エブラーナ国王妃リディア・ジェラルダインは元エブラーナの忍者カゲミツに囚われてしまった。
リディアを救い出す為に港町二ケアでユフィ・キサラギ、フライヤ・クレセント、リュックと合流し、ザナルカンド遺跡に潜入した。
そこで、ふたりはプリキュアSPLASH STAR、ハートキャッチプリキュア、スマイルプリキュアによって浄化されたはずのカレハーン、クモジャキー、ジョーカーが姿を現した。
ティナ、エリア、フライヤはジョーカーと、バッツ、ナナキ、リュックはカレハーンと、ジーク、ヴィクター、ハリー、エルスはクモジャキーと対峙する。
そして、エッジ、レナ、ユフィはカゲミツと対峙していた。
「妖刀・ノブナガの錆にしてくれる!」
「こっちこそ!テメェを唐揚げにしてやるぜ!」
エッジはカゲミツを斬りかかる。
カゲミツもエッジの攻撃に対し、ノブナガで牽制する。
両者は鍔迫り合いの直後、距離を置く。
「火遁!」
「水遁!」
エッジは火遁の術を繰り出し、カゲミツは水遁の術で牽制する。
カゲミツは水で形成した手裏剣を投げる。
エッジは村雨と正宗でカゲミツの攻撃を捌く。
カゲミツはエッジのスピードを上回る速さでエッジに近づく。
エッジは紙一重にカゲミツのノブナガを防ぐ。
(なんつー速さだよ!?びっくりしたぜ!)
エッジはカゲミツの一撃に対して驚きを隠せない。
「へっ!いくら早くてもなぁ!」
エッジはカゲミツから距離を置いて、手裏剣を投げるが、カゲミツは氷でできたクナイを投げて相殺する。
カゲミツは水手裏剣を投げるが、エッジに命中したと思ったら、藁人形にすり替えられていた。
「炎・双・斬!」
カゲミツは振り返るが、避けるタイミングが遅れ、エッジによる炎を纏った村雨と正宗の斬撃を喰らう。
「水遁!」
エッジはすかさず水遁の術による激流でカゲミツにダメージを負わす。
「体に付いて来れねぇようじゃ意味ねぇぜ!」
エッジは剣先をカゲミツに向けて言う。
「ふっはっはっはっ!今のは準備運動。本番はこれからだ!」
カゲミツはノブナガで再びエッジに斬りかかる。
エッジはそれを村雨と正宗で受け止め、鍔迫り合いをする。
「!?」
エッジは鍔迫り合いでカゲミツを押した瞬間、身動きが取れなくなる。
カゲミツはこの機を逃さないと言わんばかりに擦り抜け様にエッジの脇腹を切る。
「がっ!?影縫いか!」
「ご名答!」
先程の鍔迫り合いでカゲミツは本物のクナイでエッジの影を刺したことで、エッジの動きを封じたのだ。
カゲミツは今度は首を掻き切ろうとするが、エッジが再び藁人形となり、カゲミツの攻撃を躱す。
カゲミツはエッジの気配を察知し、後ろに振り向くと同時にノブナガでエッジの攻撃を防ぐ。
その時、カゲミツは水で形成された分身を二人も作り、氷クナイと水手裏剣を繰り出す。
エッジはジャンプして躱すが、カゲミツは舌を使ってエッジの足を巻き付き、そのまま地面に叩きつける。
「エッジ!」
エッジは起き上がり、手裏剣を投げるが、カゲミツはエッジの手裏剣を躱し、ノブナガで斬りかかるが、エッジは村雨で受け止め、正宗でカゲミツを刺そうとするも、右腕の手甲によって防がれる。
カゲミツは正宗を跳ね除けた直後、手甲から爪のような刃物が曝け出し、エッジの腹を切り裂き、その上でエッジの腹に蹴りを入れる。
エッジはカゲミツの攻撃によって地面に倒れる。
「エドワード・ジェラルダイン、これがこの世の見納めだ!」
カゲミツはエッジに近付き、ノブナガを構える。
「吹き渡る風、留まることなき流れ、怒りの刃となれ!エアロ!」
その時、エッジとカゲミツの間に真空波が横切り、カゲミツはそれを避けるように後退する。
その間にエッジの許に駆けつけて来たのはライハだった。
「父ちゃん!大丈夫!?」
「ライハ!もう来やがったのか?」
「さっきプリキュアの敵に会ったけど、ジーク達が食い止めてら。母ちゃんの事はアタイに任せて!」
ライハはタケミカヅチを抜き、カゲミツの方を見る。
「クックックッ、エドワード王の娘か。」
「前に会った時と違うけど、カゲミツだな?」
「そうだ。私は国を離れた後も修行を重ね、更なる力を付けた。今の私は力がある。現にエドワード王をここまで追い詰めたのだ。」
カゲミツは誇らしげに言う。
「どのみち、ユグドラシルはかつてのトランプ王国を戻す。またジコチューのような侵略者が現れては元の子もないからな。そして私もエブラーナ国を生まれ変わらせ、その国を守ってやる。」
「ふざけやがって・・・例え国を守る為とはいえ、魔物になっちまったら、それこそ元の子もねぇだろうが!?国を守るには王家や国民を支え合ってナンボよ!」
ライハはカゲミツの主張に否定し、自分の意見を言い切る。
「その程度の見解ですべてを守り切れるとでも?」
「へっ!テメェのやり方よりマシだ!悪魔に魂を売った奴に守られる謂れはねぇ!とっ捕まえようと思ったが、情けは無用だ。三途の川が待ってるぜ!」
「ほぉ!なら、息のある内に吠えておけ!」
「それはこっちのセリフだ!」
ライハはカゲミツに斬りかかって行く。
ユフィとレナは互いの背中を預け、囲まれている忍者達を牽制する。
「エッジの兄貴とライハが危ない!とっととこいつらをお縄にしないとね!」
「えぇ!急ぎましょう!」
レナとユフィは早急に忍者軍団の捕縛にかかる。
その頃、B班の方は・・・
「空の下なる我が手に、祝福の風の恵みあらん!ケアルガ!」
エリアはケアルガでフライヤとティナを回復させる。
フライヤとティナは連携してジョーカーを追い詰めるが、そのジョーカーは自身をカードとなって二人の攻撃を躱し、フライヤの背後を取ってレイピアで刺そうとするが、ティナの妨害によりフライヤは事なきを得た。
「やれやれ、プリキュアの皆さんと同じで諦めが悪いですねぇ?」
「当り前じゃ!」
「この奥に捕まってる人がいる。その人を助け出すまで諦めるわけにはいかない!」
「・・・チッ!下らねぇ・・・」
ジョーカーは舌打ちをする。
そして、A班・・・
「チッ!どいつもこいつも!」
カレハーンは枯葉を纏った衝撃波を放つ。
バッツとリュックとナナキはカレハーンの攻撃を躱す。
「気の短い奴だなぁ。ちょっとは落ち着けよ?」
「バッツ、敵にそんな事言っても仕方ないよ。」
「そういうこと!とっととやっつけられてよね、カレーパン!」
「カレハーンだ!!」
リュックにカレーパン呼ばわりされて激昂するカレハーン。
最後にD班・・・
「オォラアァァァァァッ!!!!」
エルスのバインドで動きを封じたクモジャキーにハリーは炎を纏った拳でクモジャキーの腹に打ち込む。
ヴィクターとジークは続けてクモジャキーに接近する。
「効かん!その程度のパンチでは!俺を倒す事などできんぜよ!!」
クモジャキーから強力な衝撃波を放ち、近くにいたハリーとエルス、そして接近してきたヴィクターとジークを吹き飛ばした。
ハリー、エルス、ヴィクターは壁に激突されるが、ジークは壁に激突されず、地面に這っていた。
「ほぉ?今ので耐えられる奴がおるとはのう?」
クモジャキーは剣を地面に刺し、悦に入るように笑みを浮かべる。
「アンタこそ、魔導を持ってへんのに、番長やエルスの技を破るやなんてな。」
「お前の言う魔導の事は知らんが、俺はお前らのようにつまらん悩みなどないじゃき。人間は悩みなどと言う軟弱さがあるから全力を出せんきに。強くなるには悩みを捨てて全力で挑む他ないぜよ!」
「せやからあの時言うたんやね。相手を捻じ伏せる腕の強さと悩みと言う軟弱さのない心構えが強さの証やって・・・せやったら可哀そうな人やね?」
ジークはクモジャキーに対して憐れむような表情で言う。
「アンタの言う通り、ミッドチルダでは世界王者とも呼ばれた競技選手、実力はヴィクターや番長、エルスより強い。けどな、そんなウチかて悩みの一つや二つくらいあるんよ。ヴィクター達もそうや。ウチが皆の事で悩んどるように、ヴィクター達もウチの事で悩んどる。けど、ウチ等はそんな悩みを乗り越えて、今のウチ等がおるんや。」
ジークはエレミアの神髄を解禁した事、それが原因でミカヤに重傷を負わせた事、ヴィクターとの試合を欠場した事、そして、先祖であるヴィルフリッドの無念を思い返していた。
「ホンマの強さはな、アンタの言う軟弱さと向き合って、困難や挫折を乗り越える事で手に入れるモンやとウチは思う。せやから、アンタの言う強さの証は間違てる。」
「・・・がっかりぜよ。お前の口からそんな事を言うちょるとは・・・所詮はお前も軟弱を庇い建てする軟弱ぜよ!!」
クモジャキーは地面に突き刺さった大剣を引き抜いて、ジークに斬りかからんと走り出す。
一方・・・
「アァァァァァッ!!!」
ライハはカゲミツに手も足も出ず、柱に激突された。
使用していたタケミカヅチもカゲミツにやられていた際に落としてしまっている。
「つまらん。無駄な時間を取らせたな。」
カゲミツはライハの許へ歩み寄る。
「力こそ正義だ。力を持つ者こそが国を栄えるのだ。」
ノブナガでライハの首元に突き付けるカゲミツ。
「黙れ・・・」
「?」
「力に正義も悪もねぇんだよ・・・!爺やから聞いた話だけどよ、エブラーナがルビカンテに一度滅ぼされた時、じっちゃんとばっちゃんがルゲイエに掻っ攫った挙句、そいつがじっちゃんとばっちゃんを魔物に改造されちまった。父ちゃんはマジギレだったぜ。父ちゃんは一人でルビカンテに一矢報いようとしたけど、ボロ負けだった。けどな、セシル陛下やローザ王妃にカイン隊長、そして母ちゃんと出会って、一緒にルビカンテを倒した。」
ライハはカゲミツが持つノブナガの剣先を掴む。
「一人じゃ無理な事でも、皆で力を合わせて、不可能を可能にしてきたんだ!国を栄えるにしても、一人じゃ無理なんだ!王家と国民達が支えてっから国があるんだよ!その国をテメェみてぇな外道には渡さねぇ!!」
ライハはカゲミツに対し、力強く言い放つ。
その時、どこからか、紫の光がライハを包み込み、カゲミツを払い除ける。
「ライハ!」
「この光は何なの!?」
エッジとリディアは突然の紫の光に驚愕する。
それは部下の忍者達を拘束したレナとユフィ、そして紫の光によって弾き飛ばされたカゲミツの同様である。
何より驚いているのは、紫の光に包まれたライハ自身だった。
「な、なんだよ、これ・・・?」
ライハが動揺している時、目の前に紫の光が現れ、その光がファンタジラインとなる。
「何だこれ?エスタの町の店で見るスマホみてぇだけど・・・」
ライハはファンタジラインの画面に触れると、画面が紫に拡がり、そこから紫の光が溢れ出し、ライハを包み込む。
「ファンタジック・ダウンロード!」
ライハは紫の振袖にパープルのミニ袴スカートを身に纏い、勾玉をモチーフにしたブローチを身に着け、翼をモチーフにしたくし形のかんざしをライハの頭に付け、右腰に鞭を携え、左腰に落雷を背景にしたケツアルコアトルが描かれたスマホポーチが付けられる。
「雲を切り裂く魔除けの雷!キュアコアトル!」
プリキュアに変身したライハはキュアコアトルと名乗る。
「マジかよ・・・!」
「ライハが・・・プリキュアに・・・!?」
エッジ達はライハがプリキュアになった事に驚きを隠せなかった。
「アタイが・・・プリキュアに?キュアコアトル・・・?」
コアトルは今の自分の姿に動揺する。
「何が起こったのかは知らんが、その首、貰い受ける!」
カゲミツは水手裏剣を放つが、コアトルはそれに気づき、一瞬の内に消える。
「何!?」
カゲミツはコアトルの姿が消えた事に驚き、周囲に目を配る。
「こっちだぜ?」
「!?」
カゲミツは振り向くと、リディアがいた場所にコアトルがいた。
コアトルは移動中に拾ったタケミカヅチでリディアを縛った縄を切った。
「リディア!」
「母ちゃん、大丈夫?」
「えぇ。ありがとう。」
エッジはコアトルの手によって解放されたリディアの許に駆けつけた。
「ごめんよ、母ちゃん、アタイが煙幕を派手に振り撒いた所為でこんなことになっちまって・・・」
「気にしないで。私だってこんなことになるなんて思わなかったもの。それにあなたとエッジ達が必ず助けに来るって信じてたから。」
「ったりめーよ、大好きなお前を見捨てられっかっての!」
「ふふっ、相変わらず調子がいいんだから。」
リディアはエッジに対して呆れつつも、内心嬉しかったのか頬を赤らめていた。
コアトルも嬉しそうになるが、即座に殺気を感じ、タケミカヅチで振り向け様に防ぐ。
殺気の正体は当然、カゲミツである。
「もう手段は選んでられん!力づくでも幻獣の書を手に入れる!」
「んなこと、させっかよ!」
コアトルはカゲミツとの距離を離す。
「さあ!防人るぜ!」
コアトルはタケミカヅチを構え、カゲミツを睨む。
その頃、他の班はもう時期戦闘が終わろうとしていた。
まず、B班・・・
「時を知る精霊よ、因果司る神の手から我を隠したまえ!ストップ!」
エリアはストップでジョーカーの動きを完全に止める。
「か、体が・・・動かない・・・!」
今のジョーカーはカードとなって瞬間移動する事もできなくなった。
「ティナさん、フライヤさん、今です!」
「よし!」
フライヤはジョーカーより高く跳躍し、ティナは魔導力を込めた緑色の光剣を構える。
「我が槍を受けよ!」
「喰らえ!」
フライヤはジョーカーの頭上から槍の雨を放ち、ティナはライオットソードによる衝撃波を放つ。
無数の槍と衝撃波がジョーカーを襲う。
「そ、そんな・・・プリキュアでもないこいつら如きにやられるなんて・・・」
ジョーカーはプリキュア以外の人間にやられた事に無念を抱き、消滅された。
その直後にティナとフライヤのトランスが解け、元の姿に戻った。
ティナとフライヤはジョーカーとの戦闘で疲れたのか膝をつく。
「大丈夫ですか!?」
「うん、平気。」
「エリアのおかげじゃ。」
エリアはティナとフライヤにケアルガをかけて、回復させた。
ティナ達は奥へ進む。
続いて、A班・・・
「おのれぇっ!」
カレハーンは枯葉を纏った衝撃波を放つ。
バッツとナナキはカレハーンの攻撃を難なく躱し、接近する。
「スレッドファング!」
「ハァァァァァッ!!」
バッツとナナキは目にも止まらぬ速さでカレハーンを襲う。
カレハーンはバッツとナナキの連携攻撃により、ふらつく。
「後はアタシに任せなさい!至高の魔石とポーションで作ったスーパーノヴァを喰らえ!」
リュックは銃をカレハーンに向けて発射する。
カレハーンは超新星爆発のような威力に大ダメージを受ける。
「バカなぁぁぁぁぁッ!!!こんな虫けら如きにぃぃぃぃぃっ!!!」
カレハーンはリュックの攻撃により、消滅される。
バッツとリュックは元の姿に戻る。
「虫に食べられそうな格好してる奴に虫けら呼ばわりされる筋合いないっつーの!」
「でも、これで先へ進めるな。」
「行こう!」
バッツ達はティナ同様、先へ進む。
最後に、D班・・・
「覚悟するじゃき!うぅおぉぉぉぉぉっ!!!」
クモジャキーは剣を振り回して三日月状のエネルギーの刃を連続で放つ。
ジークはクモジャキーの攻撃を躱し続け、そのまま接近する。
クモジャキーは近づいてくるジークに大剣を振り下ろす。
ジークはそれに対して、ガイスト・ナーゲルでクモジャキーの大剣を粉々にする。
「ビッグバン・クモジャキー・スペシャル!」
「ガイスト・クヴァール!」
クモジャキーのビッグバン・クモジャキー・スペシャルとジークのガイスト・クヴァールがぶつかり合う。
ぶつかり合いの結果、ジークのガイスト・クヴァールがクモジャキーのビッグバン・クモジャキー・スペシャルに打ち勝ち、クモジャキーはジークの技による衝撃波で壁にめり込まれる。
「俺のビッグバン・クモジャキー・スペシャルを破るとは・・・見事ぜよ・・・」
クモジャキーは影となって消滅された。
「ジーク!」
「やったな、おい!」
「大丈夫ですか、チャンピオン。」
「ウチは平気や。けど、最後の最後で改心する事もあらへんかったな・・・」
ジークはクモジャキーがいた壁を見て悲しげに言う。
しかし、今は悲しんでいる場合ではないと気持ちを切り替え、先へ進んだ。
同刻・・・
「ムゥン!」
「テヤァッ!」
コアトルのタケミカヅチとカゲミツのノブナガによるチャンバラが続く。
お互いの距離を取った後、コアトルは鞭を振るう。
その内はカゲミツの腕に当たり、ノブナガが宙を舞う。
コアトルはこの隙を逃さず、タケミカヅチでカゲミツを斬りかかる。
しかし、そのカゲミツは氷クナイで防ぐ。
「下がってろ、コアトル!」
コアトルはその言葉を聞いてカゲミツから離れる。
「火燕流!」
コアトルがカゲミツから離れた瞬間、火炎旋風がカゲミツを襲う。
「グゥオォォォォォッ!!?」
カゲミツは壁に打ち付けられる。
コアトルは後ろに振り向くと、エッジとリディアがいた。
そう、今の火燕流はエッジとリディアの技だったのだ。
「父ちゃん!母ちゃん!」
「まさか、お前がプリキュアになるなんてよ。」
「親として感慨深いわ。」
「サンキュ!」
エッジとリディアが娘であるライハがプリキュアになった事が嬉しく思い、ライハが変身したコアトルもエッジとリディアに褒められて嬉しく思った。
「今までの借り、纏めて返してやろうぜ!」
「えぇ!」
「よっしゃ!」
コアトル達は目先をカゲミツに向ける。
「ええい!」
カゲミツは氷クナイを投げつける。
エッジは手裏剣で氷クナイを相殺する。
「ブリザガ!」
「エアロ!」
リディアはブリザガを、コアトルはエアロを唱えると、2つの魔法が重なり、寒波となってカゲミツを襲う。
「むうぅぅぅっ!寒波如きに!」
しかしカゲミツは二人の魔法による寒波を耐え、高くジャンプした。
「引っ掛かったな!」
カゲミツは今の声に反応し、振り向くと、エッジが目の前にいた。
カゲミツは水手裏剣で返り討ちするが、目の前のエッジが煙となって消える。
「なにっ!?」
「水・崩・刃!」
「雷光一閃!」
エッジは水を纏った連撃を、コアトルは雷を纏った一閃をカゲミツに喰らわす。
「リディア!今だ!」
「うん!お願い、お母さん!ミスト!」
リディアの足元に魔法陣が形成されると、霧が発生し、その霧が竜の形となる。
ミストドラゴン。
リディアの母が召喚した霧のドラゴン。
リディアが大人になってからは彼女の幻獣として、セシル達を守ってきた。
ミストドラゴンはレディアントブレスを放ち、カゲミツにダメージを与える。
「やっぱ、母ちゃんの召喚魔法はすげーぜ!」
コアトルがエッジと共に着地した後、リディアの召喚士としての力に感服する。
「ブラスカさん程じゃないけどね。」
(最初はクオレに託すつもりだったけど、ライハなら使いこなせるかもな。)
「ま、まだだ・・・」
コアトル達はしぶとく立ち上がるカゲミツを見て身構える。
「げ・・・幻獣の書を・・・必ず・・・」
カゲミツはよろめきながらもコアトル達に近づく。
「そうはさせっかよ!幻獣は戦争の道具じゃねぇ!この世界に生きる人達を守る仲間だ!アタイはそんな人達を守ってみせる!ティナ先輩やユフィ姉、ジーク達のような人達と力を合わせてな!」
コアトルはタケミカヅチを構える。
その時、コアトルのスマホポーチにあるファンタジラインが光り出す。
コアトルはその光に気付き、ファンタジラインを取り出すと、画面に「Scroll Right」とメッセージが表れる。
コアトルはメッセージの通りに画面を右にスクロールする。
そこに、本から出てきた鍵が描かれたアプリがあった。
コアトルはそのアプリをタッチする。
その後、「Scan to the brooch」というメッセージが表記する。
コアトルはメッセージの通りにファンタジラインをブローチに翳す。
「なんだ・・・!?頭の中から、アタイが使いたい技が浮かんでくる・・・!?」
コアトルはファンタジラインをブローチに翳した瞬間、自分のイメージした技が思い浮かべた。
「プリキュア忍法!雷落としの術!」
コアトルは印を結ぶと、足元に魔法陣が表れる。
すると、魔法陣から黒い雲が召喚され、カゲミツの頭上に移動した後、黒雲から雷が発生し、それによる落雷がカゲミツを襲う。
「グアァァァァァッ!!!!」
カゲミツはコアトルの技により、消滅される。
その様子をイージスは柱の陰で見届けていた。
「見たことのないプリキュア・・・今まで色んなプリキュアと戦ったけど、あの変身アイテムは見たことない・・・それに、あのカゲミツを倒すなんて・・・」
イージスは長居は無用と判断し、エボン・ドームから姿を消した。
事件解決後、エッジ達はエブラーナ王国に帰国した。
カゲミツの部下の忍者の身柄は当然、エブラーナ王国の地下牢で監禁する事になった。
リディアの無事を聞いたクオレは喜びの表情を浮かべる。
フライヤとリュックはG.Fの本拠地に戻ってこれまでの状況を報告する事にした。
勿論、コアトルの変身は解かれ、元のライハに戻っている。
ちなみに、妖刀・ノブナガはG.Fで保管されることになった。
「えぇっ!?幻獣の書をアタイに!?マジで!?」
ライハはリディアに呼び出され、書斎に訪れる。
リディアに呼び出された理由は、ライハに幻獣の書を託すためである。
「えぇ。クオレは確かに将来、私以上の召喚士になれる。幻獣の書がなくても、幻獣を呼び出せるわ。それに、エッジが言ってたの。ライハなら幻獣の書を使いこなせるかもしれないって。私も同じことを考えてたの。一人じゃできない事も、皆で力を合わせればできない事はない。あなたは幻獣は戦争の道具じゃなく、一緒に戦ってくれる仲間だって言った。私が初めてエッジと会った時、あの人は人の手を借りようとしなかった。でも、あなたは違う。あなたはこれから出会う仲間達と一緒に戦ってくれる。そう思ってるから、この幻獣の書を託すの。」
リディアは幻獣の書をライハに差し出す。
「それに、大きな運命がもう、動き始めている。空間の歪みに現れたのは、怪獣達だけじゃない。ジーク達のような、この事態を収束しようとしている人達もいる。これからの戦いは、プリキュア達だけじゃない。怪獣と戦い続けたウルトラマン達。そして、ジークから聞いた時空管理局の力を一つにして立ち向かわなきゃいけない。」
リディアは世界中で起こっている事、共に戦ってくれているウルトラマン達、ウルトラマン達と同様に空間の歪みに巻き込まれてこの世界に転移された時空管理局とその関係者の事をライハに伝えた。
カゲミツの一件は解決しても、全てが終わったわけではない。
空間の歪みと言う名の脅威に立ち向かわなければならないのだ。
「分かったよ、母ちゃん!これから一緒に戦う仲間と一緒に戦うぜ!幻獣達ともな!」
ライハは幻獣の書を受け取り、まだ会っていないプリキュア達やウルトラマン達、どこかで彷徨っている時空管理局と共に戦う事を決意する。
「頑張ってね、ライハ。」
「はい!」
リディアはライハを抱きしめる。
暫く経った後、ライハはジーク達が待っている客間でこれからの事を話した。
「アタイは修行のやり直しに行ってくる。プリキュアの力も、召喚魔法も使いこなせるようにならねぇとな。」
ライハは修行再会の為、エブラーナ王国から離れる事にした。
「お前らはどうすんだ?」
「実はG.Fで私達の知り合いを保護していると聞いたんです。」
「俺らはそいつらに会いに行くんだ。」
「空間の歪みの事も調べないといけませんからね。」
「しばらくお別れやね。」
エルス、ハリー、ヴィクター、ジークはG.Fからの迎えでG.Fの本拠地で世話になる事になった。
「また会えるって。母ちゃんが言ってたんだ。プリキュア、ウルトラマン、時空管理局、皆の力を一つにして立ち向かわねぇといけねぇ。勿論、お前らにもな。そん時は当てにさせてもらうぜ?」
「えぇ。よろしくお願いしますわ。」
「お互い無事でいよな~。」
「また会えるのを楽しみにしてますよ。」
「がんばれよ~。」
「そっちもな。」
後日、ジーク達はG.Fの本拠地に赴き、ライハは修行の旅に出た。
ザナルカンド遺跡にて・・・
「ここで、例のプリキュアが・・・」
タロットは遺跡の中を探るように見渡す。
「赤いプリキュアが最近目覚めたと思ったら、この数日で紫のプリキュアが誕生するとはの。」
どうやらタロットはキュアコアトルが誕生した事を知り、ザナルカンド遺跡に訪れたようだ。
しかし、すでにライハはこの遺跡から離れている。
どんな人物か気になって来たものの、空振りに終わった。
ここにいても仕方ないと思い、杖を地面にコツンと音を立てるように突く。
「星に住む精霊達よ。我らの手を取りて、新たなる地へと導き給え。テレポ。」
タロットはテレポを唱えて、ザナルカンド遺跡から去るように消えていく。
キュアコアトルの設定を執筆します。
キュアコアトル
「雲を切り裂く魔除けの雷!キュアコアトル!」
エドワード・ジェラルダインとリディア・ジェラルダインの16歳の娘であり、エブラーナ王国第2王女ラインハルト・ジェラルダイン(愛称はライハ)が変身するプリキュア。
赤紫の忍装束を着こなし、緑と銀のショートヘアーで流している。(ファイナルファンタジーⅣのリディアの娘という事で、リディアの髪を緑と銀のツートーンカラーでアレンジした髪型にしている。)
男のような口調をしているが、実は自分より年上のイケメンに弱く、逆ナンする事もあり、性格が一変する事も・・・
プリキュアの変身時は、紫の振袖にパープルのミニ袴スカートと言った巫女風のコスチュームで翼をモチーフにしたくし形のかんざしを頭に嵌めており、勾玉をモチーフにしたブローチを胸に飾っている。
右腰に鞭(鍔は蛇の頭をモチーフにしている)を携え、左腰に落雷を背景にしたケツアルコアトルが描かれていたスマホポーチが携えている。
キュアコアトルの設定はこんな所です。