ルフィの母親が求道心、探究心溢れたプラント星出身のサイヤ人だった件 作:メカ好き
シロップ村のめし屋
ルフィ達は長鼻の青年ウソップに案内されて、ここで昼食を取っていた。
「何!?仲間を!?」
「ああ、それとデカい船が欲しいんだ」
「はーーーーーっ!そりゃ大冒険だな!!」
「それでこの村に屋敷のある大富豪と交渉して買い取りたいんだけど」
ウタの言葉を聞き、ウソップは顔を曇らせた。
「なあ、済まねえがこの村の大富豪に話を持ちかけるのは無しにしてくれねェか?」
「え?どうして・・・」
「その屋敷の主、病弱でまだイタイケな少女でな・・・。もう一年くらいになるかな、かわいそうに病気で両親を亡くしちまった。それが堪えたみたいでな、今は寝たきりだ」
ウソップの話に思わず黙り込むルフィたち。ウソップはそんな三人に真面目な様子で顔を寄せながら口を開いた。
「それと、これはあんまり大きな声では言えないんだが・・・」
「あら、ウソップ。ここに居たのね」
後ろから自分を呼ぶ声にウソップは振り返る。そこにはオレンジの髪が特徴的な同い年くらいの少女がいた。
「ナミ、お前来てたのか!あれ?師匠はどうしたんだ?」
「クラウ?アイツならそこに・・・って居ない!?何処行ったのよ!!?」
ナミはそう言って店から飛び出した。
「アイツは?」
「ししょ・・・渡り商人クラウに同行してる航海士だよ」
「「クラウって誰だ?」」
「世間知らずだな!!?オイ!!」
「アハハハ・・・私とルフィの故郷は国から忘れられてるくらい辺境にあったから。私も旅の途中で知ったし。ルフィはこんな感じだしね」
ゾロは知らないけどっと言いながら食事を続ける。
「まったく、いいか?渡り商人クラウってのはその名の通り色んな島を無差別に渡って商いをする事で有名な商人だ。5年ほど前から東の海で活動してる」
「別にそんだけの商人なら有名にならねェだろ?何がソイツを有名たらしめてんだ?」
「強さだよ」
ゾロの疑問にそう答えたウソップは誇らしげに語り始めた。偉大な航路の海賊であったアーロン一味を単身で壊滅させ、更に裏で繋がっていた海軍大佐をツテを使って告発。それからと言うものの襲ってくる海賊を無傷で返り討ちにしているのだとか。
「さっき師匠って言ってたけど、ウソップはその人の弟子なの?」
「ああ、あの人から色々と教わってるんだ。コイツはその集大成さ」
そう言ってウソップは床に置いてあるライトボウガンを叩いた。
「初めて師匠に会った時に聞いたんだ!どうしてそんなに強いのかって!!そしたら師匠は言ったんだ。『考え積み重ねた結果が運良く実っただけだ。だが失敗を恐れて何もしなければ何時までもゼロのままだぜ』って!おれはその言葉と師匠の教えで変われたんだ!!おれはやるべき事を成したら海に出る!!!そして、勇敢なる海の戦士におれはなる!!!」
すると語り終わって冷静になったのか、時計を見て少し焦りだす。
「やべぇ、もうこんな時間か!!すまねえ、行くところがあるんだ!!じゃあな、航海頑張れよ!!!」
そう言ってウソップは支払いを済ますと店を飛び出していった。
「ここで船を手に入れるのはやめた方が良さそうだな」
「「う〜ん?」」
「?どうした?」
「いや、どうも引っかかってよ」
「そうそう」
「あ、まだ居た!あら、ウソップはどうしたの?」
「い゛ででででで!!ナミ、は、離してくれ!もう逃げないから!!!」
再び二人して首を傾げるルフィとウタ。変な空気の流れるテーブルに声がかけられた。先程店を飛び出したナミだ。右手で隣に立つ男の耳を引っ張っている。黒い髪に目の二十代半ばの優男だ。
「ウソップなら時間とか言ってどっか行ったぞ」
「ああ、いつものね。あ、ご一緒して良いかしら?」
「いいぞ!な?」
「もちろん!」
「いいぜ、そこの男にも興味があるからな」
「いや、おれは興味ないからこの辺で・・・」
「ク・ラ・ウ!!!」
「はい!!!同席させていただきます!!!」
そう言ってナミとクラウと呼ばれた男はルフィ達の座るテーブルに着いて注文を頼んだ。
「おれはルフィ!!冒険団やってんだ!!!」
「ロロノア・ゾロ、戦闘員だ」
「ウタだよ!私は音楽家!!!」
「え!?ウタってあのウタ!!?電伝虫で音楽流してる!!?」
「わ〜、聞いてくれてるの!?」
「もちろんよ!!機会があれば生で聞かせてほしいわ!!!」
「おいナミ、後ろ手に隠している音貝は何だ」
会話に花を咲かせるウタとナミ。ルフィは未だに食べ続け、ゾロは女子の会話に入るのを嫌ったのかだんまりを決め、クラウはナミの目がベリーに変わるたびにツッコミを入れた。そして話はウソップの事に移り変わる。
「じゃあ、お嬢様を元気付ける為に一年前からウソを?」
「そっ。あなた達の話を聞くに、まだ律儀に通い詰めてるみたいね」
「あいつはお人好しだからな」
そう言って笑うナミとクラウ。するとゾロが何かに気が付いたのか外を見る。
「おい、あれウソップじゃねェか?」
「あ、ホントだ!どうしたんだろう、走って」
「何かあったのかしら?」
「・・・」
三者三様の反応を示す中、クラウは一人ジッと屋敷の方を見ていた。
「あれ!?ルフィが居ない!!?」
「アイツどこ行きやがった!!?」
「いつの間に・・・」
(オイオイ、見聞色でも全然気付かなかったぞ!!?)