ルフィの母親が求道心、探究心溢れたプラント星出身のサイヤ人だった件 作:メカ好き
「おかえり~!!今回はどんな冒険をして来たんだ?聞かせてくれよ!」
ルフィの明るい声が船着き場に響き渡る。しかし、当の赤髪海賊団はらしくなかった。暗い雰囲気を漂わし、無言でルフィの横を通り過ぎていく。
「み、みんな、元気ねえな。・・・あれ、ウタは?」
ルフィはこの時初めて気が付いた。降りてきた人並みの中どころか、レッド・フォース号の中にもウタの気配がない事に。ルフィの言葉に船員達は思わず立ち止まる。それがルフィの嫌な予感を駆り立てた。
「おい、ウタはどうしたんだよ・・・何かあったのかよ・・・答えろよ!!!!」
泣きながらも叫ぶルフィに船員達は何も答えない。そんな中、シャンクスが下船してくる。
「おいシャンクス、ウタはどうしたんだよ!!何処に居んだよ!!」
シャンクスはルフィの叫びに彼の頭に手を置いた。
「・・・心配するな、ルフィ。ウタはな、歌手に成るために船を降りた」
「嘘だ!!じゃあ゛な゛んでシャンクス達は暗い顔しでんだ!!?シャンクス達な゛ら゛泣ぎながらでも゛笑って見送る゛だろ!!?ぞん゛な゛引ぎずっだ
パーーーーン!!!!
シャンクスは一瞬何が起こっているのか分からなかった。右手に走る激痛、恐らく骨は折れているだろう。目の前には何かを弾いたかのように左手を振り切ったルフィがいた。
「
ドォン!!!!!!!!!!!
凄まじい衝撃波が周囲を襲う。海は大きく波打ちレッド・フォース号が大きく揺れる。
「全くヒドイ顔して、何やってるんだいルフィ?いくら赤髪の坊やでも今のは不味いよ」
「
いつの間にやらシャンクスの目の前にサヤがおり、その拳を受け止めていた。二人の手は武装色で硬化され、黒く染まっている。サヤはルフィの拳を離すと顔だけシャンクスの方を向いた。
「ボウヤ、一つ答えな。ウタちゃんは無事なんだろうね?」
「・・・ああ、無事だ」
「・・・そうかい。ルフィ、安心しな。ウタちゃんは生きてるよ」
「ぼ、ボン゛ドが?」
「ああ、こんなボウヤの嘘が見抜けないほど、アタシは耄碌してないよ。ここからは母ちゃんに任せな。あんたはマキノちゃんの所に行っといで」
「う゛ん゛」
「ほら、アンタたちも、さっさと飯を済ましてきな!!」
「「「「「「は、はい!!」」」」」」
ルフィと船員達を見送るとサヤはシャンクスに振り返る。その目は"逃がしゃしないよ"と雄弁に語っていた。
「さあて、事の顛末を語って貰おうじゃないか」