もしもなのはに姉がいて、お互いシスコンだったら?   作:先名咲亜

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02 prologue2

 私、高町悠里は5歳になりました。

 妹であるなのはは、私にとても良くなついてくれていて、「お姉ちゃん、ありがとう」なんて言っているときのあの笑顔を守るため、赤ちゃんの時から魔力はあるのかいろいろ試してみたり、魔力があるとわかったあとは、それを操作してみたり・……。

 魔力の操作ができるようになったら、魔力でリンカーコアと思わしきものを締め付けて負荷を掛けてみたり・……。

 ほかにも体力作りの為に走り込んだり、拾ってきた木の棒を削って木刀がわりにして振ったり・……。

 

 そして、高町家といえば永全不動八門一派・御神真刀流、小太刀二刀術、通称御神流があり、お父さんである高町士郎、兄の高町恭弥、姉の高町美由紀が日々修行しており、守るために必要な力を得るには独学でやるよりも習うほうが断然いい。

 

 そのため、教えてもらおうと思い、お父さんにお願いしに行こうと思っていたこともあった。

 

 けれど、結局まだお願いしに行っていない。

 

 どこの世界に、当時3~4歳の女の子に修行させてと言われて、いいよと許可を出す親がいるんですか。

 

 お父さんが私の事情を知っているのならば、教えてくれる可能性も0ではないでしょう。しかし、事情は喋るというわけにはいかないし、親も事情なんてしらないから許可は出してくれない。

 

 おそらく、もう少し大きくなってからねと言われるだけだと思う。

 

 だから、私は5歳になった今でも独学で頑張って修行まがいのことをしている。

 

 今も魔力負荷を掛けながら、素振りを1000本ほど振り終えて、公園に行くといって出て行ったなのはを迎えに行く。

 

 本当ならなのはにつきっきりでいてあげたいけれど、それだと修行する時間が少なくなり、ただでさえデバイス無しというハンデがあるのになのはの力になるなんて程遠い。

 

 そのため、なのはには悪いとは思いながら、少しでも強くなるために、修行をしている。

 

 その分、修行以外の時はなのはを気にかけ、一緒にいるようにしている。

 

 今までは家で素振りはできなかったけれど、今は、お父さんが入院して、お母さんは翠屋、お兄ちゃんとお姉ちゃんは学校が終わったら翠屋のお手伝い。そのため今では家で素振りしていても見つかる心配はない。

 

 素振り用の木の棒を隠し、そのまま家を出て近くの公園に向かう。

 

 

 

 

「いやっ! やめて!!」

 

 公園に着くと突然なのはの叫び声が聞こえ、私は急いで声が聞こえた方へと全力疾走する。

 

 着いたそこには、気持ち悪い笑顔を浮かべ、「ギュヘッヘッヘ」と言いながらなのはを押し倒して馬乗りの状態になっている銀髪の少年がいた。

 

 気がついた瞬間、私はすでにその少年を魔力で身体強化して殴り飛ばしていた。少年はありえない程吹き飛んで数十メートル先にある木にぶつかって崩れ落ちる。

 

 私はなのはの前に立って、なのはから少年が見えないように身体で隠し、なのはに声をかける。

 

「なのは、大丈夫?」

 

 すると、なのはから段々嗚咽が聞こえだし、目からは涙がこぼれ始める。

 

 私は泣いているなのはを膝をついてそっと優しく抱きしめる。

 

「もう大丈夫だよ。だから安心して。ごめんね、・……・……私がもっと早く来ていればこんなことにはならなかった・……」

 

「・……うっ・……うぅ……ぐすっうぅわあぁぁん・……・……」

 

 そっと頭を撫でながら泣き止むのを待つ。

 

 本当なら、またあの少年と出会わないようにすぐにでもここを去るのが普通だけれど、あの少年は膨大な魔力を持っていて、その魔力反応がすでに消えているのでもうすぐに出会うことはないだろう。

 

 そして、あの少年はおそらく転生者・……。

 

 容姿も整いすぎて不自然な感じであり、とても自然にはなることはない容姿であり、魔力も膨大、なにより、普通の5歳前後はあんな表情なんてしないしできないし、あんなことはしない。

 

 次あったら絶対に許さない。けれど、相手は私と違って、二次創作とかでよくあった神様に出会っているのかもしれない。

 

 そうと考えると、今回は不意打ちでなんとかなったけれど、真正面から戦えば勝てるかは怪しい。というかまず今のままでは勝てないだろう。

 

「・……お、おねえちゃん。・…………ありが・……とう・……ぐすっ」

 

 30分ぐらい立って段々落ち着いてきたなのは。

 

 そろそろ家に帰ってこのことについて報告したほうがいいだろう。

 

「なのは、立てる?」

 

「……う、うん」

 

 なのはに手を差し出す。一瞬なのはは驚くものの、すぐに私の手を取り、立ち上がる。

 

 そして、そのまま固く手をつないで早足で家を目指した。

 

 

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