ルフィの母親が求道心、探究心溢れたプラント星出身のサイヤ人だった件 作:メカ好き
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ここは大陸が一つしかない星の片隅。
ドーン島と呼ばれる島にある辺境の村、フーシャ村。その中心に近い所にある一軒家から女と子供が出てきた。
「イタタタ、次は負けねえぞ母ちゃん!!」
「バカだね、まだ7歳の自分の息子に負ける親はいないよ」
女は黒髪黒目で鋭い目付きの見た目は二十歳過ぎの美女。しかし、纏う雰囲気と袖や裾から見える手足の一部から只者では無い事が伺える。一方子供はお調子者な雰囲気のある7歳ほどの少年。しかし、クタクタな様子に反してその歩みに乱れは見られない。疲労した状態でもシッカリとした体幹は戦いに身を置く者たちからすれば将来に期待をせずには居られない。
「だが着実に強くなってる。流石アタシとあのヒトの息子だね」
「っ!しししし、そうか?」
母親の言葉に笑みを溢す少年。そんな彼の頭を撫でながら美女は愛おしげに笑いかける。
「さあ、赤髪のボウヤが帰ってきたよ。出迎えてきな」
「あ、ホントだ!シャンクスーーー!!ウターーー!!」
「あ、コラ!!」
少年は居ても立っても居られず、空を飛んで船着き場へと向かう。それを見た美女の額に青筋が浮かんだ。
「ルフィーーー!!村の中では飛ぶなと何回言ったら分かる!!!!」
「ゲェ、母ちゃんが怒った!?逃げろーーーーーーー!!!!」
「待ちなーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
空中を縦横無尽に飛び回る母子。その様子はフーシャ村からだけではなく、少し離れた所に居る赤髪海賊団の海賊船『レッド・フォース号』からでも確認できた。
「お頭〜〜〜、ルフィと姐御が空中鬼ごっこしてら〜〜〜」
「だっはっはっはっは!!ルフィのヤツまーた懲りずに村の中で飛びやがったな」
「全くもう、ルフィは学習しないんだから!」
狙撃手の報告に頭であるシャンクスは大笑いし、その娘であるウタは呆れたように溜息を吐く。
「あ、シャンクスーーーーーーーーー!!!!助けてくれーーーーーーーーー!!!!」
「悪いな、ルフィ!!俺も鬼のように怖いサヤさんの相手は無理だ!!諦めろ!!」
「そんなーーーーーー!!?」
「レディーに向かって鬼とは言ってくれるね、ボウヤ!!」
「いや、サヤさんもう50近"ボッ"うお!?」
ボン!!
咄嗟に抜いたグリフォンで気功波を受けるシャンクス。どうやら船上という事で手加減されたようだ。
「ボウヤ、陸に上がったら覚えておき!!ルフィ、待ちな!!」
「うわ、コッチにも気功波撃ってくんなよ!!」
「ボウヤも後で〆なきゃいけないからね、さっさと終わらせるよ!!」
「うぎゃあああああ!!?シャンクスのバカヤローーーーーーーーー!!!!」
あっという間に見えなくなった母子を見送る赤髪海賊団一同。そんな中、気功波の爆発で煤けた顔を青くしながらシャンクスが口を開いた。
「な、なあ。今からでも寄港する港を変えないか?」
「無茶言うなよ、お頭。フーシャ村以外で寄港できる場所なんてここいらには無いだろ」
「ま、諦めて怒られてこいよお頭」
「そ、そんなーーーーーー!!」
「ほんっとシャンクスったら」
アッハハハハハハハハハハハ
笑い溢れるレッド・フォース号は一路フーシャ村に向う。時は大海賊時代。しかし、この辺境はそれを感じさせないほど平和であった。