ルフィの母親が求道心、探究心溢れたプラント星出身のサイヤ人だった件 作:メカ好き
ゾロを仲間に加えた麦わら冒険団。彼等は幾つかの町や無人島を経由しながら次の目的地を目指していた。
彼等の、というかウタの考えたローグタウンまでの航海計画は、3つの目的を達成する事を念頭に組まれている。まず1つは偉大な航路を渡れる船の入手。ドーン島では現在使っている小さな居住区画のある中型ボート位しか入手出来なかった。こんな船では偉大な航路の入口で沈みかねない。故に資産家の家を回り使わなくなったしっかりとした船を買い取ろうと考えたのだ。
2つ目は航海士を仲間に入れること。今の麦わら冒険団の航海方法は海図とコンパス、ルフィの気の探知の合わせ技だ。これでは立派な船を手に入れれたとしても、偉大な航路では全くと言っていいほど通用しないだろう。故に、偉大な航路でも通用する凄腕の航海士の加入が急務なのだ。
そして最後は、正式なコックを仲間に入れること。海の上では手に入れれる食材の種類に限りがある。人は栄養バランスを崩しすぎれば直様病にかかってしまう為、栄養管理の出来るコックも航海には欠かせないのだ。本当は船医も欲しいところだが偉大な航路での病気は固有のモノも多い。故に偉大な航路に入ってから直ぐに確保するのが理想だ。幸いウタはサヤに自ら頼んで基本的な医療知識を教わっている。怪我ならば欠損しても生きてさえいれば直せる仙豆に、薬も扱える物は揃えて常備している為、下手な船医を加入させるより確実だ。
「もう、ルフィ聞いてる!?」
「だってよ、ゾロはもうおれたちの仲間だ!強くしてくれって頼まれたからには、協力するのは当たり前だろ?」
「だからって毎度毎度仙豆が必要になるくらいボロボロにする必要無いよね!!?どうすんの!!?もう仙豆の備蓄半分なんだけど!!!」
しかし今、そんなウタの航海計画が崩壊する危機に瀕していた。無人島に上陸する度にルフィがゾロの鍛練に協力するのだが、その内容が問題だったのだ。本気で向かってくるゾロを全力を持って死にかける程度にボコボコにし、動けなくなったところで仙豆で回復、それを時間が許す限り行ったのだ。ルフィの旅の目的が色々な物を見る事、冒険をする事である以上、上陸すれば真っ先に島を見て回る為、時間は限られる。しかしそれでも仙豆の貯蓄を半分消費してしまった。
「大丈夫だ!ゾロも覇気と気の感覚は掴んだし、あの鍛練はもうしねェ!!」
「え!?もう感覚掴んだの!?」
ウタはビックリしながら少し離れた所で和道一文字で素振りをするゾロを見る。その刀身は武装色の覇気で黒く染まっていた。
「うそ、もう硬化が出来るようになってる・・・」
「ゾロは強ェからな!鍛練してる時、ボロボロになっても全然戦意が揺らがなかったぞ」
「そ、それはスゴイね」
普通の人間ならば、死にかければ戦意は鈍る。しかし、鍛練中のゾロのそれは僅かな陰りすら見せなかった。寧ろボロボロにされる度に鋭く研ぎ澄まされていった程である。魔獣や海賊狩りの異名は伊達ではない。
「私、直ぐに追い抜かれそうだね・・・」
「ウタは音楽家だろ?それにおれがウタを絶対に守る!!!」
「ッ!えへへへへ、ルフィ〜〜〜〜〜♡」
嬉しそうにルフィに抱き着くウタ。ゾロの加入でそういう事を控えていた彼女だが、数日が経過するとまたルフィにスキンシップを求める様になった。彼もまた頭を撫でてあげたりして応えているので同罪である。ゾロはそんな二人を目に入れないように鍛練に集中するのが航海中の日常になっていた。
(でも守られてるだけじゃ私が納得出来ないから努力は惜しまないけどね)
「ウタ、そろそろ着くぞ」
「あ、ホントだ。じゃあ上陸準備をしようか?ゾロも手伝って!」
「分かった」
一行は何も無い海岸に船を付けた。
「ここから奥に行ったところにシロップ村っていう村があるんだけど、そこに評判の良い大富豪が屋敷を構えてるの。結構な資産を持ってるらしいから使わなくなった船の一隻や二隻有りそうでしょ?それを買い取るの。問題はどうやってアポイントメントを取るかなんだよね・・・」
「なんだよ、直接会いに行くんじゃ駄目なのか?」
「大富豪だからね、門前払いされちゃうよ。シロップ村で聞き込みをするしか無いかな」
「じゃあ手分けしてするか。お前等、イチャつき過ぎて迷子になんじゃねェぞ!」
「いつも迷子になってんのはゾロの方でしょ!!前なんて集合場所に決めた港に時間になっても来なかったし!!!」
「あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!中々来ねェから気配探ったら反対側の海岸に居るんだもんな!!!」
「テメェには笑われたくねェぞルフィ!!!」
ゾロは笑うルフィを睨みながら舌打ちを一つすると坂の上の方にある茂みを見た。
「つー訳だ!!おれたちに村を襲う意思はねェ!!出てきたらどうだ!!?」
「お、気付いてたか」
「見聞色まで・・・」
ガサッ
ウタがゾロの成長速度に驚きを隠せない中、茂みから長鼻の青年が出てきた。その手の中には一抱えもある大口径の銃の様なものがある。見るものが見ればこう言うだろう『ライトボウガン!?ライトボウガンナンデ!!?』と。
ルフィは直様ウタの前に出る。ゾロも直ぐに対応できるよう刀の鯉口を切った。
「ま、待て待て待て待て!!!こっちには敵対の意思はねェ!!ただ見ない船が来てるって聞いて様子を見に来ただけだ!!!」
長鼻の青年はそう言ってライトボウガンを地面に置いて両手を上げた。
因みにモデルはクロスのホームページで出てるやつ。
あれの名前わかる人います?