次で高専組と絡めたらいいな…あるいは神子を出したいな…
呪術界には御三家と呼ばれる家が存在し、その御三家が呪術界に与える影響は大きい。
だが、御三家とは別に存在するとある名家もまた、大きな権力を持っていた。
その名を「
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「…成程、では私の予想は確かだったのですね」
『呪霊の大きさはリアルタイムで変動していた為、そうでしょうね。それと、依頼した件はどうなっていますか?』
「ちゃんと見つけました。どうやら加茂を陥れようとした末端の家が元凶でした。そこに使われた呪物が偶々、縁のある存在の一つである「アルベド」を呼び出したのでしょう」
『偶然で特級呪霊が出てくるなど…はぁ、双子と出会えたのは本当に大きいことでした』
電話先でため息を吐くのは、嘗て生きていた世界において信仰の対象であった神。今は先輩と後輩という形になっているが、抵抗軍として真っ向から戦った妹の縁者とは中々に厄介な運命であった。
「人為的に発生した特級呪霊アルベド。呪力はもちろんの事、錬金術に精通していたために様々なものを変換できる能力は健在です。ただし、やはり呪霊としての特性で他の呪霊を引き寄せる為、あの施設で大量の呪霊が発生。最初は対処して隠蔽していたものの、すぐに追いつかなくなり資金不足という建前で撤退。その後は…先輩が祓うまで放置です」
『幸運なのは特級呪霊がアルベドだったことでしょうね。多少なりとも自分が原因だと分かって対処もしていたようですし』
「えぇ。珊瑚宮の分家がその近くにいたのも運が良かったです。それと、今回の件はきちんと報告するので近々召集を受けると思います」
『またあの無礼者たちを相手にしないといけないのですか…。致し方ないでしょう。今現在
お土産を楽しみにしていてくださいね、と一言告げて電話が切られる。因縁深かった前世と違い、今はこうして仲良くできているのは不思議だと思いつつも、やはりかつてと同じく人前に出なければならないのかと通話の切れた電話を前に心海もため息をつくのであった。
▽▽▽
「…さて、二人とも。今現在私たちに何人付いているか分かりますか?」
「2…いや3人?」
「んー、4人な気がする」
見晴らしのいいカフェでフェリーの時間が来るまでの時間つぶしをしている3人は、自分たちをずっと見張り続ける何者かの気配を当てる
そういった安全マージンを図りつつ、双子はそれぞれ自分たちが感じる気配を答える。空は3人、蛍は少し怪しみつつ4人と答え、眞は2人に「半分当たり、半分外れ」と答えた。
「空の3人は人間の数としては正解ですが、もう一個の気配に気づけていません。蛍は気が付いていますが、その1つは人ではなく式神です」
「む、難しい…」
「やっぱり『前』ほどうまくはいかないかぁ…」
「ですが、出会った当初よりは確実に掴めていますから、そう気落ちすることもないですよ。ましてや、呪術師としてはひよっこもいいところ。これで完璧にこなせるのであればそれは天才でしょうね」
そ知らぬふりしてアイスティーを飲む眞と、若干むくれた空と気落ちしてる蛍。そんな3人の姿を隠れて見ていた万葉がふと零す。
『なんとも、仲の良い家族に見えるでござるなぁ』
『おおよそ正解な気もするがな。俺に家族というものはいなかったが、見守ってきた人間たちと同じ顔をしている』
『鍾離殿、あまり前に出ないように。あと一歩前に出ると姿を見られる可能性がある故』
『む、そうか。…しかし、
パンツスタイルの私服を着る眞を見て、人間としての生き方を心から楽しんでいるのを悟る鍾離。テイワットにいた時は今で言う着物姿であったために、洋装を着こなす姿は新鮮だったのだ。一応、双子は学生である年齢のため通っている学校の制服を着ている。呪術関連の学校でないため、多少不便ではあるが学生としての生活も双子は楽しんでいる。
だがしかし、全員が見慣れた顔であったために気が付いていない。店員も含め、周りの人々は顔面偏差値の高い3人の集まりを見てざわついていることに。さらにそこに、もう一人が加わることになるのだが。
「───お待たせしました、将軍。お二人も、お久しぶりですね」
「問題ありません。それと、今の私は雷電眞であって雷神ではありません。将軍という肩書はありませんよ」
3人の下に追加で現れた美丈高、スーツ姿の神里綾人が顔を出したのであった。
▽▽▽
「───ってことがあって、言われた3人の監視?をしてたらめちゃめちゃイケメンな人が出てきてびっくりですよ!!」
「虎杖はずっと眞って呪術師を見てたしな」
「あっおい伏黒、それは内緒だって言ったろ!」
呪術高専に帰ってきた1年の3人組は、北海道から帰る直前でようやく見つけられた対象の話を2年の先輩たちに話していた。2年組はお土産のお菓子を食べつつ、珍しく人に対して評価高めにしゃべる釘崎を珍しいと思いながら聞いていた。だが、ただ一人伏黒だけはずっと苦い顔をしており、虎杖はそれを疑問に思った。
「伏黒?」
「……正直に言います。あの3人、いや4人は…呪力量だけで言えば俺たち全員を足しても届かないレベルにあると思います」
『なっ!?』
「乙骨先輩がいて同等、あるいはギリギリ…正直、遠くから見ただけでそのくらいは判断できました。多分、俺の玉犬の監視も気づいていたかもしれません」
伏黒の唐突な発言に全員が驚く。一緒に見ていた筈の釘崎と虎杖が分からなかった理由は分からないが、伏黒はその肌でひしひしと感じていた。
伏黒だけが気が付いた理由は、監視につけていた玉犬に対してずっと警戒をしていた魈と、意図的に眞と綾人が監視者の一人にだけ威圧を掛けていたからであるが、伏黒はそこまで気が付いていない。意図的に、個人にだけとなるとそれもまた高等技術に他ならないのだ。
「正直、なんであの女の人が特級じゃないのかって言いたくなります。あと、俺たちより小さい子供2人も多分…俺たちより強い」
「伏黒が弱気だ…熱でも出たか?」
「はっ倒すぞ?…でも、それが本音なんだよ。そのくらい、やばいんだ」
真面目に話をする伏黒の様子に、その場にいた全員が珍しく黙る。
「もし、敵に回ったら…多分勝てないです。呪詛師じゃないってことが救いですよ、あれは」
魈「双子に近づいたら殺す」
影「姉さまたちの邪魔をしたら殺す」
鍾離「手を出してキタラ岩喰いの刑」
万葉「手を出そうと考えたら切るでござる」
眞「手を出したら…分かっていますね?」
玉犬「(すんませんすんません手を出さないので見逃してください)」
・以下本文で書いてないけど考えてた設定
綾人は人間。綾華もちゃんと人間。神里グループ社長として活躍してる若手のやべー奴。双子のいた施設を管理していたのも神里グループだったので双子の事は書類上では分かってた。今回は養子縁組の手続きを急ぎで行うために呼んだ。
呪術界の上は面倒なので双子を守るためなら、と眞から連絡を受けてすぐに飛んできた社長。強い。
呪術師としても強いけど、会社持ちなので2級で留まってる。綾華はバリバリに呪術師として動いているので1級。
神里流は健在、終末番も健在(再構成)、今度は両親も健在でかなり幸せな生活を送っている。だから呪霊は絶対許さない。
心海も人間として健在。珊瑚宮家の次期当主として期待されてる(現在の当主は父親)
眞の後輩(2年違い)で家の権力を用いて色々調べたり手を貸したりしてる。呪力も実力も立派なのだが女という理由で軽視されている。だがそこは軍師の腕の鳴りどころであり、あの手この手で上層部相手にうまい立ち回りをしては権力の及ぶ範囲を広げている。御三家ほどじゃないのに影響あるのは前世(テイワット)の影響が大きい。
部下にゴロー(人間)がいる。ゴローは術式を使うとイッヌになります。