青年の異世界珍道中〜ONE PIECE〜   作:クロイツヴァルト

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カイト、初めての遠出。

 

 

 「あら、どうしよう」

 

 「どうしたのマキノさん」

 

 とある日、酒場の手伝いをしていると店長のマキノが困った声で呟くのを聞いたカイトは質問をする

 

 「お酒と野菜がいくつか不足しているのよ。大体が村で事足りるけど…中には輸入に頼っているものもあるのだけど」

 

 「その不足しているのは何?ここからだいぶ離れているココヤシ村っていう所から仕入れている物なんだけど、今の時期に行商の船は来ないから」

 

 「…なんなら俺が行ってくるよ。杖で飛んでいけば良いし、荷物も収納の魔法があるからなんとでもなるし」

 

 「…そう?ならお願い「カイト、遊びに来たわよ!」ってウタちゃんが来たわね。」

 

 「仕事中にすまないな、カイト」

 

 マキノと相談していた所に元気な声と共にスイングドアを開けて入って来たのはここ最近このフーシャ村に滞在している赤髪海賊団の自称音楽家ウタとその船長であるシャンクスであった。

 

 「シャンクスにウタも来たのか?今は営業時間外だから酒は出ないぞ?」

 

 「いや、カイトが暇そうならウタの相手を頼もうと思っていたんだが…何かあったのか?」

 

 「あぁ、少し食材等が不足していてな…仕入れに行く手段として俺が空路で行くかと言う話をしていた所なんだ。船よりも空を飛んだほうがいくらか早いからな」

 

 「ふむ、そうなのか…そうすると」

 

 「え〜、空を飛んで村に行くの!?」

 

 シャンクスが思案する表情で答えようとするとウタがすかさず不満顔で抗議する

 

 「あのな、遊びに行く訳じゃないんだからな」

 

 「でも、カイトだけズルい!」

 

 「あのな「なら、ウタも連れて行けばいいさ」は?」

 

 なおも駄々をこねるウタをどう諭すかといった所にシャンクスの言葉を聞いたカイトは呆気に取られる

 

 「なに、ウタの相手も頼むんだから俺の方からも多少は出すさ。それに原因の一端は俺達が結構な勢いで飲み食いしている事もあるだろうからな。」

 

 「そうは言ってもな…」

 

 「カイトはアタシがいたら邪魔なの?」

 

 渋い表情をするカイトにウタは不安げな表情でカイトをしたから見上げる

 

 「…シャンクス、実の娘にくだらん事を教えるな」

 

 「ははは、やっぱりカイトも男だからこういった仕草には弱いか!」

 

 「〜〜〜〜ッ!はぁ、分かった…分かりましたよ。ウタ、先に船着場に行って準備してくれ。シャンクス、軍資金の一部は持ってくれるんだよな?」

 

 根負けしたカイトは頭をガシガシと掻きむしった後にため息を吐きながらシャンクスに問う

 

 「あぁ、男に二言は無い!」

 

 屈託の無い笑顔で言うシャンクスだが、次の瞬間にはその顔が引き攣ることになる

 

 「マキノさん、ついでだから他に不足してる雑貨類もピックアップしましょう。」

 

 「…えっと、良いのかしら?」

 

 「俺も少しは出しますし、何よりシャンクスが肩代わりしてくれる様だからね」

 

 「あの〜少しは加減してくれよ?」

 

 「ん?シャンクス、男に二言は無いんじゃ無いのかな?」

 

 カイトの言葉に幾分か弱気な声になっているシャンクスにカイトはいい笑顔でそう返す

 

 「んぐッ…ハァ〜、ベックマンにどやされるか」

 

 「ふっ、冗談だよ。常識の範囲内の金額で抑えるから問題ないよ」

 

 哀愁を漂わせかけているシャンクスにカイトは悪戯が成功したとほくそ笑みながらそう告げる

 

 「あのなぁ、お前さんが言うと冗談に聞こえないし、大人を揶揄うもんじゃ無いっての」

 

 「悪かったって、お詫びにウタには最高の空の旅を提供するからさ」

 

 呆れるシャンクスに対してカイトはそう言ってマキノから軍資金の入った袋を受け取り収納魔法でしまう

 

 「それにしてもカイトの魔法はいつ見ても便利だよな。」

 

 「かといって俺がいなきゃ機能しない運搬方法だからあまり当てにしすぎるのも良く無いって事でウープ村長が色々と考えてはいるんだよね」

 

 しみじみと言うシャンクスを尻目にカイトは他に買う物のリストを受け取り懐にしまう

 

 「さて、こっちの準備は済んだしウタのいる船着場に向かうとしますか」

 

 そして

 

 「ルフィ、俺がいない間は村長さんやマキノさんの言う事を聞いて待っているんだぞ?」

 

 「分かった!」

 

 「ウープ村長、マキノさん…それでは行ってきます」

 

 「うむ、気をつけて行くのじゃぞ」

 

 「カイトなら大丈夫だと思うけど道中、気をつけてね?」

 

 船着場でカイトとウタが杖に跨って浮く中で見送りに来たフーシャ村の主なメンツに赤髪海賊団

 

 「改めて見ても便利だよな」

 

 「能力者でも無いのに空を飛ぶとか夢物語でも見てる気分だ」

 

 赤髪海賊団の狙撃手のヤソップと副船長のベックマンの弁である

 

 「それじゃウタ、行くぞ」

 

 「空の旅にしゅっぱ〜つ!」

 

 ウタの声と同時にカイトとウタは空へと舞い上がる

 

 「さて、ココヤシ村か…どんな村なのか…今から楽しみだな」

 

 「新しい友達とかできるかな?」

 

 「同年代かもしくは年下の子供とかでもいれば友達になるのは可能かもな」

 

 空を行くカイトとウタ。目的地のココヤシ村で果たしてどんな出会いがあるのか

 

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