リコリス・リコイル 平和を守る物語   作:クウト

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お久しぶりです。
日常が忙しい事といくつかのゲームの周年イベントが重なり書いてる場合じゃねぇ!!
状態になってしまったのを謝ります。
ごめんなさい!!!!


第二十八話

「はぁ?お前まだ定期検診行ってないのか?」

 

それはたきなからの情報だった。

千束のやつが定期検診に行っていないというものだ。いつもなら引っ張ってでも連れて行くのだが、たきながいるからと油断していた。最近たきなに頼りすぎているなとあらためて自覚する事になってしまった。

 

「だってぇ……」

 

「今日行け今日!もう昼休み使って行け!俺たちは健康第一な仕事なんだからな?あ、おはようございま〜す!」

 

「お昼は休みまーす!そしておはよう!労働者諸君!」

 

「千束。ふざけてないで返事してください。本当にちゃんと行ってくださいね?」

 

「うぇぇ……たきなまでぇ?」

 

ふざける暇があれば病院行ってこい!!

はぁ……あれから俺たち三人は朝の準備を終わらせて、遅刻することなくリコリコへと出勤ができた。

今日はいきなりたきなが来るものだからドタバタしたし、三人で出勤になったのでバイクも置いてきた。そのせいもあり、営業時間に間に合っただけで仕込みは先生やミズキさん達に任せてしまったが……クルミ?やるわけねぇじゃん。

 

「あ、修哉。アンタは遅刻だからね?」

 

「は?え!?なんで!?」

 

「こっちがどれだけ大変だったか!!スイカだらけだったのよ!?」

 

「え?なんの話?」

 

訳がわからん。

とりあえずミズキさんが勝手に言ってるだけだろうと思うことにして先に更衣室を使うことにする。

今日の営業は忙しくなるのだろうか?

電話中の先生をスルーしてさっさと着替える。

 

「そういや聞いたよ?大変なことになってるみたいね?」

 

着替え途中にミズキさん達の話し声が聞こえてくる。まだ開店前でお客さんも来ていない為、このぐらいの声なら扉の向こうだとしても聞こえてきてしまうな。

 

「あー。私らDAじゃないから大丈夫でしょ?」

 

「またそうやって千束は楽観的になる。リコリスが襲われるなんて、もっと重要視するべきことだと思いますよ?」

 

「て言ってもねぇ〜。あ、せんせー楠木さんなんて?」

 

「極秘だとさ」

 

よっしゃバッチリ着替え終わり!

更衣室から出てくる俺に対してたきなが声をかけてきた。

 

「修哉さんから司令に聞けませんか?」

 

「先生の電話相手楠木さんなんだろ?だったら先生に秘密にしてるんだし俺が聞いても無理だろうなぁ。……てかそんな事せずとも、おーいクルミ〜ちょっとDAから情報抜いてくれない?」

 

店の奥でゴロゴロしているクルミに声をかける。

こんな時にこそ輝けるんだから頑張ってもらわないと。この手の分野ではチート級なのだし使えるものはなんでも使わないとな。

 

「ん〜。後で勝手に見とくよ〜ん」

 

「さっすがクルミさん。これで解決だな。な?たきな」

 

「……ズルしている気分ですね」

 

「人生ズルしたもんが得するようにできてるんだと思うぞ?」

 

真面目に生きるのは大事だと思うが、それだけでは上手く世渡りできないのだ。それに俺らみたいなのはなんでも備えておかねば死ぬからなぁ。ちょっと違法でも必要ならしておかないとね。クルミならバレないし。

 

「そーそー。シュウが作ったデザートとかも、しれっと味見してても黙っとけばバレないみたいな感じだよ」

 

「は?」

 

何言ってんだこいつ?

思わず口が滑ったのだろう。やっちまったと言う顔をしながら俺を見て即座に移動を開始する千束。

 

「あ、やっべ。着替えてきまーす!!」

 

「いや、千束?わたし貰ってませんけど?それに例え下手すぎて訳がわかりませんし」

 

あ、逃げやがった。

ついため息を吐いてしまうが、あいつは気にするだけ無駄だな。その際、千束に文句を言っているたきなが俺の肩をポンと叩き、なぜか憐れむような顔をして更衣室へと入って行ったが……え?君、そんなキャラだっけ?

でもなんか腹たったから、たきなのデザートはグレードダウンしておこう。生クリーム抜くとかしてね。

それはそうとだ。

 

「てか何?このスイカ」

 

さっきミズキさんが言ってたのはこれか……?

厨房にはやたらとスイカがあった。

 

「ジュースにしようと思ってな。流行ってるらしい」

 

「ふーん。……こんな立派なスイカだし余計なことはしないでさ。簡単に塩とかレモンで味整えるだけでもいいかもね」

 

「その辺は任せる」

 

「はーい」

 

営業にはまだ時間があるため残りのスイカも処理していくことにする。ミズキさんが幾つかやってくれているみたいだが、スイカを切るのって結構大変なのだ。

ザクザクとスイカの処理をしていく俺に後ろからの衝撃が襲う。犯人は千束。

 

「一切れおよこしください!」

 

「危ない。あと三百円で」

 

「え!?うっそお金取るの!?」

 

着替えが終わり絡んでくる千束をあしらいながらスイカを切る。あ、ちょっ!だから手を出すな。危ないから。いや、あぶっ、だ、だからな?

 

「あぶねぇわ!!!」

 

「たきなー!ゲットしたぜぇー!!」

 

「あ、どうも」

 

「千束ー。ボクの分はないのか?」

 

「残念。流石の千束さんでも腕は二本しかないのだよ。てかどうせクルミは先に食べてるでしょ?」

 

はぁ……。

結局、俺の抵抗をほぼ無視しながらスイカを二切れ持っていく千束。大きな子供がいると大変だわ。

少し騒がしいが平和な朝。リコリスが狙われているという問題はあるものの、今日もリコリコは開店する。

さて、今日も一日頑張りましょう。

 

 

 

お昼休みである。

まだお客さん達は多く居るが、注文された物もある程度ひと段落したのだ。ミズキさんと先生が交代してくれるようなので店の奥に入り休憩を取ることにする。

 

「って、千束?お前そろそろ休憩から上がれよ?たきなが一人でホール回してんぞ?」

 

奥の部屋に入ると千束とクルミがボードゲームをしていた。姿が見えないと思ったらこれだよ。

 

「あと五分!あ、ちょっクルミぃ、そのタイル持ってくなよ」

 

「勝負だからな。安心しろ修哉、五分もかからずに終わらせてやるさ」

 

「はぁ、飯食うから少しあけてくれ」

 

サッと作っておいたサンドイッチとコーヒーをちゃぶ台に置く。味見をしてやろうと言いながら横取りしようとしてくる千束の手を叩きつつサンドイッチにありつく。うん、なかなかだな。

 

「けちぃ」

 

「自分の分あるだろ?」

 

「甘いぞ修哉。お前が作ったサンドイッチだが千束は朝のうちに食べてる」

 

「は?」

 

「ちょっとお腹空いちゃいまして……てへ!」

 

「自分で作れ」

 

「えぇ!?」

 

「最近のお前は甘え過ぎ!!ちょっとは自制しなさい!!」

 

休憩時間の関係で早めに作っておいたのだがもう食べてしまったらしい。こいつほんと……最近本当に甘えすぎだし自由にしすぎ。少しは落ち着いてほしい。

 

「そういやクルミ。情報の方は集まりそうか?」

 

「ダウンロード中。あとからゆっくり確認するよ」

 

「さっすがクルミさん。ヤバイね」

 

さすがだなぁ。

 

「ちょっと千束!?アンタいつまで休憩してんのよ!」

 

「やっば」

 

「ほら、さっさと行け行け」

 

「うぇぇ……クルミ、後でどんなことがわかったか教えてよ?」

 

「はいはい」

 

「なに?朝の話?」

 

ミズキさんが千束の言葉に食いついた。

一応うちの情報担当でもあったのだし気にはなるらしい。……クルミのせいで最近影薄いけど。

 

「え?アンタ、マジでDAハッキングしてんの?」

 

「フン。この程度ならチョロいからね」

 

「うっわ。何かバレても巻き込まないでよ?」

 

「そんなヘマしないよ」

 

そう言ってあんみつをかき込むクルミ。そこにやってきたたきなにお代わりをねだり始めた。

今から休憩なんだからやめてやれよ。千束に言え千束に。

その後、ミズキさんが千束を引きずるように連行したのでゆっくりと休憩ができた。

千束のやつはもう少し引き締めておきたい所だが、たきな考案の家事スケジュールのせいもあり、もう少しこれが続いてしまうのだろうか?それを思うと少し気が重いなぁ。まぁ、流石に我慢の限界になれば無理矢理にでも気を引き締めさせよう。

なんだかんだで俺も甘いよなぁ。はぁ……。

 

 

 

本日の営業も終わり、三人で仲良く買い物……と言うには千束がわがまま尽くしで頭を抱えたが、なんとか買い物を終えて帰宅。

家事スケジュールで料理担当になっている俺は晩御飯の準備を開始。その間にたきなが風呂の準備をしたり、洗濯物を取り込んでくれたりと動いてくれている。千束はソファに寝転び、お菓子を食いながらテレビを楽しんでいた。

 

「あ、たきなぁ。それシュウのぱんちゅ」

 

「まぁ千束が履くには大きいのでそうでしょうね」

 

「え?もうちょい恥じらうみたいなリアクションないの?キャッ!変態!みたいな?」

 

「何言ってんですか?それより手伝ってください」

 

「えー?だって私の分担ないしぃ」

 

俺のパンツで盛り上がらないでほしい。

そう思いながら俺は調理を止めて千束の元へと向かう。

 

「お菓子食い過ぎ。晩飯あるんだからもうやめとけ。あと、たきなさん?あのですね。俺の服は放置してていいからね?」

 

「いえ仕事なので大丈夫ですやらせてください」

 

クールである。あと一息で言い切ったから、勢いがなんか、こう……すごい。

はぁ、たきなが平然としすぎているせいで、何故か俺の方が少し恥ずかしい。まぁ、そんな雰囲気を見せてしまうと千束がうるさいから平静を保ちつつ引き続きたきなに任せる事にした。

しばらくして料理も出来上がり、たきなに家事を止めてもらい食事を開始。食べ終わった後、せめてお皿ぐらいは洗いますとたきなが言ってくれたので俺は先に風呂へと向かう事にした。

 

「あー。生き返る……」

 

温かいお湯は俺の心を癒してくれる。

俺は湯船でタオルを風船のように膨らませて、一気に潰しながら入浴を楽しむ。何故か小さい頃からコレが好きで未だにやってしまうのだ。本来ならマナー違反な気もするが洗濯した後のタオルだし許してほしい。

 

「あー。いや、今日はたきなが居るから、マナー的にやめた方がいいか?……あれ?そういえばお湯どうしよ……男が先に入って良かったのだろうか?」

 

いや、だからって二人の後に入るのも……なんかこう……うん。

普段なら千束だけだし気にする事もないのにな。

少し調子が狂うのを自覚しながらも、もう一度お湯張り直す事を決意。二人には少し待ってもらう事にはなるが我慢してもらおう。

 

「そうと決まればさっさと上がって掃除をサッとする」

 

そこまで言った時だった。

外から発砲音。

 

「!?」

 

そして続いて大きな何かが割れた音。

おそらく窓だ。

久しぶりに侵入者が来たのだろう。そしてそれを千束が撃退。窓ガラスを破りながら外に追い出したと……。

 

「はぁ……もう疲れた。明日でいいや」

 

せっかくリラックスしたのに……。

体が重くなるのを自覚しながらも俺は風呂から上がる事にしたのだった。




流石に期間をあけすぎたと思いザッと書いて読み直しをしていないので誤字があったら申し訳ない。
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