ULCF エクストラストーリー   作:JINISH

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今回の話は怪獣は出ませんが、代わりにあの敵キャラ達が復活します!


忍者の国の魔法忍者 中編

コルツ山で彷徨うジークリンデ・エレミア、ヴィクトーリア・ダールグリュン、ハリー・トライベッカ、エルス・タスミン。

そこで、ライハことラインハルト・ジェラルダインと出会う。

行く当てのないジーク達と共にライハは故郷であるエブラーナ王国へ同行する。

そこで、ライハの家族である父・エドワード・ジェラルダインと母・リディア・ジェラルダイン、そして姉のクオレ・ジェラルダイン、そして、エッジの戦友であるバッツ・クラウザー、レナ・シャルロット・タイクーン、ティナ・ブランフォード、エリア・ベネット、そして、ナナキと出会う。

ライハがエッジと模擬戦してる最中、リディアがカゲミツに攫われた事を知る。

エッジ達は一旦書斎に集まる。

 

「煙幕張ってる時にリディアを掻っ攫ったってわけか・・・」

「アタイのせい・・・だな・・・」

 

煙玉を使った張本人であるライハは申し訳なさそうに言う。

 

「自分を責めんじゃねぇよ。」

「そうや。今はリディア王妃を助け出すんが先やで。謝るんやったらその後でもええ。」

「あぁ。そうだな。」

 

ライハはハリーとジークに慰められる。

 

「カゲミツって何者なんですか?」

「うむ。まずはそこからですな。」

 

ローレンツはエルスの質問に答える。

 

「カゲミツ殿は若と同じエブラーナ国の忍者です。その実力は若相手にも引けを取らない優秀な忍者でございまする。実際、先程若と姫と模擬戦をした時のように一戦交えた結果、若を追い詰めた事がありまする。しかし、若との意見の相違で国から出ていったと聞いております。」

「意見の違い?」

「幻獣の書でございます。」

「幻獣の書?」

「手紙にも書いてありましたが、それってなんですの?」

 

ローレンツはカゲミツについて話し、ヴィクターの質問に答えるように、本棚近くの机の上にある文箱をジーク達の前に置き、文箱の中から巻物を取り出す。

 

「これが幻獣の書でございます。」

 

ローレンツが出した巻物のタイトルには幻獣の書と書かれていた。

 

「この妖精の世界に伝わる幻獣、ある処では召喚獣と呼ばれ、その幻獣と契約し、共に戦う者・召喚士がおられるのです。しかし、伝説の戦士・プリキュアが目覚めた後、幻獣を呼び出す機会が失い、召喚士と共に戦う幻獣達は幻獣界に消え去りました。幻獣の書は来るべき戦いの時に備える為に作られたのです。」

 

ローレンツは幻獣の書について説明した。

 

「来るべき戦い?」

「伝説の戦士・プリキュアだけでも邪悪なる存在を退けられなくなる時です。幻獣の力は強力。リディア王妃はプリキュアを支えようと、幻獣界にいる幻獣達を呼び出す術を用意しておられたのです。」

 

エルスはローレンツが言った『来るべき戦い』の意味に疑問を抱き、それに答えるローレンツ。

もし邪悪なる存在の魔の手にプリキュアですら敵わなくなったら、幻獣を呼び、プリキュア達を守る手助けをすると考え、リディアは幻獣の書を書き記したのだろう。

 

「幻獣を呼び出すには、相当な魔力が必要になります。その為、リディア王妃と同じ召喚士の血を持つ者でなければ幻獣の書を使いこなす事ができませぬ。故にこの幻獣の書はライハ姫かクオレ姫のいずれかに託すつもりでした。しかし、カゲミツ殿は力こそが全てだと申し、私の話を聞き入れませんでした。」

 

ローレンツの話によると、幻獣を呼び出すには召喚士の血が流れている人間でなければならなく、エッジとリディアの間に生まれたライハか、召喚魔法を使える真月からの刺客・マイナスの幼生であるクオレのどちらかを託すつもりだったが、カゲミツは納得しなかったとの事。

 

「理由はなんであれ、王妃様を攫うなど、許される事ではありませんわ。」

「言うまでもねぇぜ。場所は分かったんだ。とっとと出向いて、カゲミツをとっ捕まえようぜ!」

 

ヴィクター達とライハはすぐにリディアの救出に行こうとする。

 

「待ってくれ!これから行くザナルカンド遺跡は魔物の巣窟だ!何の準備もなく行っても返り討ちに遭うだけだぞ!」

 

バッツはライハ達を呼び止める。

 

「けどよ!」

「焦んな!同業者に頼んで後を追わせた。状況も分かるだろーよ。」

 

エッジもライハに焦るなと止める。

兎に角、エッジとライハは先程の模擬戦もあって英気を養い、ジーク達も旅の疲れがある為、リディア救出は明日にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~ザナルカンド遺跡~~~~~

 

その頃・・・

 

「お目覚めかな、リディア王妃?」

「カゲミツ、いったいどういうつもり!?」

 

リディアはトサカの付いた蛙の仮面を被った忍装束の男に睨みつける。

男は仮面を取り、素顔を見せる。

その素顔は女性が憧れそうな顔をしており、髪型はオールバックにして髷を作っていた。

この男こそがカゲミツである。

 

「知れた事を、幻獣の書を手に入れる為だ。」

「あなたが幻獣の書を手にしたところで、何もできないわ!」

「フフフフッ、どうかな?国から離れて幾年月、様々な事を学んだ。修行も抜かりなくしている。今の私はエドワード王にも負けん。今の私には力がある。幻獣を操る事など訳はない。」

「幻獣を操る・・・?!」

 

リディアはカゲミツの最後の言葉にカチンとくる。

 

「召喚士はあらゆる魔物を倒す為に幻獣を呼び出し、薙ぎ払っていった。人間界で警察と呼ばれる組織が犬達を訓練させて、犯罪者の追跡や行方不明者の捜索に役立たせたように、幻獣は召喚士に使われた存在。幻獣の書はまさしくその為にあるものだ。」

「幻獣は道具なんかじゃない!私達、人間の友達よ!」

 

リディアはカゲミツの言葉に怒りの声を上げる。

 

「フン、幻獣が友達とは大きく出たな?」

「バブイルの巨人での戦いや、月での戦い、私達は多くの困難に立ち向かってきた!幻獣達と一緒に力を合わせて!幻獣達はただ使われてるだけの存在じゃないわ!」

 

リディアは過去にセシル達と共に多くの困難を乗り越えてきた経験がある為、自分の思っている事を主張する。

それを聞いたカゲミツは「ふふん。」と鼻で笑う。

 

「夢見がちな戯言だな?まぁ、いい。いずれにせよ、幻獣の書があれば、過去に起きたゴルベーザの四天王による侵略行為や、マイナス共による脅威も退けられる。バロンもアレクサンドリアもアルケイディアも敵ではない!」

 

カゲミツは勝ち誇ったように言い出す。

 

 

 

 

 

 

翌日、エブラーナ王国ではリディア救出の準備をしている最中、ライハはジーク達を相手に練習試合をしている。

 

「へへっ!やるな!人数はお前らの方が上とはいえ、アタイの忍術を難なく躱すなんてな?」

「おめーこそ!俺たち4人を相手に互角に張り合うなんてな?」

「伊達にこの国の姫を名乗っているわけではないのね?」

「あたぼうよ!そうじゃねぇと国を任せられねぇからな?」

 

ライハとジーク達は互いの戦闘能力に褒め合う。

そこにバッツとレナが入る。

バッツはライハ達に声を掛けた。

 

「よし、ここまでにしよう。」

「バッツ先輩、準備は終わったんスか?」

「あぁ。船もすでに港についてる。それにG.F(ガーディアン・フォース)から応援が来てくれるみたいだ。」

「えっ!?妖精界の各地の実力者を集めて結成されたっていう!?」

「えぇ。ウィルダリア大陸にある港町二ケアで合流することになったの。勿論、エッジさんの従妹さんもね。」

「そりゃあ、心強ぇわ!」

 

ライハはレナの報せを聞いて「おお!」と言う。

 

「G.Fって何なん?」

 

ジークは聞きなれない言葉に首を傾げる。

 

「フィガロ王国やバロン王国、アレクサンドリア王国にフィン国等の世界中の国のトップの間で決めた防衛機構だよ。国の防衛は自国で対処できっけどよ、普段は行かねぇ場所への派遣や、国と外れた町への急行は厳しいもんだから、国境に囚われねぇ一大組織を結成させて、そこに手っ取り早く急行して、魔物による被害の抑止や人命救助をするようにしてんだ。ちなみにその組織にはプリキュアもメンバー入りしてるぜ。」

 

ライハはG.Fについて説明した。

 

「国境を越えた防衛機構、ですか・・・」

「素晴らしい事ですわね。」

 

エルスとヴィクターは感嘆する。

準備を終えたライハ達は船で港町二ケアに移動した。

それから暫く経ち、港町二ケアに到着後・・・

 

「待たせたな、ユフィ!」

 

その町のパブで待ち合わせているジッパーが沢山ある黒を基調とした衣装をしているショートヘアーの女性にエッジは声を掛ける。

その女性はユフィ・キサラギ。

ウータイで生まれたマテリアハンターの忍者娘である。

クラウドと共にセフィロスとの最終決戦を臨んだ。

 

「エッジの兄貴、ご苦労さん!」

「ちゃんと細けぇ場所は分かってんだろうな?」

「あったりまえだよ!」

「ユフィ姉、久しぶり!」

「おぉ!ライハも久しぶりだね!」

 

エッジ、ユフィ、ライハは楽しく会話している。

 

「あの人がエッジ陛下の従妹さんなのね。」

「似てねぇ従妹だな・・・」

「ハリー選手、少しはその言動を治してください。」

 

エルスはハリーに注意する。

 

「見知らぬ者達も連れてきておるようじゃな。」

 

パブの出入り口に赤い衣装に羽根付き帽子を身に着けたネズミの獣人と露出が多めの金髪の女性が入ってきた。

まず赤い衣装のネズミの獣人はフライヤ・クレセント。

ネズミ族の統治するブルメシア王国の竜騎士である。

ジタンとビビと一緒にリンドブルムで開催した狩猟祭に参加した事がある。

そして、露出が多めの女性はリュック。

アルベド族のシドの娘でユウナの従妹である。

ユウナと共にティーダにそっくりの人物の手掛かりを探す為にスフィアハンター・カモメ団として旅をしている。

 

「フライヤ!リュック!」

「お久しぶりです!」

 

ナナキとエリアはフライヤとリュックに挨拶する。

 

「おひさ~!」

 

リュックも軽く挨拶する。

 

「G.Fからの応援ってのは、お前らの事だったのか。」

「カゲミツを率いる忍軍はデニーズ・ポーカーを率いる革命軍ユグドラシルとの接触があった。」

 

エッジ達はフライヤが持つ情報を聞いて驚く。

事情を知らないジーク達は首を傾げる。

 

「ユグドラシル?」

「この世界にトランプ王国がありますけど、ジコチューと言う魔物に滅ぼされてしまったんです。プリキュアによってジコチューの魔の手から救い出された後、トランプ共和国として再建されました。でも、その国の騎士であるデニーズ・ポーカーさんがトランプ共和国の政治に不満があって、昔のトランプ王国を取り戻す為に同志を集めて革命軍を立ち上げてクーデターを起こそうとしてるんです。」

 

エリアはユグドラシルについて説明した。

 

「カゲミツが幻獣の書を欲しがってんのは、デニーズのおっさんのクーデターの為に利用しようとしてるって訳か!」

 

エッジはユグドラシルとカゲミツの忍軍の情報の下、カゲミツが幻獣の書を欲しているのはユグドラシルとの共謀により、トランプ共和国に対するクーデターに利用しようとしている事に考え付く。

 

「なんてことを・・・!」

「ふざけやがって!」

「こんな事、見過ごせません!」

「全くその通りやね。」

 

ユグドラシルの事を知ったジーク達は怒りを覚える。

 

「エドガー王とガーネットは現状を看過できないと判断し、私とリュックが派遣されたのじゃ。」

「本当はもう一人連れて行きたかったんだけどさ、他の人達は出払ってたから、来たのはアタシとフライヤだけなんだよね。」

 

リュックの発言からして、本来は応援は3人で来るはずだったが、他の構成員は別の任務で出払っており、応援に行けたのはリュックとフライヤだけだったらしい。

 

「いや、十分だぜ。あんまり大勢で行くとかえって警戒されちまうからな。ユフィ、リディアはザナルカンド遺跡のどの辺りだ?」

「エボン・ドームだよ。それも試練の間に。」

「ワホヨア~・・・」

 

ユフィによると、リディアはエボン・ドームの試練の間にいるらしい。

恐らく、カゲミツもそこにいるだろう。

リュックはアルベド語で「あそこか~。」と言う。

 

(ティーダ、アリガト。ユウナを守ってくれて。)

 

リュックはまだユウナのガードだった頃とカモメ団の一員だった頃を思い出す。

エボン・ドームでのユウナレスカとの決着、シンとの最終決戦、ヴェグナガンの活動停止、他にもいろいろあるが、ティーダの事を感謝していた。

 

「よし、準備ができたら行くぜ。」

 

エッジ達はカゲミツ達との戦闘に備える。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、カゲミツにもエッジ達との戦闘に備えていた。

 

「忍法・反魂の術。」

 

カゲミツは三枚の御札に妖気を込める。

その三枚の御札が人の形となり、カゲミツの前に現れた。

一人は枯葉の怪人に、一人は片目を隠す程の長い赤髪の男に、そして一人は仮面をつけた道化師の姿となった。

まず、枯葉の怪人はカレハーン。

ダークフォールの五大幹部の一人である。

ブルームとイーグレットとの戦いの末、浄化された。

次に長い赤髪の男はクモジャキー。

砂漠の使徒の三幹部の一人である。

惑星城でキュアマリンとの最終決戦時、浄化された。

最後に仮面をつけた道化師はジョーカー。

バッドエンド王国の皇帝ピエーロの直属の部下である。

ピエーロが完全復活した時、自身が黒い絵の具となって消滅した。

 

「お前が俺を蘇らせたのか?」

「そうだ。」

「この俺を復活させるとは、中々の男気じゃき。」

「感謝しますよ~?」

 

カレハーン、クモジャキー、そしてジョーカーは自身を蘇らせた事をカゲミツに感謝する。

 

「早速だが、仕事を付き合わせてもらおう。こちらにはエブラーナ王国の王妃を人質に取っている。時期にその国の王がこちらに来るだろう。他にも助太刀する者が何人か来る。それもその内4人はお前達が戦ったプリキュアでもない異世界の者もいる。」

「ほう?それは興味深いぜよ。」

「もうすぐここは戦場になる。お前達も戦いに備えるがいい。」

「下らん仕事だが、プリキュアとの戦いに備える意味でもやらせてもらおうか。」

「その異世界の人間、倒し甲斐のある奴らなら楽しませてもらうぜよ!」

「いいでしょう。彼らのやる事は何の意味もない事を教えて差し上げましょう。」

 

カレハーンとクモジャキーとジョーカーはカゲミツの仕事の内容を聞いて、その場から立ち去る。

 

「ダークフォール、砂漠の使徒、そしてバッドエンド王国、プリキュアの敵を蘇らせるなんてね・・・」

 

カレハーン達がいなくなった直後に女の子の声を耳にするカゲミツ。

振り返ると、聖騎士のプリキュアがいた。

 

「見ていたのか、キュアイージス。」

 

カゲミツに声を掛けていたのは、キュアイージスだった。

 

「プリキュアになれた事で、世界に破滅を齎す存在を復活させた事は複雑か?」

「えぇ。トランプ王国を滅ぼしたジコチュー達を思い出すわ。」

「フン、そう言うお前達こそ、エターナルとラビリンスの置き土産を利用してクーデターを起こそうとするとは、変わった組織だな?」

「別に・・・私はただ大切な人を取り戻したいだけよ。」

 

カゲミツは皮肉めいた言い方をするが、イージスはただ素っ気なく返事するだけだった。

 

「カゲミツ様。」

 

カゲミツとイージスの会話に割り込むように上から部下の忍者が現れる。

 

「なんだ?」

「エドワード王が港町二ケアで発見しました。例の娘達も一緒です。」

「そうか。」

「それともう一つ、G.Fからの応援も来ているとの事。」

「やはり、砂漠の使徒達を蘇らせて正解だったようだな。魔物達を放て。ここに来るのはエドワード王だけでいい。」

「承知しました。」

 

カゲミツは部下からの報告を受け、魔物をエッジの仲間に戦わせるよう伝える。

部下の忍者はカゲミツの命令を受け、この場から去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

港町二ケアで戦闘の準備を終えたエッジ達はザナルカンド遺跡に到着後、何グループか分かれて行動する。

グループはバッツ、ナナキ、リュックのA班、ティナ、エリア、フライヤのB班、エッジ、レナ、ユフィのC班、ライハ、ジーク、ヴィクター、ハリー、エルスのD班に分けられる。

まず、B班の方は・・・

 

「地の底に眠る星の火よ、古の眠り覚し裁きの手をかざせ!ファイガ!」

 

ティナはファイガを唱え、蜘蛛の魔物・グルームウィドウと目玉が沢山ある魔物・ヘクトアイズを焼き尽くし、接近してくる大斧を持つ魔物・リフレクドナイトを擦り抜け様にアポカリプスで切り裂く。

フライヤは桜花狂咲で翼を持つ一つ目の魔物・アーリマンを切り裂き、襲い掛かってくる鬣を生やした紫色の巨体の魔物・ベヒーモスをジャンプで躱し、頭上からホーリーランスでベヒーモスを貫く。

エリアはケアルガでティナとフライヤを回復させる。

 

「な~るほど?プリキュアの連携も素晴らしいですが、あなた方もやりますねぇ~?」

 

ティナ達は声がした方に振り向くと、そこにはジョーカーがいた。

 

「こいつがポップが言っていたバッドエンド王国の・・・!」

「えぇ。私、ジョーカーと申します。以後、お見知りおきを。」

 

ジョーカーは丁寧にティナ達を挨拶する。

 

「悪いけど、覚えるつもりはない。」

「何故復活したのかは知りませんが、私達は急いでるんです!通してもらいます!」

「お前のような卑怯者に馴れ馴れしくするつもりはない!出し惜しみはなしじゃ!」

 

ティナとフライヤは自身に光を纏い、ティナは長い耳やきめ細かく生えた体毛をした獣のような姿になり、フライヤは鎧を纏った騎士らしい姿へと変わる。

これはトランス状態といい、精神が高揚状態にある時、姿が変わり、普段は使えない特殊能力を使う事ができる。

 

「ふっふっふっふっ、面白い。」

 

ジョーカーは手品師のようにレイピアを出して、ティナとフライヤを襲う。

ティナとフライヤは応戦するように武器を構え、ジョーカーと立ち向かう。

次にA班の方は・・・

 

「全くもう!あたしとユウナ達の思い出の場所なのに勝手にアジトみたいに立て籠っちゃってさ!」

「全てが終わったら、改めて案内してくれよ。」

「ここを観光地みたいに言わないで!」

「まぁまぁ・・・」

 

バッツ達は仲良さそうに雑談していた。

 

「はっはっはっはっ!敵の根城の最中に会話とは余裕だな?」

 

バッツ達は声が聞こえ、周囲に警戒する。

すると、バッツ達の目の前に枯葉の竜巻が発生し、その竜巻の中からカレハーンが現れた。

 

「俺の名はカレハーン、カレッチと呼んでくれ。」

「あぁ、これはご丁寧に。」

「何、暢気に改まってんのサ~!?」

「バッツ・・・」

 

バッツの返事にリュックとナナキは呆れる。

 

「あの忍者に命令されるのは癪だが、プリキュア共のリベンジを果たす為にも、ここで消えてもらうぞ。」

「悪いけど、そうはイカのなんとやらってな!」

「容赦しないよ~?」

 

バッツの胸から光が輝き、リュックはリザルトプレートでドレスアップする。

青いチュニックを着ていたバッツの格好が青い忍装束の姿になり、リュックは機関銃のような武器を持ち、ラバー素材やウェットスーツのような全身スーツを身に纏い、アイテムシューターとなる。

バッツが姿を変える事が出来たのは、クリスタルによるジョブチェンジの影響である。

エクスデスの魔の手によって砕け散ったクリスタルかけらに宿る古の勇者の力を借りることで、ナイト、黒魔導士、白魔導士、竜騎士、召喚士、サムライ等の能力を発揮することができるのだ。

 

「調子に乗るなよ、人間共が!」

 

カレハーンはバッツ達を襲い掛かる。

バッツはライジングサンと虎徹を構え、ナナキと一緒に素早い動きでカレハーンに対抗する。

リュックは手に持っている銃でバッツとナナキを援護する。

続いて、D班はライハを先頭に周囲を警戒する。

その時、柱の陰からクモジャキーが姿を現す。

 

「後ろにおる4人が例の異世界の人間か・・・」

「なんだ、テメェ?」

 

ハリーはクモジャキーに名前を聞く。

 

「俺はクモジャキー。強さを求め、強い相手と戦う戦士じゃき。」

「クモジャキー、こいつが砂漠の使徒の・・・」

「カゲミツとやらが異世界の者と組み、戦いを挑まんとしようとしている事を聞いた。」

「異世界の者・・・」

「私達の事を言ってるんでしょうね。」

 

ヴィクターとエルスはクモジャキーが言った異世界の者をミッドチルダから来たジーク達に指している事を理解する。

 

「お前達から強い闘志を感じたぜよ。母親を救わんとするそこの軟弱者とは違う所を見せてみるじゃき!」

「なにぃ!?」

 

ライハはクモジャキーの言葉にカチンとくる。

 

「ライハ、ここはウチ等に任せて、先に行きや。」

「すぐに追いついてやっからよ。」

「・・・分かった。」

 

ライハは柱を瞬時に飛び移り、先へ進む。

 

「させんぜよ!台風パンチ!」

 

クモジャキーは拳にエネルギーを込めて、ライハを狙って暴風の如く放つ。

そのエネルギーがライハに命中したと思ったら、それは藁人形で、命中する寸前に身代わりの術を使ったようだ。

 

「ほう、軟弱者にしてはやるな?」

 

クモジャキーはライハの事を軟弱者呼ばわりするものの、彼女を褒めている。

 

「まぁいい。あの小娘一人抜けた所で、俺のやる事は変わらん。用があるのはお前達ぜよ。」

 

クモジャキーはジーク達の方に振り向く。

 

「随分強さに拘ってるようですわね?」

「当然じゃき。強くなるために特訓し、必殺技を編み出し、そして強い相手と戦ってきた。お前達もプリキュアにも引けを取らない実力を見せるぜよ!相手を捻じ伏せる為の腕っ節の強さ!そして、悩みと言う名の軟弱さのない心構え!それこそが強さの証じゃき!ダークブレスレット!」

 

クモジャキーは片手にブレスレットを装備し、細身の剣が大剣となり、その剣先をジーク達に向ける。

ジーク達はそれと同時に身構える。

最後にC班は・・・

 

「やはり最初に来たのは、あなただったか・・・エドワード王。」

 

すでにカゲミツの許に来ていた。

 

「エッジ!」

「リディア、無事みてぇだな?」

 

エッジはリディアが無事だと知り、安堵するも、未だカゲミツに対して警戒を解いていない。

 

「幻獣の書はちゃんと持ってきたのだろうな?」

「確かにここにあるぜ。」

 

エッジは懐から幻獣の書を出して、カゲミツに見せびらかす。

 

「いいだろう。幻獣の書をこちらに渡せ。リディア王妃と交換だ。」

「・・・こいつは渡さねぇよ。リディアの事も実力で取り戻してやるぜ。」

 

エッジはカゲミツの要求を拒否する。

 

「愚かな。その言葉、後悔させてやるぞ。忍法・妖魔変化の術!」

 

カゲミツは忍術で周囲の幻光虫をカゲミツの体内に吸収する。

すると、カゲミツの姿が黒いカエルのような怪人となる。

 

「おめぇ・・・!」

「カゲミツ、あなた・・・!」

 

エッジ達はカゲミツの変わり果てた姿に絶句する。

 

「あなたは私に勝てない・・・!」

 

カゲミツは指パッチンをした時、エッジ達の周りに数十人の忍者が囲まれる。

レナはクリスタルの力で狩人にジョブチェンジし、アルテミスの弓を構える。

ユフィも十字手裏剣を構え、エッジも村雨と正宗を構える。




カゲミツ
エブラーナ国でエッジにも引けを取らない実力を持つ忍者。
ユグドラシルと組み、幻獣の書を利用して力による支配を企む。
エブラーナ国から出て行った後、妖刀・ノブナガを手に入れ、プリキュアに倒された魔人を蘇らせたり、自身を怪人へと姿を変える術を身に着けていた。
怪人態となると黒いカエルの姿となり、エッジのスピードを上回る速さを持ち、水で形成した手裏剣や氷で形成したクナイを使用することができる。
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