れて旋回したり、急降下したり、急上昇したりする中であることに気がついた。
これ、もしかしてめっちゃ疲れる?
そう思った瞬間にドッと疲労が押し寄せる。やべえはしゃぎ過ぎた。これでくたばったら笑い話にもならん!意地で飛びながら一直線に海を目指す。
そして、なんとか辿り着いた。砂浜の上にフラフラになりながら着地する。遂に、遂に戻ってきた。
「会いたかったぞ!アウグストゥス号!」
鳥モドキ状態の能力を引っ込め、砂浜に身を投げ出す。
俺はやっと、愛船の元に帰ってこられたのだ。
ヴェノム様、今悪魔の実になっていただくとこういった特典がございまして…