ヤンデレな神々に愛され過ぎて自由が手に入らない   作:松平 蒼太郎

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お久しぶりです。戦いはこの後もまだまだ続きます。


八雄激突〜龍剣士の覚醒と腹黒魔獣の策謀〜

麒麟side

 

 

やっと、たどり着いた…わたしは天帝陛下の住まわれる宮殿に。急いで、お兄さんが四凶とかいう連中に連れ去られたことを報告しないと…

 

 

天「ご苦労様、麒麟。よくここまで来てくれたわね。早速だけど、四凶討伐の勅命を下すわ。天界軍の指揮権を預けるから、すぐさま現地へ向かってちょうだい。」

 

 

……え?どう、して?どうして、天帝陛下は門の前で待ち構えていて、わたしに勅命を?

 

 

天「どうしたの?わたしからの命令、聞けない?」

 

 

麒「はっ、はい!勅命、承りました…!すぐさま軍を率いて、現地へ直行します…!」

 

 

どうして陛下がわたしが来るのを予見していたのかは知らない。

 

 

けれど、これでお兄さんを助ける大義名分ができた…!今、助けるからね!お兄さん!

 

 

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青龍side

 

 

檮杌…彼女の力量は大したものだ。それが彼女と打ち合った、わたしの率直な感想だ。

 

 

檮「どうしたどうしたぁ⁉ 守ってばっかじゃ、埒が明かねぇぞっ!」

 

 

彼女の振るう木刀を、自慢の長剣で防ぐ……が、手がしびれるほどの衝撃に思わず顔をしかめる。

 

 

わたしもそれなりに武術の心得はあるつもりだ…が、それをパワーで突破しようとしてくる彼女は心底面倒な相手だと思った。

 

 

彼女の木刀による横薙ぎを長剣で受け流す……が、急に軌道を変えた木刀に虚をつかれ、身体に打ち込まれてしまう。

 

 

青「ぐっ…!かはっ、ごほっ…!」

 

 

思わず咳き込むが、彼女からの追撃はどうにか躱し、いったん距離を取る。

 

 

檮「けっ…今のでトドメ刺してやろうと思ったのに。楽に死ねるチャンスを逃したなぁ?」

 

 

そう言ってまた木刀を構え、攻めの姿勢を見せる檮杌。そんな彼女にわたしは問いかけた。

 

 

青「どうして、主を連れ去ったの…?貴女たちにとって、主はそれほど利用価値のある存在ではないはず…」

 

 

わたしがそう問いかけると、彼女は鼻で笑って、言った。

 

 

檮「バーカ…んなもん、決まってんだろ?アタシもアイツが好きだからだよ。それに略奪愛って、なんか燃えるだろ?」

 

 

……あぁ、コイツは完全にわたしの、いいや、わたしたちの敵ということか。一瞬だけとはいえ、無駄な問答に時間を費やしてしまった。

 

 

檮「さーて…そろそろケリつけるかぁ。青いトカゲモドキは、ここで死ねよ。」

 

 

檮杌は無慈悲にそう告げ、わたしの心臓向けて、木刀を突き出す。その速さはまさに神速。完全に虚を突かれたわたしは、ろくに反応もできずにそのままーー

 

 

檮「……は?」

 

 

攻撃を繰り出したはずの檮杌から驚きの声が漏れる。彼女の木刀はわたしの心臓を貫いて、いなかった。

 

 

応龍「……檮杌。貴様ごとき外道に主は渡さん…悪いがこれ以上、貴様の遊びに付き合うつもりはない。滅びる覚悟だけ、しておけ?」

 

 

『応龍』へと進化を果たしたわたしは、固く握りしめた拳を、彼女の顔めがけて繰り出した。

 

 

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朱雀side

 

 

敵陣のかなり奥まで進んだけど…一向に敵が姿を現す気配がない。

 

 

朱「おっかしいな~?この辺にご主人が捕まってるはずだけど…」

 

 

四凶の連中が一人も姿を現さないのはおかしい…あの檮杌ってやつ以外の残り三人はどこに……ッ⁉

 

 

窮「あらあら…気づかれてしまいましたか。必殺の毒針をすんでのところで躱すとは…なかなか素晴らしい勘をお持ちのようで。」

 

 

極小の針を放ったであろう、メガネをかけた女…こいつは…

 

 

窮「申し遅れました。わたくし、四凶の一角を務めさせていただいております窮奇と申します。以後、お見知りおきを。」

 

 

優雅な所作で一礼するメガネの女、窮奇。あぁ、こいつがご主人を…

 

 

窮「うふふ…どうされました?そのような怖いお顔をなされて…綺麗な顔が台無しですよ?」

 

 

…ダメだ。あたしはあたしを抑えられそうにない…!こいつが、あたしの大切なご主人を…!

 

 

朱「……す。殺す殺す殺す殺す…!お前だけは絶対に、この手で…!」

 

 

あたしは炎を纏った槍をその手に顕現させ、窮奇に襲いかかった。

 

 

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窮奇side

 

 

四神の一角にして、南門を守るという烈火の神鳥…朱雀の槍による攻撃はあまりに単調で、躱すことは造作もなかった。だが…

 

 

朱「ちぃっ…!ちょこまかちょこまかと…!これなら、どうっ⁉」

 

 

…炎による範囲攻撃。これがあまりに当たり判定が広く、さしものわたくしも体力を徐々に削られていってしまっています。しかし…

 

 

朱「はぁっ、はぁっ…!はぁっ、はぁっ…!」

 

 

彼女の方がわたくし以上に体力を消耗しているようです。

 

 

無理もありません。いくら朱雀といえど、あれほど強力な攻撃を何度も続けて繰り出せば、そうなります。わたくしに勝機があるとすれば…

 

 

窮「…彼女の動きが鈍ったところに、この必殺の矢をぶち込む。」

 

 

わたくしが持っている矢の先端には、神々さえも一撃で葬るほどの猛毒が塗られています。これをかすらせさえすることができれば…

 

 

窮「…わたくしの勝利は揺らぎませんわねぇ。あはっ、あははっ♪」

 

 

せっかく見つけたわたくしだけの主様…四神ごときに返すつもりは毛頭ございませんわよ?




戦況まとめ
①青龍(→応龍)vs檮杌
②朱雀vs窮奇
③黄龍vsその他大勢の悪神・魔獣
④麒麟(天界軍を率いて、現地直行中)
⑤玄武・白虎(屋敷にて待機中)
⑥渾沌・饕餮(敵陣のどこかに潜伏中)
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