キュアスピカ、キュアネッシー、キュアランスロット、キュアナインテイル、キュアシルフィー・・・
この5人は全て、私が作ったファンタジラインを使って変身したプリキュア。
けど、シルフィーはスピカ達と違って、変身した時期が早い。
アーシア村で調べた所、他の二人もすでにプリキュアになっていた。
データによれば、ユグドラシルが陰で人知れず動き出した頃・・・
~~~~~コルツ山~~~~~
ユグドラシルがトランプ共和国攻防戦に入る1週間前の事・・・
「どこだよ、ここ~・・・」
「知るわけありませんわ・・・」
「こうして歩き続けてから三日経ちますけど・・・」
「流石に限界迎えるわ~・・・」
疲れた表情で歩く4人の女性達。
その4人は赤いポニーテールの男勝りな口調をした女性、長い金髪の貴族のお嬢様、短めのツインテールの眼鏡をかけた女性、長めの黒いツインテールの黒ジャージの女性である。
まず一人目の女性はハリー・トライベッカ。
インターミドルチャンピオンシップで都市本戦5位の戦績を持つ競技選手である。
砲撃番長の異名を持ち、近接射砲撃や殴り合いによる戦闘力は高い。
二人目の女性はヴィクトーリア・ダールグリュン。
インターミドルチャンピオンシップ都市本戦準決勝の実力を持つ雷帝ダールグリュンの血を引いている競技選手である。
愛称はヴィクターで、リンネと同じフロンティアジムの所属である。
三人目の女性はエルス・タスミン。
インターミドルチャンピオンシップで都市本戦8位の戦績を持つ競技選手である。
ハリーとの試合の後、今同行している女性のセコンドをやっていた。
そして、その四人目の女性はジークリンデ・エレミア。
インターミドルチャンピオンシップ世界代表戦優勝の実力を持つ競技選手である。
愛称はジークで、アインハルトの先祖であるクラウスとヴィヴィオのオリジナルであるオリヴィエとの親交を深めていたヴィルフリッド・エレミアの子孫とも言える。
「目の前がグニャグニャしたと思ったら、訳わかんねぇトコに飛ばされて・・・」
「私でも空腹に耐えられませんわ・・・」
「明らかにこの山、誰もいないですしね~・・・」
「もう死にそうや~・・・」
ジーク達は当てのない道のりに歩き続けた為、もう空腹状態になっていた。
その時、鳥のような鳴き声が響き渡る。
ジーク達は空腹状態ながらも周囲を警戒する。
この時に見つけたのは、巨大な黒い鳥のモンスター・ズーである。
「な、なんてでかさですか!?」
「けど、こっちは腹減ってんだ!焼き鳥にして食っちまおうぜ!」
「ハリー!何を暢気な事を!」
「けど、こんな所で食われるわけにはいかへんなぁ!」
ジーク達はデバイスを構える。
その時!
「サンダラ!」
突然、ズーの真上に強力な稲妻が降りかかる。
「あん!?」
「雷!?」
ジーク達は突然の出来事に驚く。
ズーは崖上に見上げる。
そこには腰に刀を携え、忍装束を纏った緑と銀の短髪の少女が立っていた。
恐らく先程の雷は彼女の仕業だろう。
「行くぜ!」
忍装束の少女は断崖に走り、ズーに近づく。
忍装束の少女は手裏剣を八つ投げる。
ズーは手裏剣による攻撃でダメージを負う。
しかし、ズーは忍装束の装束が着地した所を衝撃波を放つ。
少女はズーの攻撃に命中し、ジーク達の許に吹き飛ばされる。
「あなた!」
ヴィクター達は駆け寄るが、皆が見たのは忍装束の少女ではなく、藁人形だった。
「えぇっ!?」
「偽物!?」
「じゃぁ、本物はどこに?!」
ヴィクターは本物の忍装束の少女を探す。
「アタイはここだぜ!」
ヴィクター達は少女の声を聞き、振り向くと、ズーの背後にいた。
少女は腰の刀を握る。
「光刀・タケミカヅチの切れ味、味合わせてもらうぜ。」
ズーは忍装束の少女に襲い掛かる。
「エブラーナ流忍法!分身の術!」
忍装束の少女はズーに食われそうになった瞬間、瞬時に8人に増やし、ズーの襲撃を躱した上で体中に切り刻む。
8人の少女の分身により、切傷だらけになったズーは飛ぶ力もなく地面に墜落し、消滅する。
忍装束の少女は分身を解き、ジーク達の許へ行く。
「大丈夫か?」
「え、えぇ。助かりましたわ。」
「あなたは一体・・・?」
ヴィクターは忍装束の少女に聞かれ、大丈夫だと答え、エルスは何者なのか尋ねる。
「アタイはラインハルト・ジェラルダイン。ライハって呼んでくれ。」
忍装束の少女は自らをラインハルト・ジェラルダインと名乗り、愛称はライハと言う。
ライハはジーク達を洞穴に連れて、そこで昼食を取る事にした。
昼食と言っても、小腹を満たす程度のものだが、何も食べないよりマシだった。
ちなみにメニューはおにぎり、種なし柿、燻製肉、キュウリにミニトマトである。
「助かったぜ・・・」
「野垂れ死ぬかと思いました・・・」
「ありがとう、助かりましたわ。」
「いいってことよ♪」
ヴィクター達はライハに御馳走させて貰い、当分空腹に悩まなくて済んだ。
「しっかし、信じられねぇ話だな、人間界とは別の世界から来たなんてよ。スウィーツ王国では全てのパラレルワールドを征服しようっつー管理国家の事は聞いたが、本当にあったなんてな・・・」
「えっ?それ、ホンマなん?」
「あぁ。今は伝説の戦士プリキュアに壊滅されて、いい世界にするように復興してるみたいだぜ?」
「そうやったんや・・・」
ジーク達も管理世界と言う名の平行世界で暮らしていた為、ラビリンスの行為を聞き、憤っていたが、プリキュアの活躍によってラビリンスの総統・メビウスは倒され、平和を取り戻したことを聞いて安心した。
「けど、プリキュアってなんだ?」
「おぉ、それも説明しねぇとな。伝説の戦士プリキュアってのはな・・・」
ライハはハリー達にプリキュアについて説明した。
真理奈達が住んでいる地球、フェイスワールドがまだ人間界と呼ばれていた頃、その世界でプリキュアが誕生した事、そのプリキュアがドツクゾーンや砂漠の使途等の邪悪な軍団と戦っていた事、フロントワールドがまだ妖精界と呼ばれていた頃、その世界でもプリキュアが活躍していた事、そのプリキュアの正体がほとんどが中学生くらいの女の子だという事を。
「なんだか少女アニメでもありそうですね・・・」
「ま、実際俺らも魔法少女みたいなモンだけどな・・・」
「はっはっはっはっ!当然そう思うよな!」
エルスの表現に笑いあげるライハ。
「お前らの世界にはそういう奴らはいなかったのか?」
「まぁ、似たような犯罪者はいましたわ。」
「これも話長なるけど・・・」
今度はヴィクター達が故郷であるミッドチルダについて話した。
ミッドチルダには時空管理局と言う組織によって世界の平和を保っている事、時空管理局はロストロギアの回収、次元犯罪者の逮捕等を任務とし、平和維持活動をしている事、J・S事件の出来事等を話した。
「ったく、どの世界にもあるもんだな?自分の都合で世界を手に入れようってバカはさ?きっとそのヴィヴィオって奴も幸せモンになりたかっただろうよ?」
「その心配はいらへんよ。今のヴィヴィは家族や友達に恵まれて十分幸せや。」
「へっ、そうかい。そりゃよかったぜ。」
ライハはジークからヴィヴィオの話を聞いて安心した。
「さて、アタイはそろそろ行くけど、お前らはどうすんだ?」
ライハはジーク達にこれからどうするか尋ねる。
「どうって・・・」
「俺ら、ここの事知らねぇんだけどよ・・・」
「近くに町があれば安心できますが・・・」
「ずっと山におるわけにもいかへんし・・・」
「ま、そりゃそうだよな?夜になる前に山下りねぇとな?」
ライハはジーク達の反応を見て、地図を取り出して行き先を調べる。
一時間後、陽が沈む前に山に下り、近くにチョコボ小屋を見つけ、チョコボ車を乗せてもらった。
「いや~助かったぜ!近くの林の中にチョコボ小屋があってよ!」
チョコボ車の中で寛ぐライハ達。
「なんだか馬車に乗ってる気分ね。」
「おかげで楽になったぜ。」
このまま徒歩で行くと体がもたないし、野宿する時に魔物と遭遇したら一溜まりもない。
その意味ではチョコボ車があるのは不幸中の幸いだった。
「けど、ライハ。このチョコボ車はどこ向かっとるん?」
「アタイの故郷。エブラーナって言う国があんのよ。そこにはアタイのような忍者がジャンジャンいるんだ。」
ライハはジーク達にエブラーナ国の事を説明する。
「おっ!見えてきた!あの明かりが点いてる遠いトコ!あそこがエブラーナだよ!」
ライハはチョコボ車の突き上げ戸を開けて指を指す。
ジーク達が見たのは、日本の城のような建造物が建てられている国である。
30分後、ライハ達はエブラーナ国に到着した。
「いや~、故郷っていいな。思わずただいまって言いたくなるぜ。」
ライハは機嫌よく言う。
「本当に忍者の国なのね・・・」
「お前らの世界にゃ忍者はいねぇのか?」
「そういうお話、聞きませんね・・・」
「けどよ、ミッドには抜刀居合ってのが使える術者がいるんだぜ!」
「抜刀・・・おぉ!つまりサムライって奴か!」
ライハはミッドチルダに忍者はいないのかと尋ねるが、ミッドチルダではそんな話は聞いたことないが、抜刀居合術の使い手がいる事を聞き、それをサムライと推測し、話が弾んでいる。
「おっ!かーちゃん!クオレ!」
ライハは目の前の人物たちに手を振る。
その相手は緑のレオタードにマントと振袖を身に着けた緑髪の美女と長いスカートをした長袖のワンピースを身に着けた同じく緑の髪の少女である。
まず、緑のレオタードの美女はリディア。
元々、ミストの村で育てられた召喚士である。
その時の彼女はまだ幼い子供だったが、幻獣達が住む世界・幻界で暮らしている時、時間の流れの違いにより大人になった。
そして、最後のワンピースの少女はクオレ。
真月の奥部にある装置でクリエイターの手によって生まれた人工生命体である。
クリエイターが倒された後、リディア達によって連れ出すように脱出した。
「ライハ!お帰り!」
「おかえり。」
「ただいま!」
ライハはリディア達との再会に喜ぶ。
「ライハ、あの人達は?」
「実はさ・・・」
ライハはリディアとクオレにジーク達の事情を代弁した。
「そうだったの・・・最近空間が歪んで、その度に怪獣が現れたってセシルやヤンから聞いたけど・・・でも、無事でよかったね。」
「えぇ。ライハが来てくれなかったら、魔物にやられるところでした。」
「ここに来るまで大変だったでしょ?ゆっくりしててね。ローレンツさんには私から言っておくわ。」
リディアはヴィクター達の事情を知り、とにかく無事でいられた事に安心する。
「んで、とーちゃんは帰ってきてんのか?」
「もうとっくに。今はバッツ達と仲良く話してるよ。」
「よし!とーちゃんに修行の成果を見せてやるか!」
ライハは父親が帰ってきた事を聞き、ジーク達と一緒に会いに行く。
ライハの父親は客間にいると聞き、そこに向かう。
そして、客間に着き・・・
「とーちゃん、入るぜ?」
「おっ。ライハか。入っていいぜ。」
ドアにノックして返事が来た後、ドアを開けるライハ。
「ただいま!とーちゃん!」
「おぅ!」
「久しぶりだな、ライハ!」
客間に入り、そこでジーク達は口元にマスクを被り、鉢巻をして、マントを羽織っている忍装束の青年と、ボサボサ頭をした青いチュニックに赤いマントを身に着けた青年、オレンジのミニスカートを着衣したピンクのショートヘアーの女性、緑の髪をしたポニーテールに赤い服を着ている女性、水色の長髪をしたワンピースの女性、そして、肩や脚にイレズミが刻まれたネコ科動物の骨格を持つ大型の獣に会う。
まず、忍装束の青年は、エドワード・ジェラルダイン、愛称はエッジ。
セシル達と共にゴルベーザ四天王の一人であるルビカンテを倒したエブラーナ国の王である。
月でゼロムスを倒した後、エブラーナ国やリディアの故郷であるミストの村の復興を励んでいた。
次に青いチュニックの男性は、バッツ・クラウザー。
チョコボのボコと一緒に世界を回ってきた暁の四戦士の一人・ドルガンの息子である。
次元の狭間でエクスデスとの決着をつけた。
そして、ピンクのショートヘアーの女性は、レナ・シャルロット・タイクーン。
タイクーン王国の第2王女であり、バッツの仲間である。
飛竜の怪我や病気を治す事ができる飛竜草を食べたがらない飛竜を食べさせる為に自ら食べて見せた事がある。
続いて、緑の髪のポニーテールの女性は、ティナ・ブランフォード。
ガストラ帝国によって操られ、3分で魔導アーマーを搭乗する帝国兵を全滅させた魔導の娘である。
モブリズで愛と言う感情を知り、仲間と共にケフカと対峙した。
更に、水色の長髪の女性は、エリア・ベネット。
水のクリスタルに仕える巫女である。
ルーネス達と共に水のクリスタルの輝きを取り戻す為、水の洞窟に訪れた。
最後に、イレズミが刻まれた獣は、レッドXIII、本名はナナキ。
コスモキャニオンを守り続けているセトの子供である。
ギ族の洞窟でセトの真実を知った後、クラウド達と同行する。
「おっ?後ろにいるのはカワイ子ちゃんか?まだフリーなのかな?」
「もう・・・また始まった、エッジさんのいつもの・・・」
エッジはライハの後ろにいるジーク達に近づく。
レナはそんなエッジに苦笑いする。
「へ?」
「フリー?」
「折角エブラーナに来たんだ。仲良くしようぜ!俺の名はエドワード・ジェラルダイン。一応、この国の主だ。」
「エブラーナの主と言いますと・・・」
「この国の王様って事ですか?」
「おうよ!皆からはエッジって呼ばれてるぜ。とりあえず入ってティータイムでもどうだい?」
エッジはジーク達にお茶を誘い出した。
その時、ナナキがエッジに近づいて吠え出した。
エッジはビックリして、ジーク達から離れた。
「いきなり女の子を口説かないでよ!」
「何すんだよ、ナナキ!?」
「リディアさんがいるのに、ナンパするからじゃ・・・」
「エッジさん、浮気・・・」
「浮気って人聞き悪い事言うな!一種のコミュニケーションって奴だよ!」
エッジはエリアとティナにそう言われ、苦しい弁解をする。
「ごめんね、みんな。エッジったら分かりやすいほど女好きで、今みたいに口説きにかかってるの。」
リディアはエッジの性格をジーク達に伝える。
「な、なるほど・・・」
ジーク達は苦笑いする。
「久しぶりっす!ティナ先輩!」
「ライハも久しぶり。」
ライハとティナはグータッチする。
その後、ライハの口からジーク達の事情をエッジ達に伝える。
「なるほど・・・空間の歪みに巻き込まれて、この世界に・・・」
「はい。ライハがいなかったら、私達はここにはいなかったと思います。」
「何か手掛かりがあればいいんだけどな・・・」
「後でエドガーさんやラグナさんに相談しないと・・・」
「ま、ゆっくりしとけよ。今後の事はゆっくり話し合って決めときゃあいい。」
ジーク達はエッジの言葉に「はい!」と返事する。
「とーちゃん!エブラーナを離れてから2ヶ月以上修行してきたんだ!手合わせしてくんない?」
「へっ!いいぜ?おめぇの修行の成果、見せてもらうぜ!」
ライハとエッジ達は場所を変え、中庭で模擬戦する事になった。
「ライハ、分かってると思うけど・・・」
「あったりめーよ、魔法は使わねーって。」
クオレはライハに注意する。
ライハはクオレが言おうとした事を理解していた。
「とーちゃん!準備はいいぜ!」
「こっちもだ!バッツ!合図を頼むぜ!」
「俺か!?いいけど・・・」
バッツはエッジに振られて勝負の合図を担当する。
「試合・・・始め!」
バッツの合図と共に素早く襲撃するライハ。
一方のエッジはライハがギリギリ近づいてくる所を瞬時に躱し、エッジの忍刀・村雨と正宗で反撃に出る。
ライハはタケミカヅチでエッジの攻撃を防ぐ。
ライハは距離を取ろうと瞬時に後退し、その直後に焙烙玉をエッジに向けて投げる。
「火遁!」
エッジは火遁で炮烙玉を防ぎ、手裏剣を投げる。
その手裏剣がライハに命中したが、それはライハ本人ではなく、藁人形だった。
先程のエッジの火遁で炮烙玉を防いだ時に爆発が起きた。
その爆発でエッジの目を眩まし、身代わりの術を使う事が出来たのだ。
「水遁!」
ライハはエッジの背後におり、瞬時に水遁を使った。
「土遁!」
エッジは土遁を使って水遁を防ぐ。
「分身の術!」
ライハはこの隙に分身して、エッジを襲う。
「雷迅!」
エッジは雷迅でライハの分身を次々と掻き消す。
しかし、エッジの前にはライハがいなかった。
その時、エッジの足元から突然爆発が起き、辺り一面が煙で溢れていた。
そう、ライハの分身は囮で、エッジの雷迅が使われる前に壁伝いに走って、エッジの背後を取り、煙玉をエッジの周囲にバラまいたのだ。
ライハは音も聞こえない素早い走りでエッジを斬りかかる。
しかし、ライハが斬ったのは、藁人形だった。
ライハはその光景に驚くが、その瞬間にライハの首元に正宗の刃が向けられる。
エッジはライハの後ろにいた。
「煙玉をバラまきすぎだぜ?俺だけじゃなく、おめぇの目まで眩ますんだよ。これが実戦なら首チョンパだ。けど、筋はいいぜ。」
エッジは煙が張れると同時に正宗をライハの首元から離す。
「エッジの勝ちだな。」
「やっぱ、強ぇ・・・」
ライハはエッジの正宗が離れたと同時に、その場で座り込む。
「でも、しばらく会わない内に強くなったわ。」
「そういってくれると慰められるよ・・・」
レナはライハを慰める。
「目にも止まらぬ速さですねぇ!」
「あぁ、すげぇ試合だったぜ!」
「えぇ。シャンテ選手との試合を思い出すわ。」
「流石、エブラーナ国の王様の娘やね。」
ジーク達もライハの戦いぶりに誉める。
「あれっ?リディアがいないよ?」
ナナキは近くにいたはずのリディアがいない事に気付く。
ライハ達はナナキの言葉に反応し、周りを見渡すが、確かにリディアがいない事を理解する。
「若あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「げっ!?ローレンツ爺!?」
エッジの許に駆けつけて来たのは、老中と思わしき老人である。
エッジはその老人の事をローレンツと呼ぶ。
「一大事でございますぞ!」
「な、なにぃ!?何があったんだ!?」
「これをご覧下され!」
ローレンツはエッジに一通の手紙を渡す。
ローレンツがエッジの許に駆けつける前に読んだのか、封は開けてあった。
エッジはその手紙を読むと、驚愕の表情を浮かべる。
手紙の内容はこのようにある。
『エブラーナ王国国王・エドワード・ジェラルダイン殿、リディア・ジェラルダイン殿は我々の手にある。取り戻したくば、エブラーナ国に保管されている幻獣の書を持って来い。幻獣の書とリディア殿と交換だ。ザナルカンド遺跡で待つ。カゲミツより』
そう、つまりリディアはカゲミツに誘拐されたのだ。
恐らく、先程の煙玉による煙幕で視界が悪くなっている所を搔っ攫っていったのだろう。
幻獣の書を寄こす代わり、リディアを返すと書かれていた。
幻獣の書とは・・・
そして、カゲミツと言う人物の目的は何なのか・・・
今回はライハがメインです。
リメイク前とは性格が違いますが、楽しんでいただけると幸いです。