ルフィの母親が求道心、探究心溢れたプラント星出身のサイヤ人だった件   作:メカ好き

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近海のヌシ討伐を祝う宴から数日後、エースとサボはサヤの養子となった。これはエースとサボのそれぞれの事情が関係している。まずエースはロジャーの息子だ。今はまだ知られていないが、一刻も早く世界政府から守る後ろ盾が必要だ。そこで政府から白旗を挙げられているサヤの養子になれば成人までは守れるし、鍛練で強くなれば独り立ち後も大丈夫だろうと関係者達の話し合いで結論が出た。因みに参加者はサヤとエースの育て親のダダン、加えてガープだ。因みにガープには発言権は無く、ただ決まった事に従うしかなかった。

 

『エースにはアタシに勝ったあのヒトと同等かそれ以上の素質が有るから心配無いだろうさ』

『なんじゃ、そりゃ!?ワシは聞いてないぞ!!!』

『黙っときな糞ジジイ!!!エースをあんだけ捻くれさせた元凶に物言う資格は無いよ!!!第一何で山賊のダダンところに預けたんだい!!!将来エースがキッパリと自分達と縁を切れるように、物心付いてから突き放すしか選択肢が無かったダダンの気持ちが分かるかい!?』

『いいんだよ、サヤさん。アタシが決めた事さ、後悔はしていない。アンタみたいな良い人の子になるんなら尚の事ね』

 

なおこの事をルフィ監修(擬音語まみれ)の見聞色修行中に偶々聞いたエースが、帰るダダンに今まで育てて貰った礼を言い、彼女が不意打ちだった為に涙を我慢出来なかった一幕があった事を記しておく。

 

続いてサボだが、これは親がクズだった。どれ位かというと、ガープのエースに関する数々の所業で沸点が半分位になっていたサヤが、話を聞いてゴア王国の高町に突貫する位には。そこで徹底的に両親を脅し付けて親権を奪い取り、晴れてサボはモンキー・D一家に迎え入れられた。

 

二人の新たな家族の存在は、ルフィとウタにいい影響を与えた。ルフィはウタより年下だが、以前に起きた事件から彼女を守ると覚悟ガンギマリ状態で、エースとサボが家に来るまで少し余裕が無かった。遠い未来と言えどいずれ母の庇護が無くなる事、ウタを狙う者達が凄まじい権力を持つ存在である事等を無意識に理解していた為だ。しかし、新しく出来た兄達の存在がそれを変えた。才能故か凄まじいスピードで成長し、いずれ自身の力の自覚と制御で躓いている自分を追い抜くであろう二人に、負けず嫌いを発揮しながらも何処か安心感を感じていた。助け合える存在が居る。家族といえば保護者(サヤ)庇護者(ウタ)しか居なかったルフィにとってそれは、ウタとサヤに続いて掛け替えのない存在となった。そして、これが将来ルフィが仲間を集める切っ掛けとなるのだが、それはまだ未来のお話。

 

一方でウタは、最初こそエースとサボに対して警戒していたが、ルフィが二人を兄弟として頼り頼られる様になると、ルフィを取られたくないとここ最近は鳴りを潜めていた彼女の生来の負けず嫌いが復活。二人に勝負を挑んだりサヤに弟子入りしたりと精力的なり、以前の彼女の明るさを取り戻していった。その過程で二人とも仲良くなり、今では自由時間に四人で遊んでいる。エースとサボがサヤの養子となって3年が過ぎていた。

 

「そろそろ、頃合いかね」

 

いつもの崖で並んで座る四人を見守るサヤ。その目は子を守る母親の覚悟の光が灯っていた。

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