ルフィの母親が求道心、探究心溢れたプラント星出身のサイヤ人だった件 作:メカ好き
赤髪海賊団が次の航海に旅立ってから早数ヶ月。今日もサヤとルフィの親子は鍛錬を行っていた。
遥か遠くの過酷な惑星で
サヤの故郷であるこことは違う次元の宇宙に存在するプラント星は、求道心溢れるサイヤ人と探究心溢れるツフル人が、最低限の線引をしつつも時には協力しながら暮す星だ。サイヤ人の戦闘能力は凄まじく、ツフル人の科学力も凄まじかった。
サヤは13歳で『遠征』と呼ばれる別惑星に出向く修行に出る事を許された。そして遠征に出発してからしばらくして、次元の歪みに巻き込まれてこの宇宙に迷い込んだのである。
閑話休題
さて、現在二人がいる惑星はサヤが人が住む惑星を探している時に見つけ、小型のワープゲート装置を設置いた修行に適した惑星である。重力は30Gから70Gと同じ場所でも変動するほど不安定で気温もマイナス60℃から70℃まで不規則に変動する。空気もフーシャ村の四分の一と薄く景色も殺風景と心身ともに負荷のかかる環境だった。
そんな環境にあって二人は凄まじい応酬を繰り広げている。打撃を放つ瞬間に一瞬で武装色で硬化し攻撃。その攻撃を受ける部分、または防御する部分を武装色で硬化し防御。そんな高度な組手を二人は行っていた。
ルフィの表情には変化がないが汗が凄まじい。対してサヤは涼しい表情で汗一つ掻いていない。それもそのはず、ルフィはまだ幼いながらに覇気を修得しているがマスターした訳ではない。サヤと比べればその覇気には大きなムラがある。更に色んな分野において一児の母と幼い少年では差がある。その結果がこの状況である。
そして
「っ、しま「硬化が甘い!!」ぐぼっ!?」
疲労から防御のための腹部の硬化が緩む。中途半端な硬化でサヤの攻撃を防御する事など困難で、その拳が腹部にめり込む。ルフィは地面に倒れ込んでしまった。
「まだまだ覇気が甘いね。まあ、アタシはあのヒト程使いこなしている訳じゃないからね。教え方が足りないのかね」
「か、母ちゃん以上に覇気を使いこなすって、父ちゃんスゲエ」
「まあ、アタシはこの星っていうかこの宇宙出身って訳じゃないからね。そういう意味では覇気はルフィの方が才能が有りそうだよ」
「そ、そうか?しししし」
「でもまあ、このままじゃ宝の持ち腐れだね。あのヒトは忙しいし、こうなると糞ジジイに頼むしか無さそうだ」
「え〜〜〜、じいちゃんにぃ〜〜〜」
ルフィは嫌そうに顔を顰める。彼にとって祖父とは海兵に成ることを強要してくる苦手な親類だ。修行もつけてもらった事が一度だけあるが、正直母との修行ほど身になるとは思えなかった。
「悔しい事にあの糞ジジイの方が覇気には一日の長があるからね。それに海軍中将でもある。教え上手の覇気使いを紹介してくれるかもしれないよ。アタシから言うと変に勘繰られるかもしれないから自分でお願いしてみな」
「ううううう、分かった」
流石は求道心溢れるサイヤ人の血を引くだけあって、嫌でも使えるものは使うという考え方があるようだ。
「さあ、帰るよ。そろそろ赤髪のボウヤ達も帰ってきてるんじゃないかい?」
「シャンクス、ウタ!!母ちゃん、早く帰ろう!!」
「はいはい」
母子は空を飛び、ワープゲート装置へと向かう。そこで待ち受ける事態を知らずに。