ルフィの母親が求道心、探究心溢れたプラント星出身のサイヤ人だった件   作:メカ好き

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ウタが真実を知り、シャンクスを引っ叩くと宣言してから7年の月日が流れた。とうとうルフィとウタはフーシャ村を出立した。

 

そんな二人の船を見送るフーシャ村の人々。その中には勿論の事、サヤの姿もあった。

 

「とうとう行っちゃいましたね。さみしくなるわ」

「そうだね。これでウチの子たち全員が独り立ちしちまったからね・・・」

「しんみりしとる場合か!先に旅立ったエース達があんな事になっとるというに呑気が過ぎるぞ!」

「まあまあ村長、落ち着いて」

 

フーシャ村の村長であるウープ・スラップは宥めるディックを無視してサヤに言い募る。

 

「長年育ててきた義息子達だけでなく、あの子達まで懸賞金がかけられる事態になったらどうするつもりじゃ!?」

「世界政府に追われるぐらいじゃ、ルフィは何も堪えやしないよ。ウタも確り鍛え上げたしルフィが絶対に守り切るからね。寧ろ連中がルフィを怒らせて海軍戦力を大幅に下げる事態にならないかが心配と言っちゃあ心配かね。海が大きく荒れれば、それだけあの子達の旅に支障が出るだろうし・・・」

(それに一番心配なのはあの子達自身の事だね。ルフィは未だに自身の力を扱いきれていない。やっぱりスーパーサイヤ人になれていないのが原因かね。でも過酷な修行を再開すれば、()()()を刺激しかねない。そう考えると、あの子が時間をかけて地道にやっていくしかないね。ウタはウタでトットムジカの掌握に成功したけど、何かおかしい。ゴードンの話によるとトットムジカは「寂しい」「認められたい」「誰かに見つけてほしい」といった歌を愛する人々の負の感情の集合体。従順になる事はあっても、意思を持つあれを手足のように操る事なんて出来ないはず。まるでトットムジカがウタ自身で有るかのような・・・)

「・・・今アタシに出来る事は全てやった。後はあの子達が自分の力で歩いて行くさね。もし助けが必要なら、そん時は飛んで行けばいい」

「・・・あの子達の母親であるお前がそう言うのならば、ワシもこれ以上は言わん」

 

サヤの内心を察してかスラップも話を終わらせる。今はただ、彼等の船出を見守るのみ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって船上。一ヶ月前から準備していただけあって、船も中古だが船室付きのシッカリした物で、食料と水も積み込み済み。問題は航海術だがルフィの気の探知とコンパス、海図があれば偉大な航路に入る前ならば問題ない。

 

「それにしても仙豆の木の他にこんなスゴイ物まで貰えるだなんて!!」

「シシシシ、良かったなウタ!」

「うん!!」

 

ウタの手には普通の物とは少々異なる映像電伝虫が抱えられていた。これはサヤがとあるツテで手に入れた電伝虫を改造した物で、使用中でない電伝虫に念波を発信する事が出来る。他にも配信で役に立つ機能が満載で、説明を聞いたウタはとても喜んだ。

 

「早速初配信をするね!!」

「おう、がんばれよウタ!」

「うん!」

 

『みんなはじめまして、ウタだよ!!結成したばかりの麦わら冒険団の音楽家をやってるんだ。ユメは世界中の人々を私の歌で笑顔にする事!!立ち寄った島でライブもする予定だからぜひ来てね!それじゃあ、早速行くよ!!「新時代」!!!』

 

『新時代はこの未来だ♪世界中全部 変えてしまえば♪ 変えてしまえば・・・♫』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ジャマモノやなものなんて消して♪この世とメタモルフォーゼしようぜミュージック♪君が起こすマジック♪』

「何だ?」

「あ、アニキ。急にそこにいる野生の電伝虫から流れ始めまして」

「でも、いい歌だな~」

 

 

『目を閉じれば未来が開いて♪いつまでも終わりが来ないようにって♪この歌を歌うよ♫』

「クラン、何聞いてるの?」

「ああ、音楽配信だと。結構いい歌だから聞いてんだ」

「ふ〜ん、確かに自然と心が弾むわね。お金にならないかしら?」

「ユメは自分の歌で世界中の人々を笑顔にする事らしいから止めとけ」

「ちぇ」

 

 

『Do you wanna play?リアルゲームギリギリ綱渡りみたいな旋律♪』

「オイ、カヤ!」

「ウソップさん!あら、歌ですか?」

「ああ、偶然見つけた電伝虫から流れた始めたんだ!カヤにも聞かせたくってよ」

「なんだか、元気が出る歌ですね」

「だろ!?」

 

 

『認めない戻れない忘れたい夢の中に居させてI wanna be free♫見えるよ新時代が世界の向こうで♫さあ行くよ new world♫』

「あーーー!!ウタちゅあ〜〜〜〜〜ん♡もうおれは、キミの虜だ〜〜〜〜〜〜〜♡」

「オイサンジ!!バカやってねェで仕事しやがれ!!!」

 

 

『新時代はこの未来だ♪世界中全部変えてしまえば♪変えてしまえば♫』

「す、すげぇ・・・」

「今の時代にこんな事をする小娘が居ようとはね。チョッパー、往診だ。行くよ!」

「分かったよドクトリーヌ」

 

 

『果てしない音楽がもっと届くように♪夢は見ないわ♪キミが話した♪「ボクを信じて」♪』

「・・・」

 

 

『あれこれいらないものは消して♪リアルをカラフルに越えようぜミュージック♪今始まるライジング♪』

「なかなかやるじゃないの、この女!!」

「心が踊るわいな!」

「身体が昂ぶるわいな!」

「ンーーーーー、スーーーーパーーーーー!!!」

 

 

『目をつぶりみんなで逃げようよ♪今よりイイモノを見せてあげるよ♪この歌を歌えば♫』

「思わず胸が高鳴る旋律、素晴らしいです~。まあ私、胸、無いんですけど。ヨホホホホホ!!」

 

 

『Do you wanna play?リアルゲームギリギリ綱渡りみたいな運命♪』

「よく来たな、ジンベエ。寛いで行ってくれ」

「かたじけない。しかし、この音楽は一体・・・」

「ウチの妹分のデビュー配信さ。エースが縄張り中で流させてるんだ」

 

 

『認めない戻れない忘れたい夢の中に居させてI wanna be free♫見えるよ新時代が世界の向こうで♫さあ行くよ new world♫』

「お、お頭!これ!!?」

「ああ。来たか、ウタ、ルフィ・・・!!!」

 

 

「信じたいわこの未来を♪世界中全部変えてしまえば♪変えてしまえば♫果てしない音楽がもっと届くように♪夢を見せるよ♪夢を見せるよ♪新時代だ!!!♪」

「シシシシ、ウタの歌はホントいいな〜」

 

ルフィは声が入らないようそう言うと帽子を深く被り直す。二人の新時代への旅は始まったばかり。

 

 

新時代だ!!!♪

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