ヤンデレな神々に愛され過ぎて自由が手に入らない   作:松平 蒼太郎

13 / 37
主人公不在回。


八雄激突〜青の龍剣士と戦狂いの猛獣〜

四神side

 

先んじて四凶陣営に殴り込みをかけに行った青龍・朱雀・黄龍の三神は、四凶が集めた悪神の軍団と対峙していた。

 

青「これだけの兵力を集めるとは…四凶の連中は本気で我々天界側と戦争を…」

 

朱「へー?上等じゃん…コイツら、全員ぶっ潰していいんでしょ?だったら…」

 

黄「朱雀ちゃんはちょっと落ち着こうか?本命はコイツら雑魚じゃなくて四凶。てことは、戦力は温存しとかなきゃでしょ?」

 

すぐさま戦闘体勢に移行しようとする朱雀を、黄龍が押し留める。青龍は黄龍の言わんとしていることを察し、口を開く。

 

青「まさか…黄龍、貴女が…」

 

黄「ピンポーン♪大正解♪ここの雑魚は全員あたしが引き受けるからさ、二人は先に敵陣奥まで突っ込みなよ。後で絶対追いつくからさ。」

 

自ら死亡フラグを立てる黄龍。朱雀はそれに納得したように頷く。

 

朱「オッケー、黄龍ちゃん…お墓は後で立ててあげるからね?」

 

青「冗談でもそういうことを言わないで…洒落にならないから。黄龍、悪いけどこの場はお願いね。」

 

黄「あいよー…そんじゃ、サクッと蹴散らしますかぁ!いっくよー!」

 

言うが否や、黄龍は獣人体から獣神体へとその姿を変え、龍の息吹(ドラゴンブレス)で、敵の軍勢を蹴散らす。

 

 

黄「よしっ、今のうち!二人とも行って!」

 

青「えぇ…!朱雀、行くわよ!」

 

朱「りょ!一気に飛ばしますかぁ!」

 

青龍と朱雀は脚に力を込め、敵陣の奥を目指す。

 

 

ーーーーーーー

 

ーーーー

 

ーー

 

 

青龍side

 

敵陣地の奥へと急ぐわたしと朱雀は、敵の姿が全く見えないことを訝しんでいた。

 

青「おかしい…なぜ敵が姿を現さない…?」

 

朱「どーせ、その辺で待ち伏せてんでしょ……っとぉ⁉︎」

 

禍々しい紫色の光線がわたしたちを襲う。すんでのところで回避したわたしと朱雀は、攻撃が行われた方向に向かってカウンター気味に攻撃を行う。

 

青「くらえっ…!『螺旋龍弾』!」

 

朱「いっけー…!『炎熱砲弾』!」

 

わたしが繰り出した螺旋状の風と、朱雀が繰り出した巨大な炎の塊が、敵を呑み込んだ。

 

朱「よっしゃー!一丁あがり!」

 

青「油断しないで…この程度で終わるとは思えない。」

 

そう、先ほどから感じる禍々しい気配…わたしたちの攻撃を受けて弱まるどころか、ますます強くなってる。おそらく、四凶の内の誰かだろう。

 

?「おうおう…やってくれんじゃねぇか、四神ども。ぶっ潰し甲斐があるってもんだなぁ?えぇ?」

 

炎の中から現れたのは、胸にサラシを巻いた女。その右手には木刀を持っていた。

 

檮「先に自己紹介しとくかぁ…アタシは檮杌。テメェらを地獄に送る女の名だ。よく覚えときな?」

 

奴が四凶の一角か…ずいぶん好戦的な部類のようだが…

 

朱「はぁ?地獄に落ちるのはアンタの方だっての…!あたしらのご主人をよくも…!」

 

青「挑発に乗らないで…コイツの相手はわたしがするから、朱雀は先に行って。」

 

おそらくだが、朱雀とこの檮杌という女は相性が悪いだろう。朱雀の方が冷静さを欠いてしまう恐れがある。

 

朱「…いいの?ご主人を一番に助ける権利を譲って…あたしが行ったら、出会い頭にチューしちゃうよ?」

 

青「…大丈夫よ。絶対、後で追いつくから。」

 

わたしの答えを聞いて、朱雀は満足げに微笑んだ。

 

朱「オッケー。じゃ、遠慮なく先に進むねー……負けたら、承知しないから。」

 

檮「…!させるか!」

 

朱雀が先に行こうとするのを檮杌が阻もうとする……が、それを抑えるのがわたしの役目。

 

青「待ちなさい…貴女の相手はこのわたしよ。」

 

檮杌の振るった木刀を自らの愛剣で防ぎ、鍔迫り合いに持ち込む。

 

檮「てん、めぇ…!アタシの邪魔するたぁ、いい度胸だなぁ⁉︎ 死ぬ覚悟は、できてんだろうなぁ⁉︎」

 

青「貴女はわたしがここで倒す…そちらこそ、覚悟はいい?」

 

そう…彼女はわたしたちの敬愛するご主人様に手を出した。それがどれだけ許されるべきでないことか、今わからせる…!

 

ーーーーーーー

 

ーーーー

 

ーー

 

檮杌side

 

どうやらこの長剣を持った女がアタシの相手をしてくれるらしい。上等だ、ゴラァ!

 

「ぶっ潰してやんよ…!テメェも、さっき行った奴もまとめて!」

 

そう吐き捨てて、目の前の女に木刀を打ち込む…が、女の持つ長剣であっさり防がれてしまう。

 

「やるじゃねぇか…!お前、名は?」

 

「…東門の青龍。うちの白虎が世話になったわね。そのお礼もまとめてさせてもらうわね?」

 

そうか、コイツが青龍…相手にとって不足はねえ!

 

「なるほどなぁ…だったらその名、この地に墓標として刻んでやろうじゃねぇかっ!」

 

青龍を潰すべく、アタシは再度、ありったけの力を込めて木刀を振るった。

 

ーーーーーーー

 

ーーーー

 

ーー

 

⁇?side

 

驚いたわ…まさか四凶が人間でしかない彼を担ぎ上げるなんて…やはり、彼には神々を魅了する特別な素質がある?

 

「もう少し観察が必要ね…本当に彼がそういう体質なのであれば、わたしが…」

 

直接飼ってあげてもいいかもしれない。そんな言葉を、お茶と共に喉に流し込む。

 

「四神に彼女らを討伐する勅命も出したことだし…わたしは天から見守らせてもらおうかしら?貴女たちと、そして彼の戦いを…」

 

天界で過ごす退屈な日々も、これで少しは紛れるかもしれない。せいぜい、楽しませてちょうだいね?




この章はちょっと長くなりそう、かも
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。