登場人物
・主人公
・ピエール(スライムナイト)
・サイモン(さまようよろい)
・スラリン(スライム)
・ボロンゴ
サラボナ周辺の地にて…
ある一行が使命のため旅を続けていた…
主人公「ふぅ…あらかた魔物は片付いたかな?」
サイモン「ここ最近は街にも辿り着けないし、休み無しだな」
スラリン「ぼく、疲れちゃったよ…」
ピエール「‼︎、主人公殿‼︎」
主人公「わっ、どうしたのピエール?」
ピエール「腕にお怪我を…‼︎」
主人公「え?あ、ああこんなのかすり傷だよ」
ピエール「いけません‼︎ああ…主人公殿に怪我をさせてしまうとはなんたる不覚‼︎すぐに治療を…‼︎」
主人公「そ、そんな大袈裟だよ…」
サイモン「まあまあ、好きにさせてやれよ。ピエールはお節介だから」
スラリン(主人公にだけね)
主人公「…じゃあ、お願いしようかな」
ピエール「はい‼︎ベホマ‼︎」ティロリン
主人公「うん、綺麗に治ったよ。ありがとうピエール」
ピエール「…‼︎い、いえ…当然のことを…したまでです…///」カァァァ
主人公「大丈夫?顔赤いよ?」
ピエール「い、いえ‼︎これは戦いの後の昂りでして…‼︎///」
サイモン「おいおい、主人公。女の子をあんまり追い詰めたら酷だぜ」
主人公「え?僕はそんなこと…」
ピエール「そ、そうだぞサイモン‼︎無礼なことを…‼︎」
サイモン「分かった分かった。全く面倒な2人だよ」
ボロンゴ「ガウ‼︎ガウ‼︎」
主人公「あ、ボロンゴ」
スラリン「なになに…この先に街があるって言ってるよ‼︎」
サイモン「やっとか。これで棺桶行きは免れるってもんだ」
主人公「よし、じゃあ行こうか」
ピエール「はい‼︎」
サラボナの町…
サイモン「ふー、やっと一息つけそうだ」
主人公「ここに勇者に関することが知れればいいけど…」
リリアン「ワンワン‼︎」
主人公「ん?犬?」
ピエール「ひっ…‼︎」ササッ
主人公「どこから逃げたのかな?よしよし」
リリアン「くぅ〜んくぅ〜ん」
???「あ、リリアン‼︎こんなところに‼︎」
フローラ「ごめんなさい、少し目を離した隙に…」
主人公「いえ、お構いなく」
フローラ「………」
主人公「……何か?」
フローラ「……い、いえ。私ったらついボーッとしちゃって…///」
ピエール「……‼︎」
フローラ「ご、ごめんなさい…では……リリアン行きましょう」
リリアン「わん‼︎」
スラリン「何だったんだろ?」
サイモン「さあ…でも見たところかなり身分の高そうな人だな。しかも美人だぜ」
主人公「あの…ピエール…くっつかれると動きにくいんだけど…」
ピエール「あっ…‼︎も、申し訳ありません‼︎」サッ
サイモン「ぷっ…お前そんなに犬が苦手だったのか?」
ピエール「う、うるさいぞっ///」
サイモン「おまけに恋敵まで…」
ピエール「もう黙れ‼︎」
スラリン(やれやれ)
ザワザワ…
ピエール「あの人だかりは何でしょうか?」
主人公「ちょっと聞いてみようか」
主人公「すみません…ちょっとお聞きしたいのですが…」
町人「ん?あんた旅の人かい?」
主人公「そんなところです。あの人だかりは?」
町人「ああ、あれはここの地主のルドマンさんが娘のフローラお嬢様の婚約者となる人を募集しているのさ」
ピエール「こ、婚約者⁉︎」カァァァ
サイモン「なんでわざわざ募集を?金持ちならお見合いでもコネでもあるだろうに」
町人「さあ、金持ちの考えることは分からんね。ただ婚約者に選ばれれば財産や家宝の天空の盾?も継承できるからってみんな殺到してるのさ」
主人公「‼︎」
ピエール「天空の盾…?まさか…」
サイモン「どうする?盾を手に入れるなら名乗り出るに越したことはないが…」
主人公「うん…そうだね…」
ピエール「!!」
スラリン「その前に選ばれないとダメだけどね…」
サイモン「だがそれだと結婚することになるぞ?主人公はいいのか?こんな形で人生と伴侶を決めることになってもよ」
主人公「う〜ん…確かに不誠実だよね…」
ピエール「じ、事情を話すのはどうでしょう?話をすれば…」
サイモン「並々ならぬ事情があるので盾だけよこせって?そりゃ盗人の使う都合のいい方便だぜ。大体昨日今日来たばかりの俺らを誰が信じるんだよ」
スラリン「魔物ばかりだしね…」
主人公「…やっぱりやるしかないか。とりあえずは名乗り出る以外に方法は無さそうだ」
ピエール「」
〜屋敷にて〜
ルドマン「やあよく集まりいただいた。今日は我が娘の婚約者を決めるのだが…」
ルドマン「私の愛娘をそこらの男にやろうとは思わんのだ。娘と生涯を共にする男はその強さと勇気を伴っていなければならん」
ルドマン「だから娘の婚約者となる者に試練を課す。水の洞窟と炎の洞窟にあると伝えられる指輪を手にした者をフローラの婚約者にしよう」
ザワザワ
フローラ「お父様、いい加減にしてください‼︎」
主人公(ん?あの人確か…犬を連れてた…)
ルドマン「フローラ、上で待っていなさいと言ったはずだろう」
フローラ「みなさん聞いてください。炎の指輪と水の指輪がある場所はとても危険な場所です。どうか私のためにそんな危険は侵さないでください…」
〜その頃屋敷の外では〜
ピエール「主人公殿が…結婚…私は…私は…」ブツブツ
スラリン「落ち着いてよピエール。まだ決まったわけじゃないし」
サイモン「しかしどうするのかね?いざ名乗り出て貰うもの貰って結婚はしませんなんて主人公がするか?」
スラリン「確かに…」
サイモン「まあこの際結婚してもいいかもな。人脈があれば旅も快適に…」
ピエール「」ズーーン
スラリン「ピ、ピエール‼︎しっかり‼︎」
サイモン「…やっぱりダメか。1人棺桶行きが増えるだけだな」
ザワザワ
ザワザワ
町人「炎の指輪と水の指輪を取ってこいだって?」
町人「ルドマンさんも無茶言うよな。婚約者になるのは諦めたほうがいい」
町人「命がいくつあっても足りんよ。金よりは命だね」
アンディ「僕にできるかなぁ…」
主人公「みんなおまたせ」
サイモン「おっ、話が終わったみたいだな。どうだった?」
主人公「それが……」
主人公「…というわけなんだ」
スラリン「つまり指輪が無いと盾も手に入らないんだね」
サイモン「なんだってルドマンさんはそんなこと頼むんだ?婚約者を名乗り出る奴らを全滅させたいのかよ」
ピエール「そ、それで主人公殿は、け、結婚をするつもりなので…?」
主人公「え?…うーん、そこまではまだ…とりあえずは指輪を手に入れてから考えるよ」
ピエール「そ、そうですか…」ホッ
スラリン「じゃあひとまず指輪探しだね」
主人公「うん。ルドマンさんが言うにはここから遠くない洞窟に炎の指輪があるらしいからまずはそこに行こう」
続く