この世界を生き抜く為に出来ることは……。   作:コクーン√

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朝目が覚めて真っ先に思う浮かぶ……君?誰の事?




第二十五話

 

 

夢から覚めた朝、起きてから暫くの間、頭の整理で固まっていた。

 

「……まずは紙を見るか。」

 

ようやく動き出した時には、既に30分近く経過していた。のそのそと紙を取り出し確認する。

 

 

No10.ミケユにお仕事を教えよう! ★COMPLETE★

 

No11.ミケユを助けよう! ★COMPLETE★

 

No12.上級悪魔を撃破しよう! ★COMPLETE★

 

 

「うげ、こんなに出てたのか……。」

 

成功してたから良かったが……、てか悪魔のは確認する暇あったか!?無かっただろ!……まぁいいや、新しく出てるのは?

 

 

new.防衛戦に備えよう!

 

new.嵐燐結騎を仲間にしよう!

 

new.技師のお年寄りにお金を渡そう!

 

 

三つ程出ている。二つは何となく分かるが、二番目のは……フィア関連か?

 

 

『リックベル近くで王国との城砦防衛が来る!それまでに出来るだけ備えてから向かおう!』

 

『『ウラガル双山』の奥にある迷宮『嵐燐回廊』に現存している嵐燐結騎を仲間にしよう!』

 

『城砦に訪れる技師のおじいちゃんにお金(1000G)を渡そう!詳しくは使徒へ!』

 

「う~ん……。」

 

一番目は大丈夫。話せば二人も理解可能だ。三番目は……まぁ何とかアヴァロからそれとなく聞き出してお願いしておけば大丈夫。

 

問題は二番目だな。どう話せば良いんだ?そもそもウラガル双山ってなんだよ、嵐燐結騎はフィアが契約してたあのゴーレムを出す子の仲間的ポジションってことは理解できる。『その山の奥にある迷宮に嵐燐結騎が居るから仲間にさせにいこう!』とか俺が急に言い出したら意味不明だし。

 

「……まずはその山が何なのか調べる所からだな。」

 

ついでに他の話も可能なタイミングで話せばいけるだろ。知らんけど。

 

身支度を整え家から出る。近くの水辺にエネが居る、というか目が合った。

 

「よ、おはyっうべぇ!?」

 

こっちが手を上げて挨拶をしようとして瞬間、顔に飛びついて来た。

 

「ストップストップ!」

 

頭を抱える様に抱き着いているエネを引きはがし地面に置く。

 

「何となく言いたい事は分かる。多分、心配してくれてたんだよな……?ありがとな。」

 

お礼に瓶から水をあげ、撫でておく。大体これで機嫌を良くしてくれるので安上がりである。ある程度満足すると腰のグローブへ入って行く。

 

「さてと、アヴァロ達の所に行くか。」

 

エネとの挨拶を済ませ、アヴァロ達の部屋に……と思ったが、工房から既に音がするのでそちらに向かう。

 

「おはよう、朝から精が出てるな。」

 

「お、サイトウか。調子は戻ったか?」

 

「多分体調は問題ないな。……体調は。」

 

昨日夢で頭の処理が追いつかない位の情報が出て来たのだ。精神は寧ろ疲れたと言える。

 

「もうすぐフィアも来ると思う。揃ったらまた今日からの予定でも、話そうか。」

 

「了解。俺もそうしたい所だった。」

 

三人が揃うまでの間、工房内ではアヴァロが金属を打つ音だけが響く。趣があるのぅ。

 

「アヴァロおまたせー!って、サイトウさん。おはよっ、昨日はよく寝れた?」

 

「おかげさまで良い夢が見れたよ。」

 

「そっかそっかー。それなら今日から一緒に頑張ってこ。」

 

「フィアも揃った事だし……それじゃあ始めるか。」

 

作業を中断し、三人で向き合う。

 

「今後の事なのだが……。」

 

「はいっ!ミケユちゃんとイオルちゃんの引っ越しがありますっ。」

 

「そうだな、確かにそれもある。」

 

ビシッっと手を上げたフィアをアヴァロが手で制す。

 

()()、の事だ。詳しくは残りの二人が来てから話すけど次に向かう先で本格的な戦闘が起こる可能性が高いんだ。」

 

「誰かと戦うことになるってこと……?」

 

「そうだな、北上していくと地形的な関係を鑑みるとリックベルの街を横切って通過する必要があるんだ。」

 

地図を出し街を指差す。

 

「その前に『砂蛍渓谷』、ここを通らなければ神響の霞廊には向かえないんだ。ここでインフルース王国との戦闘が予想される。」

 

「そのリックベルって街を横切ろうとすると……そうなるんだね。」

 

「ああ。今までなら城砦がどこを通るか分からないだったから兵士を向けても問題は無かった。こちらが移動しているだけで攻めることは無理だからな。だから次に対峙する時は城砦が必ず通らなければいけない場所かつ、ゆっくりと移動をして行かないといけない状況だろうと考えてたんだ。」

 

「そして更に言えば、その渓谷は城砦と近い高さがあるから横に付き城砦に飛び乗って来ることも考えられる。」

 

「……サイトウもそう思うか?」

 

「下からだけだとまだ不十分だからな。直接上に行けるならそうすると思う。」

 

「そうだな、前回とは違ってしっかり準備をしてくると思う。簡単には通してくれないと思うけど、何とか振り切って渓谷を抜け出せれば後は街を通過するだけになる。相手には前に戦ったキスニルもいるだろう。手強い相手になると思う……その為にも今から準備をして行きたい。」

 

「そこは俺も同じ意見だな。今のままでは簡単に侵入を許してしまう。防衛面を強化していかないとな。」

 

「そこで防衛設備を少しずつ作っていこうと思っている。商会の依頼もあるから忙しくなるだろうけど協力してほしい。」

 

「当然の事だよ!安心して旅を続けるために出来る準備はしておこうってことだね。」

 

「攻められたくないし当然の判断だから気にしないでくれ。忙しくなるのは……まぁ、これから二人増えるしなんとかなるだろ、多分。」

 

ミケユはある程度こなせるから良いとして、イオルがどれだけ戦闘面以外で発揮できるか次第か……?

 

「まぁ、必要な素材とかその他雑務は基本俺が引き受けるよ。アヴァロは工房での制作と修繕とかの重要な事になるべく集中していてくれ。」

 

「それだと流石にサイトウに仕事が集中し過ぎると思うぞ。」

 

「大丈夫。適当に他三人に任せれるやつは任せるから。アヴァロはアヴァロにしか出来ない仕事をしてほしい。」

 

「そうだね、私も頑張って協力するよ!」

 

「……わかった。けど、きつかったら遠慮しないで俺にも頼んでくれよ?」

 

「首が回らなくなってから考えるとするよ。」

 

「それはもう手遅れの状態だろ……。」

 

そこからが本番みたいなものかもしれないな……。

 

「よーし、それじゃあミケユ達と一緒に頑張っていこ。」

 

フィアの掛け声と共に各々が気合を入れ直した。

 

 

 

その後、合流した二人にも今後の展開を話し、フィアが待ちきれないと引っ越し作業を強行した。二人の手荷物が少ないから後日では?と言うと、どうやらそれで全部との事だった。転々と移動をしているから物をなるべく持たない様にしていたらしい。賢い。

 

そんなこんなであっさりと引っ越し作業は終わった。家に案内して終わり。程度のレベルだった。

 

「それじゃあ、二人ともこれからよろしくな。」

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします!私達にもお手伝いできることがあったら遠慮なく言ってきてくださいね。」

 

「ん。イオも頑張る。いっぱい敵を倒す。」

 

「イオル、言っておくけどやる事は戦闘だけじゃないからな。」

 

「アヴァロの言う通りだな、商会としてやることは多いから戦闘以外の依頼も頑張ってもらうことになると思う。そこはちゃんと教えて行くから安心して大丈夫だ。」

 

「おねがいします。」

 

「アヴァロは後で制作に必要になる材料と数を教えて貰えてほしい。」

 

「わかった、今日中にはまとめておくよ。」

 

どんな防衛施設を造るか分からないが、金属系が大量に必要になると思われる。どこかに効率の良い場所が無いか聞いておこう。

 

やる事は山積みだ。一つ一つ片付けていこう。

 

 





二章もこの辺りで終わりにして三章に行こうかと思います。

……二章短い?
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