ヤンデレな神々に愛され過ぎて自由が手に入らない   作:松平 蒼太郎

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後日談2〜東門の応龍編〜

なんだか悪い夢を見てる気がする…具体的には、イタイ言動をしてる俺を四神の連中がボコボコにしてる、そんな夢…

 

 

応龍「あっ、主…!お目覚めになられましたか!」

 

 

…目覚めると、そこには青龍の整った顔が。ん?でもなんか雰囲気変わったな…

 

 

応龍「よかった…!このまま目を覚まさなかったら、どうしようかと…!」

 

 

目に涙を浮かべて安堵する青龍を見て、ちょっと罪悪感が湧く。女の子になんて顔させてんだ、俺は。

 

 

男「あ、おぅ…それはすまんかった。それより、その姿は?なんかいつもと雰囲気違うような…」

 

 

応龍「あ、あぁ、この姿ですか…これは主をお救いするための形態といいますか…それも含めて、順を追ってご説明いたします。」

 

 

応龍が姿勢を正し、俺に向き直る。

 

 

応龍「まず主…主の中に流れていた四凶の毒はすべて我々が取り除きました。えぇ、一滴余すところなく、完全に。」

 

 

彼女の言葉に安堵を覚えると共に、謎の悪寒を感じる俺。そんな俺をよそに、彼女は言葉を続ける。

 

 

応龍「主が囚われている間、わたしたち四神は四凶と戦いました。彼女らはなかなか手強く、わたしも少々本気を出さざるを得ませんでした…」

 

 

男「それが今の姿ってわけ?」

 

 

俺の問いかけに彼女はこくりと頷く。

 

 

応龍「はい。この姿は四神・青龍から進化した姿…四霊・応龍といいます。主の前でお見せするのは初めてでしたね。」

 

 

なるほど、四神から四霊に、青龍から応龍に。霊力が高まっているのは、接していてよーくわかる。

 

 

今の俺じゃ、絶対敵わないんだろうな。まぁ、戦う気はさらさらないけどさ。

 

 

応龍「ですので今は青龍ではなく、応龍とお呼びください……主?」

 

 

それにしても、どことなく垢抜けた感じがするな…ただでさえ美人だったのに、より美人に磨きがかかったというか…

 

 

あ、胸部装甲も目に見えてデカくなってるではないか。なんだこいつは。四神が進化して、より女性らしさが際立つようになるとは誰も思わんではないか。実にけしからん。

 

 

応龍「あの…あまりそのようにじっくり見られると、その…恥ずかしいです…///」

 

 

ぎょぎょっ⁉︎ あの青龍…いや、今は応龍だったか…が、デレた⁉︎

 

 

良くも悪くも武人肌で、クールな長女みたいな性格の応龍がデレるとは…凄まじい破壊力だぁ、コイツは…

 

 

あ、胸を腕で隠そうとする仕草はやめろ。余計に胸のデカさが強調されるから。やめろ、やめるんだ。

 

 

男「す、すまん…で、えっと、要するに、青龍はパワーアップして、俺を助けてくれたってことだよな?それで、四凶の連中は…」

 

 

応龍は若干伏し目がちになり、バツの悪そうに告げた。

 

 

応龍「彼女らは我々が跡形もなく滅ぼしました…主を好き放題したようですから。」

 

 

…戦っていくうちに、何か思うところがあったんだろう。思えばあいつら、四神を反転させたような感じの性格だったし。ちょっとばかし、情みたいなのが湧いていたとしてもおかしくない。

 

 

応龍「ですから二度とあのようなことが起こらぬよう、今後は徹底的に主を監視させていただきますので、そのつもりで。」

 

 

ん?監視って…誰が、誰を?

 

 

応龍「わけがわからないという顔をされておりますが…今後は我々四神の誰かが、常に主のおそばにおります。もし、狼藉者が殴り込んできても、主を即座にお守りできるように。」

 

 

よ、要するに、四神が俺のそばに付きっきりでいるってこと⁉︎ いやいや、それはあまりに殺生でしょうよ!俺の一人の憩いの時間が…!

 

 

男「い、いや、でもだな…門の守りはどうすんの?ずっと俺のそばにいたら、ガラ空きになるじゃん。門番、仕事しろ。」

 

 

応龍「心配には及びません。四神は四人ではないことをお忘れなく。麒麟・黄龍も含めて四神ですから。」

 

 

クッソ…!相変わらず抜け目ねぇな、コイツら!そりゃ、あっさり敵方に捕まった俺も悪いけどさ!

 

 

応龍「主が連れ去られてしまった時のわたしたちの気持ちをお汲みください…あの時の不安と恐怖といったら、言葉では言い表せません。ですので、今後はあのような悲劇が起こらぬよう、全身全霊で護衛を務めさせていただく所存です。」

 

 

護衛、か…まぁ、ここまで彼女の不安を拡大させた俺にも責任はあるから、それくらいは甘んじて受けて…

 

 

応龍「食事に排泄、睡眠に湯浴み、性欲処理まで、全て我々にお任せください。主は何もせず、我々に身を委ねていただければよろしいかと。」

 

 

…うん、前言撤回。四六時中、美少女・美女にお世話されてろって?つまりは、ヒモになれってこと?

 

 

馬鹿野郎!そんなの、男の尊厳もへったくれもないじゃねぇか!別の意味で死んじまうよ!自由!俺の自由はいずこ!?

 

 

応龍「また良からぬことを企んだ時は…ふふ、その時はきちんと『お世話』して差し上げますからね?」

 

 

な、なんか湿度上がった?青龍って、こんなしっとりしてたっけ?応龍になったから、ちょっと性格も変わったってこと?

 

 

男「そっか…じゃ、ちょっとお手洗い行ってくる。」

 

 

布団から起き上がり、猛ダッシュで部屋から廊下に出る。自由が無くなる前に、逃げるんだよぉぉぉ!

 

 

応龍「…今さら逃げても無駄です。すでに主はわたしの射程圏内ですから…どうかお覚悟を。」

 

 

瞬間、俺の背後から巨大な霊圧が放たれた、気がしたーー

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