もしもなのはに姉がいて、お互いシスコンだったら? 作:先名咲亜
ついに私立聖祥大学付属小学校の三年生になりました。
そうです、ついに原作が始まる頃です。しかし、ここは現実なので原作通りのことが怒らないかもしれませんが、まずほとんどの確率でジュエルシード事件は起こると思います。
そして、なのはの戦力の報告をしたいと思います。
一年の夏に魔力について教えて以来、なのはの成長速度がぐんと急上昇し、すぐに兄さんにも勝てるようになり(兄さんは神速禁止で)、現在では魔力無しでも兄さんに勝てるようになり、お父さんともいい勝負ができるほどになりました。
しかし、やはりまだ体が成長しきっておらず、体格差などで負けてしまってます。
ですが、これだけ戦えればもし転生者に襲われても余程の相手でない限り、私が助けに行くまで耐えれるでしょう。
私も魔力負荷の倍率を5歳の時を1とするならば、一年の時が3、現在が20ほどまであげており、これはお風呂の時も、トイレの時も、寝ている時も常に掛けています。そのため、2歳の時から一度も魔力負荷を外したことがないので、外した時にどれほどの強さになるかわかりませんが、もし外せば、この二年間の修行もあることですし、ほぼ100%負けることはないと思います。
「では、気をつけて帰ってくださいね」
「起立! 礼!」
HRでの先生の話が終わり、委員長が号令をかけて挨拶をし、HRを終了します。
「悠里、途中まで一緒に帰りましょ」
そう言って近づいてくるのはクラスメイトであり、なのはの親友であり、塾などの私がついていけないところや時になのはのことをお願いしている人物、アリサ・バニングス。
他の同い年の子よりも大人びており気が合わないらしいが、同じく大人びている私、なのは、すずかとは話が合うらしく、一緒にいることが多い。少しツンデレではあるが、友達想いでいい子である。
「ほら、行くわよ」
返事も聞かずに強引に引っ張っていかれる。廊下まで引っ張られると、なのはとすずかが待っていた。
「お、お姉ちゃん。大丈夫?」
「大丈夫だと思うよ。悠里ちゃんとアリサちゃんはなのはちゃんが思っている以上に仲がいいから」
その後、引っ張られたまま昇降口まで行き、上履きから靴に履き替えて校門まで今日の授業で話していた将来の夢について語り合う。
「それで、なのはや悠里はどうなのよ」
「「・……うーん」」
私の将来は魔法関係の仕事についてみたいし、なると思う。けれど今は魔法関係については言えないからこんな感じかな。
「私はなのはと同じ仕事かな。なのはをいつでも守れる場所にいたいし」
「はぁ・……、あんたのシスコン度には毎度のことながら呆れさせるわね……。・……・……まぁ仕方ないのだろうけれど」
「悠里ちゃんらしくていいと思うな。それでなのはちゃんは?」
「えっと・……私はあんまり得意なこともないし、まだ保留かな。あ、でも男の人怖いからできれば男の人と会わない仕事・……かな」
「なのはちゃん、流石に男の人とまったく会わない仕事は難しいかも……」
確かにどんな仕事でも男性だけ、女性だけでできる仕事なんてないよね。女性しかなれない職業のキャバ嬢になるとしても、客は男性だから、女性だけがなれる仕事でも男性とまったくかかわらない仕事というのは私は知らない。
「っと、私はこっちだから。みんな気をつけてね。また明日。・……・……なのはをよろしくね」
校門につき、塾と家の方角は真逆であり、すぐに分かれることになる。
そのため、私はここでお別れになるので、みんなに挨拶したあと、小さくアリサになのはのことをお願いして別れる。
「お姉ちゃん、また後でなの」
「悠里ちゃん、また明日」
「悠里、任せときなさい!」
一人だけお別れの挨拶ではなかったけれど気にせずに一人、家に帰宅する。
夕方、塾から帰ってきたなのはが、夕食の時にフェレットを飼ってもいいかな?と話していた。
そして、夜。そろそろ寝ようかという時間。声が聞こえた。
『誰か…僕の声が聞こえますか……?』
その声は一度途切れたあと、再び聞こえてくる。
『この声が聞こえるあなたにお願いがあります。少し、少しだけでいいんです。僕に力を貸してください。僕のところへ・……、すぐそこまで危険が………』
その声が途切れたあと、私の部屋の隣、なのはの部屋からごそごそと動く音が聞こえ、なのはが動き出すことを確認し、私も行動を開始する。