リコリス・リコイル 平和を守る物語   作:クウト

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ごめんなさい!
ちょっと忙しくて読み直ししてません!
いつもより誤字が多いと思う!
あと読み直しておかしかったら書き直すかもしれません!


第十九話

朝、起きると隣に居たはずの千束がいない。

時間は朝の十時。結構ガッツリ寝たな。

軽く伸びをしてベッドから出てリビングへと向かう。

 

「あ、起きた?おはよう」

 

「おはよう。……朝ごはん作ってくれたのか?」

 

「う、うん。シュウはぐっすり寝てたからね。たまには私が作るのもアリだなぁって」

 

「ありがとう。食べてもいい?」

 

「どーぞどーぞ」

 

何かを忘れている気がする。

千束の挙動も少し不自然な気がするが、せっかくの朝ごはんを頂くとしよう。もう作ってしばらく経っているため、冷めてはいるがそのままでいいか。メニューはおにぎりと、目玉焼きにベーコンまでついている。ご飯は炊かないとなかったはずだし、朝早くから用意してくれてありがてぇ。

 

「コレもどーぞ。インスタントだけど」

 

「お、嬉しい」

 

「それは良かったぁ。それじゃあ私は一度家に帰るね。用意しないとダメだし」

 

「おう。また後でな」

 

「駅集合だからね?遅れないように」

 

「はいよ〜」

 

自分の家に帰っていく千束。

こっちに千束の服も置いてはいるが、女の子は何かと用意があるのだろう。少し急ぎながら出て行く千束を見送った。

……あ、罰を与えるとか言ったな俺。それが嫌で朝ごはんを作ってご機嫌をとり、俺が思い出さないうちに帰った?……まぁ、忘れたままにしておくか。店でたまに千束が昼食を作るが、それ以外での手料理は久しぶりだしな。正直すごく嬉しかったから、罰は無しにしておこう。

 

「おっと、もうこんな時間か」

 

洗濯などの家事を終わらせて時間を見ると時刻は十一時。今日はバイクを使わないし、そろそろ出た方が良さそうだ。待たせるとうるさいからな。

出かける準備は済んでいる為、さっそく北押上駅の前へと向かうのだった。

 

 

 

駅前でしばらく待っていると、千束がやってきた。

 

「なに……それ……」

 

「お、来たか。さっきぶりだな」

 

「いや、うん。……その、服なに?」

 

「ジャージ」

 

「はぁあああ!?なんで!?私が選んだのあったでしょ!?」

 

「まぁちょっと、理由がな……」

 

「えぇ〜?」

 

千束が驚いたように俺はジャージで来ている。

いやぁ、だってなぁ。たきなは部屋着しか持ってなさそうだったし、俺もそれに付き合おうかと思ったのだが。千束のセンスはすごくいいと思うのだ。そのせいで俺と千束は街に出ると目立つのだが、今回は別の意味でたきなだけ浮いちゃうだろ?それはちょっと……。可哀想とでもいいますか……。

 

「今日は許してくれ。全部出すから」

 

「それならまぁ……よっし!じゃあ高いの選んじゃおっと!」

 

ほどほどで頼みます。

まぁ普段あまりお金は使わないからな。今日一日遊ぶ分だけなら問題はない。

 

「ついでに新しい夏服も買うからね!流石にジャージ姿のシュウと一日一緒は嫌だし」

 

「酷くない?」

 

しばらく千束と戯れあっていると、たきなが到着した。

 

「お待たせしました」

 

部屋着で。

 

「な?」

 

「お、おぉう。あ〜うん、なるほど?そーいうことね、理解した」

 

千束は俺とたきなの姿を見て色々と察してくれたようだ。まぁうん。指定の下着でトランクス履くたきなだよ?私服もこうなっちゃうよね……。

それにこの真面目な子は、リコリス制服以外に持ってなさそうだったし……。まぁ、ちょっと期待してたのは隠しておこう。

 

「ていうかたきな?銃持ってきたな貴様」

 

「ダメでしたか?」

 

ダメに決まっているでしょう!

と、言ってあげたいがただ普通に遊びに行ったことがないのだろうなと。そりゃまぁ銃を持ってきちゃうのもおかしくはないの……かも、しれない。

一応注意だけはしておこう。

 

「いや、たきな?それ抜いたら捕まるから、絶対に抜くなよ?」

 

「わかりました。修哉さんはともかく、千束の衣装は自分のですか?」

 

「衣装じゃねぇ……!」

 

「ともかくってなんだ、ともかくって。普段はもう少し違う格好をしてるよ」

 

頭が痛くなってきたが、移動を開始する。可愛く決めてきた千束に連れられる、ジャージの俺、部屋着のたきな。なんだろう……。俺、外見はいいっぽいから許されている感があるが、そうでなければ職質されそうなんだが?部屋着とはいえ、美少女二人についていってる訳だし……。

 

「一枚もスカート持ってないの?」

 

「制服だけですね。リコリスは普通そうでしょう?」

 

「そうだけどぉ。今日は絶対に買うからね!?たきな絶対似合うし!それにシュウの奢りだしぃ!」

 

「そうなんですか?」

 

「いいよ。せっかく遊びに行くんだから、気にせずに楽しんでくれたらね」

 

「ありがとうございます」

 

「ってわけで!早速服を見にいきましょう!ほらほらたきな!いっそげ!いっそげぇ!」

 

たきなの手を引き、走り出す千束。

おい、信号赤だぞ。

テンションが徐々に上がってきている千束を宥めつつ、たきなの服を見に行く。

 

「あ、シュウはこれね。はい、買ってきて。あ、すみませ〜ん!これそのまま着て帰りますぅ!」

 

「じゃあ支払いしてくるわ」

 

「早いですね」

 

たきなの服を見に行く前にサッと寄った場所で、千束が五分かからずに選んだ服を着る。

普段から出かけると俺の服を見る千束だ。俺のサイズとかも熟知してしまっている為、驚くほど適当に選んだように見える、が、だがこれが意外としっくりくると言うか、俺のことをよくわかっていると言うか……。

すごいね!と言う感想しか出てこないな。

 

「いつもこんな感じなんですか?」

 

「いやぁ、俺はね。たきなは覚悟しておいた方がいいと思うよ?」

 

「え?どういう……?」

 

「ほらほらたきな!このお店に入るよ!」

 

「あ、ちょっ!千束!」

 

俺の服を買った後、たきなの服を選ぶために別の店に入る事に。これからたきな大変だろうな。

頑張れたきな!負けるなたきな!

そして、千束によるたきなのファションショーがスタートした。

 

「おぉ!こっちも着てみよう!」

 

……可愛い。

なんというか千束もなんだが、たきなも素材が良すぎてなにを着ても似合うな。

 

「あの」

 

「良いッ!良いねぇ!」

 

「千束?」

 

「次!こっちもこっちも!!」

 

「あ、ちょっと!修哉さん!」

 

「これも良いんじゃないか?」

 

「え!?修哉さん!?」

 

「……たまには良いの選ぶね?」

 

「何着目ですか!?」

 

あまりにも千束が楽しそうだったので、俺も口を挟んでみる。もう何着目かわからないが、なにを着せても似合うたきなが悪いという事にしよう。

たきなは疲れてきてそうだったが、俺と千束は見て見ぬふりである。

 

「こ、これで良いです!」

 

「そ?もっと選びたいけど」

 

「とりあえず、あと三着ぐらいに絞るか?」

 

「だね。これ一着だとレパートリーないし」

 

「え?それは悪いです」

 

「気にするな!」

 

「そーそー。とりあえずたきなが今着てるのは決定!今日はそれを着て遊びまーす!」

 

とりあえず店員を呼び、タグを切ってもらい会計を先にしておく。たきなが着ていた部屋着を袋に入れてもらおうとしていると、たきながやってきた。

 

「こ、これで良いです!!」

 

「お?もう良いのか?」

 

「千束がリップグロスまで選び出しましたので。このままじゃ目的の物まで辿り着けません……」

 

「そりゃそうか」

 

「修哉さんも、助けてくれて良かったのでは?」

 

「いやぁ、すまんすまん。あ、これも購入で」

 

俺は楠木さんから渡されているカードで支払いをする。俺の報酬は全てこのカードに入っている為、結構な額がある。万を超えたあたりでたきなが反応を示したが、気にせずに購入完了。

お次は下着売り場へと移動開始。

 

「それじゃあ俺は待ってるから」

 

「え?来ないの?」

 

「行くわけねぇよ」

 

「じゃあ支払いどーすんのさ!?」

 

えぇ?カード渡しておくから勝手にやってよ。

別に男の俺が入ったらダメという事はないのだろうが、それでも肩身が狭すぎる。

だがしかし、関係ないとばかりに千束は俺の両手を掴み引っ張ってくる。こ、この!

 

「ほーらー!いーくーよー!!!」

 

「はーなーせー!」

 

「こっの!たきなも手伝って!」

 

「嫌ですけど?」

 

「えぇ!?急な裏切り!?」

 

「いや、自分の下着を選ぶのに修哉さんもっていうのは……ちょっと」

 

ほら!たきなもこう言ってるじゃんか!

店の前で、しかも下着屋の前で男女が二人、綱引きのような状態。下着屋の店員や周りの人達の目を引いてしまっている。

あらあらまぁまぁ、みたいな生暖かい視線。

こっの!美少女二人も連れやがって!という男の視線。

純粋に迷惑だという視線。

痛すぎる!!この場から離れたい!!

 

「ほら、千束。いきますよ」

 

「あ、痛い!たきなさん!?耳!耳がぁ!」

 

「じゃあ俺トイレに行ってるから!また連絡してね!?」

 

呆れているたきなが千束の耳を引っ張り、俺から離してくれた。その隙にたきなにカードを渡し、俺はその場から逃げ去る事に。

いやぁ、流石の俺でも、あの場に居続けるのはきついっす。

 

 

 

場所を変えてトイレへと避難。

ついでにお花でも摘んでおこうか。

中に入ると三つあるトイレの真ん中に、おっさんが一人いた。うっわ、あの人あれ触った手で、荷物置きをべったり触ってるよ。ちょっと引きながらおっさんと入れ違いに一番端を陣取る。

 

「あ、すみません」

 

ん?誰かと入れ違いになったのか?

出入り口でおっさんの声がしたと思えば、スマホをいじったまま入ってきた男が一人。

え?うっわ。スッゲェ!なにこの人!?

荷物置きの角にスマホをバランスよく立てかけた。え?あんな風にスマホを置けるの!?落ちないの!?……あ、ていうかあそこってさっきのおっさんがべったり触ってたところ……。

あまりに衝撃的なスマホの置き方に、思わず見入ってしまったのがバレたみたいだ。男に声をかけられた。

 

「なんだ?」

 

「ああ、スマホの置き方すごいなって。ジロジロ見てすみません」

 

「バランス取るのが得意でね」

 

「なるほど」

 

バランスだけでそんな風に置ける物なのそれ!?

この人、只者じゃないよなぁ。

なんていうか、同族の匂いがしてくる。

この国の一般人からはしない、俺と同じ異常者の匂い。俺は用をすまし、すぐにその場を離れる事にした。

せっかく遊びにきているんだ。今日は制服でもないし、厄介事はごめんだな。

 

「まぁまてよ」

 

「なにか?」

 

「そう毛嫌いしなくて良いんじゃねぇか?少しぐらい話そうぜ?」

 

「ははっ、トイレで男と話す趣味はねぇです。……あ、すみません。人の趣味をバカにするつもりは」

 

「んな趣味ねぇわ!……お前もわかってるんだろ?俺とお前は同種の気配がするってな」

 

面倒になってきたぞぉ。

何かわからないが、ロックオンされてしまった。

この場は逃げたいのだが……。

 

「あー。その前に、一ついい?」

 

「なんだ?」

 

「さっき、おっさんとすれ違ったよね?」

 

「あ?あぁ、それがどうかしたか?」

 

「あー。言いにくいんだけどさ。あんたがスマホを置いてたところって、あの人がナニを触った手でべったりと……ね?」

 

「……マジ?」

 

「マジ」

 

沈黙。

トイレの中で俺と睨み合う危険そうな男。

そんな嫌な空気の中、トイレに入ってきてしまい俺たち二人を不審者のように見る一般人男性。

いや、ごめんなさい違うんです。

 

「出ようか」

 

「あぁ……興が削がれたしな」

 

「あ、除菌シート使う?」

 

「もらう」

 

俺はいつも持っている除菌シートをあげた。

なんだろうこの感じ?危険人物(仮)とちょっと仲を深めた気がした。




毎日更新って難しいね。
原神やらないとイベント終わらないんだわ。
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