ヤンデレな神々に愛され過ぎて自由が手に入らない   作:松平 蒼太郎

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予告通り、新章突入です。新たな悪神、現る


第三章 四罪洗脳編
新帝即位〜プロローグ〜


黄龍side

 

 

今、あたしは天帝陛下に呼ばれて宮廷の奥へと来ていた。なんでも外には漏らせない話なんだとか。

 

 

天帝「…というわけで、貴女にはしばらく死んでいて欲しいの。」

 

 

「いや、意味わかんねーし。ちゃんと説明してよ、この言葉足らず。」

 

 

この人はすーぐ言葉を端折るから…いや、言わんとしてることは分かるんだけどさ…

 

 

天帝「聡明な貴女なら分かるはずよ…これから起こることも、その際に自分が何をすべきかも。」

 

 

「それはまぁ、そうだけど…でもやだなー、お兄さんとの時間が減るの。」

 

 

何だそんなことかと思われるかもしれないが、お兄さんLOVE勢のあたしにとっては死活問題なのだ。本音を言うなら、一分一秒でも離れたくないのだけど…

 

 

天帝「大丈夫、きちんと埋め合わせはするわ…わたしが天帝として再び君臨できたら、の話だけど。」

 

 

ハァ…気は進まないけど、仕方ない。今後のことを考えると、あたしはさっさと死んだ方がいいからね。

 

 

「りょーかい…そっちこそ、上手くやってよ?奴らに気取られないようにね?」

 

 

現・天帝にそう吐き捨てると、あたしは早速死ぬ準備を開始するべく、動き出したのだった…

 

 

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麒麟「お、おにーさん!その、大変なの…!」

 

 

とある日の午後、昼食を食べ終えた俺の部屋に飛び込んできたのは、何やら慌てた様子の麒麟だった。

 

 

「どーした?そんな慌てて…すまんが、今から昼寝をしようとだな…」

 

 

麒麟「そんなことしてる場合じゃない!黄龍を知らない⁉︎ 屋敷のどこにもいないの!」

 

 

…黄龍が?どっかふらっと出かけてるとか、そんなんじゃ…

 

 

麒麟「えっと、どこかに出かけてるとか、そういうことでもなくて…何日も帰ってなくて、とにかく大変なの!」

 

 

うーむ、なるほど。麒麟のこの様子だと、いつものようにどこかでほっつき歩いているとか、そういった感じじゃなさそうだ。ならば、俺がやるべきことは一つ。

 

 

「わかった。じゃあ、俺も探すのを手伝う。心当たりのある場所とかないか?」

 

 

麒麟「ううん、おにーさんはここにいて。探すのにかこつけて、脱走されても困るから。」

 

 

ちっ、めざとい奴め。せっかく俺が協力してやろうと言ってるのに。別に脱走なんて、思考の九割くらいしか占めてないから。

 

 

麒麟「逆に、おにーさんは何か心当たりない?最近、黄龍に変わった様子はなかった?」

 

 

変わった様子?あいつはいつもおかしいじゃないか。教えた覚えのない、俺の名前を知っていたりとか。

 

 

「あ〜…すまん。特に心当たりはないわ。あいつがおかしいのはいつものことだしな。」

 

 

麒麟「うん、わかった。黄龍を見つけたら、今の言葉を伝えておくね。」

 

 

おっと、しまった。ついうっかり口が滑って…

 

 

黄龍に伝えるのだけはやめて欲しい。何でもするから…あ、いや、何でもはいかん。死なない程度のことなら、大体何でもするから、多分。

 

 

「えーと…まぁ、そういうことなら、俺は部屋で大人しくしとくわ。また何かあったら知らせてくれ。一応、お前らの主人だし。」

 

 

麒麟「…!ふふ…うん、了解。また何か分かったら、報告するね。それじゃ。」

 

 

なぜか嬉しそうな顔をして、部屋を出ていく麒麟。なぜ急に機嫌が良くなったのだろう…神様、わからん。

 

 

「ふぁ…あー、ねむ…ちょっと昼寝するか。」

 

 

最近は四神からパワーアップした四霊に監視される日々だからな…そのうち、誰か来るだろう。脱走ゲームはひとまずお休みだ。

 

 

畳の上に横になり、目を閉じる。せめて夢の中だけでは、人間の美女と幸せになれますように…

 

 

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??「初めまして、陛下。ご機嫌うるわしゅう。」

 

 

目を覚ましたら、知らない黒髪ロングの巨乳美女に膝枕されていた。解せぬ。

 

 

「……誰?」

 

 

いや、マジで知らねえ人なんだけど。いや、人じゃなくて多分神。

 

 

「あぁ、申し遅れました。わたくし、鯀と申します。以後、お見知り置きを。」

 

 

…鯀?誰なんだ、いったい…というか、状況が全く飲み込めない。どうして知らない女が、四神が守っているはずの門を突破して、俺のそばにいる…?

 

 

鯀「さ、陛下。早速、宮殿へと参りましょう。四神も貴方様が即位されるのを待ち望んでおりますよ。」

 

 

は?即位?俺が?何に?というか陛下って、俺?

 

 

「あの、さ…全くもって意味がわからねえんだけど…今の状況…」

 

 

鯀と名乗った女性は、優しく俺に微笑みかける。

 

 

鯀「ご安心ください。即位式が終わり次第、全てご説明しますので。今は、ご自身が天帝になられることだけを考えていただければ。」

 

 

俺が、天帝?不老不死とはいえ、ただの人間でしかない俺が、天界のトップ?

 

 

「……ありえねえ。これは悪い夢なんだ…うん、きっとそうに違いない。」

 

 

そう言って、自分の頬を思いっきりつねる……痛い。マジかよ。現実なのか、これ…

 

 

鯀「ふふっ♪ まだ寝ぼけておいでのようですね。ですが、すぐに分かりますよ…これが紛れもない現実だってこと♡」

 

 

……どうやらまた面倒ごとに巻き込まれたらしい。厄年はまだ先だぞ、おい。




ここからシリアスが始まるであろう、多分
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