ウルトラマンも怪獣も増えていったし、正直限界が来ます・・・(汗)
空間の歪みによって、魔物の巣窟となったアダマン島に現れたリオ・ウェズリー、コロナ・ティミル、ミウラ・リナルディ。
そこで、プリキュアの世界のユミナ・アンクレイヴに出会う。
牢屋に閉じ込められた状況にチャオ・メイリン(ウォン・シャンティ)とロン・ポウに救助される。
洞窟の外でサムワン・リンポーと会い、アダマン島に潜伏しているジャック・イー・イェンを助ける為、リオ、コロナ、ミウラ、メイリン、ロン、サムワンは再び洞窟内に入る。
ジャッキー、ロン、サムワンはカオスクローと戦っている一方、洞窟の壁を壊し、乱入してきたアブダクター達を相手にするメイリン、リオ、コロナ、ミウラ。
戦闘の最中、メイリンは突然の暴走により、アブダクター達を倒したが、リオ達まで攻撃を仕掛けてきた。
リオ達はメイリンの暴走を何とか止める。
ジャッキー達はカオスクローを倒し、メイリン達と合流し、アダマン島から離れる。
翌日、サムワンはシェルヴィッツ海賊団に戻って船旅に行き、ロンはフィガロ王国に帰投した。
メイリンはエスタにある病院に入院しており、ユミナはメイリンの看病をしていた。
リオ達はジャッキーと一緒にその町にある春光拳道場に赴き、メイリンの父親であり、元春光拳道場の当主・ウォン・ウーロンと会った。
ちなみに春光拳道場の現当主はジャッキーとのこと。
今は師範代であるリンナ・タンドラが道場の門下生を指導しているらしい。
「分かった。教えてあげよう。」
厳つい顔をしたチョビ髭の男・ウォン・ウーロンは昨日起きたメイリンの暴走を聞き、事情を説明した。
「春光拳は本来伝統武術だが、魔法も使える。ジャックのように魔法と武術をミックスする事で身体能力が大幅に上がり、炎や電気などを纏わせ、相手に弱点を突くこともできる。だが、シャンティの場合、その魔力が問題なんだ。あの子はガストラ帝国の技術者によって魔導の力を注入され、強化人間となった。しかし、シャンティの魔力は不安定で、自身の体に魔力を籠めると暴走を起き始める。昨日の事件を含めて10件もその被害に遭ったんだ。」
ウーロンの話によると、メイリンは元々、ウーロンとその隣にいるシニヨンで纏めた女性・ウォン・ミンメイの間で生まれた娘ではなく、ガストラ帝国の技術者によって生み出された生まれつき魔法が使えるクローンのような存在である。
メイリンは春光拳道場で世話になるが、その拳法を教わり、ジャッキーのように魔法と武術を組み合わせた技術を覚えようとするが、その途端に魔力が暴走し、春光拳道場の一部に被害が出てしまった。
「現場にいた君達も見たと思うが、魔力が不安定な状態で自分の体に魔力を籠めて春光拳を使うと、魔力の暴走が活発になり、その予兆として体から蒸気が溢れ出し、その結果、熱暴走を起こし、体の言う事が聞かなくなる。その上、暴走した状態になると感覚が麻痺し、痛みを感じられなくなり、声も耳に入らなくなってしまうんだ。おまけに暴走した分、水分がなくなって最悪の場合、脱水症状が起きてしまうんだよ。」
ウーロンはアダマン島での出来事を見て来たかのように、メイリンの魔力の暴走について話した。
「だから、魔力が完全にコントロールするまで、あの子に春光拳を使ってほしくないんだ。無責任な発言だが、あの子をフィガロ王国に預けたのは、自分の力で魔力を制御できるようになるきっかけを与える為なんだよ。」
ウーロンはメイリンが春光拳の使用に禁止令をかけて、勘当して春光拳道場から追い出した理由を明かした。
「貴男、それを話さないからよ!話せばあの子だって・・・」
「分かるかな?」
「貴男の娘なのよ?血の繋がりがないとはいえ、貴男と別れてから昨日の事件で使用するまで3年間、春光拳を使わなかった。それだけ貴男を慕ってるのよ?勘当した理由を話せば、貴男の考えている事が理解するわ!」
ミンメイはウーロンにそう詰め寄る。
「いえ。話せばウーロン殿のやった事は無意味になるでしょう。」
ウーロン達やリオ達は会話中に声を掛けられ、振り向くと、そこにはエドガーがいた。
「お初にお目にかかります。ウォン・ウーロン殿。」
「貴方は、フィガロ国王陛下。」
「あら、フィガロ王国の国王様が何故こちらに?」
ミンメイはエドガーが春光拳道場に来た理由を聞く。
「昨日のアダマン島の件で空間の歪みの影響で別の世界の住人が出現したと報告を受けました。その娘達が貴方方の道場にいると聞き、こちらに来たのです。」
エドガーは春光拳道場に訪問した理由を述べる。
「それで、その娘達は?」
「あ、はい!この3人です。」
エドガーに言われたジャッキーはリオとコロナとミウラに指す。
「初めまして!リオ・ウェズリーです!」
「コロナ・ティミルと言います。」
「どうも、ミウラ・リナルディです。」
リオ達はエドガーに自己紹介する。
「私はフィガロのエドガー・ロニ・フィガロ、よろしく頼むよ。」
エドガーもリオ達に名を名乗る。
「報告は聞いていたが、ジャックやロン隊長が救助された人達同様無事でよかったよ。何より・・・」
「?」
「君達のような若く可憐な少女達にこうして出会えた事、偶然とはいえ、この運命に感謝しなければな?」
「あ、アハハ・・・」
リオ達はエドガーの口説き文句に苦笑いする。
「ところで、王様がこちらに来られたのは、私達に会いに来ただけじゃないですよね?」
コロナは引き気味になりつつ、エドガーがエスタに来た目的を聞く。
「別に嘘は言っていないがね。君の思っている通りだよ。」
エドガーはコロナの質問に対してそう答える。
「その前にメイリンの様子を見に行かなければな。」
その頃、メイリンはエスタの病院での治療が終わり、経口補水液で水分補給した事で回復傾向に向かっていた。
退院の許可は得ているが、無理な運動は避け、なるべく涼しい所で休むように言われた。
勿論、ユミナもメイリンと同行している。
「ありがとう、ユミナ。態々君の家に休ませてもらって。」
「本当は道場で休ませたかったけどね?」
「昨日も言ったでしょ?私は勘当されたんだって。あぁ、君の家に行く前に棒を買っていいかな?魔物との戦いで壊れちゃったの。」
「ダメだよ?無理な運動はしちゃいけないって先生が言ってたでしょう?」
「買うだけだよ。流石に棒術の練習はしないわ。」
メイリンは棒を買いたいと言うが、ユミナはメイリンの注文を断る。
「魔物だーっ!!」
「キャアーッ!!」
メイリン達の耳に悲鳴が聞こえ、現場の方に向かう。
現場に到着したメイリン達は髭の長い豹の魔物・クアールと白一色の体をした耳の大きい犬の魔物・バンダースナッチがいた。
「クアール!バンダースナッチ!」
「シャンティちゃん!見て!」
ユミナはメイリンに上を見るよう促す。
上空から巨大なカマキリの魔物・キラーマンティスが下りてくる。
「キラーマンティスまで!」
クアールとバンダースナッチとキラーマンティスがメイリン達に近づいていく。
「ここは私が!ユミナはジャッキーに伝えて!」
「ダメだよ!さっき退院したばかりなのに!」
「私はフィガロ王国の兵士!民間人の安全を守るのが仕事なんだ!」
「でも、その体で・・・!」
「やれやれ・・・半病人は大人しくしてもらおうか。」
メイリンとユミナは突然声を掛けられ、振り向くと、ピンクの髪をした貴族風の服装をした男がいた。
「アルベルトさん!」
「アルベルト男爵!」
メイリンとユミナは彼をアルベルト男爵と呼ぶ。
この場にいたのは、アルベルトだけではない。
彼の部下ともいえる十数名の軍服を纏った男達もいた。
「アルベルト・デル・モレノの力、見せてやる。」
アルベルトはレイピアを構え、部下達もそれぞれ、サーベルやマシンガンを構える。
キラーマンティスはアルベルトを斬りかかろうと飛翔する。
「私の相手はお前か。」
キラーマンティスは両腕の鎌でアルベルトを襲うが、彼はそれを躱す。
残るクアールとバンダースナッチはアルベルトの部下が引き受けた。
キラーマンティスは連続で両腕の鎌を振り下ろすが、アルベルトは難なく躱し、レイピアでキラーマンティスの胴体を貫く。
キラーマンティスはアルベルトの一撃で消滅される。
クアールとバンダースナッチもすでに部下達が片付けた。
「簡単に倒されちゃった・・・」
メイリンはアルベルト達の戦いぶりを見て唖然とした。
ちょうどその時にジャッキー達が到着した。
「ユミナさん!シャンティさん!」
「大丈夫ですか!?」
「リオちゃん!コロナちゃん!ミウラちゃん!」
「ジャッキーさん!エドガー陛下も!」
リオ達はメイリンとユミナの無事を確認するとホッとする。
「どうやら君達が二人を助けてくれたようだな。」
「当然のことをしたまでです。」
エドガーはアルベルトに感謝する。
「我がライバル・ジャックも来ていたとはね。」
「別に競ってるつもりはないけどよ。」
アルベルトとジャッキーは軽く会話する。
「シャンティさん、お体は大丈夫ですか?」
「うん。水分補給を欠かさずに涼しい部屋で休めば全快できるよ。」
「シャンティちゃん、分かってると思うけど・・・」
「分かってます、分かってます。ゆっくり休んどくから。」
「ユミナ、そんな落ちこぼれに心配かけることはない。」
「でも・・・」
アルベルトは恋人面をしてユミナの方を抱き寄せた。
「君は私の未来の妻なのだから♪」
「ふぇっ!?」
「うそん!?」
「妻!?」
リオ達はアルベルトの発言に驚く。
「そのお話ははっきりお断りしたはずです!私、まだ結婚なんて考えてませんから!」
ユミナの発言からして、彼女はすでにアルベルトからのプロポーズを断ったらしい。
「いやあ、ごめんごめん。人前で話す事じゃなかったね?謝るから、これから我が邸宅でお茶でもいかがかな?」
「ちょっと!止めてください!」
「そうですよ!ユミナさんが嫌がってるじゃないですか!」
リオとコロナは無理矢理ユミナを連れて行こうとするアルベルトに割って入る。
「失礼だよ、お嬢ちゃん達?邪魔!」
アルベルトはリオとコロナを邪魔者扱いする。
「あの人は?」
「アルベルト・デル・モレノ男爵。このエスタの大富豪の息子で、ジャッキーと同じG.Fの中で五本の指に入る程の実力者だよ。」
「あの人もG.Fの一員なんですね。」
「うん。悪い人じゃないんだけど・・・」
ミウラはアルベルトの事をメイリンに聞くと、彼もG.Fの一員だという事を知る。
「さあ、行こう、ユミナ。」
アルベルトはユミナを連れて行こうとすると、彼女はさっと躱し、ジャッキーの隣へ行く。
「シャンティちゃんは私の友達です!心配するのは当然ですから!それに、私はジャッキーさんが好きなんです!」
「えっ!?」
「うそ!?」
ユミナの発言にジャッキーだけでなく、メイリンも驚く。
「はっはっはっ!久々に笑える冗談だ!」
アルベルトはユミナの告白に対し、冗談だと笑い飛ばし、部下達も笑い出した。
リオとコロナはそんなアルベルト達にムッと睨む。
「なんだ、冗談か・・・」
「もう・・・」
ジャッキーは冗談と聞き、何事もなかったかのように振る舞い、一方のユミナはジャッキーの鈍感さにそっぽを向く。
「フフッ、近寄る男をあしらう、立派なレディの振る舞いだな?」
エドガーはそんな様子を見てユミナを評価する。
「けど、どうしてエドガー陛下がここに?」
「おっと、そうだった。私がここに来たのは、シャンティ、君に用があるからだよ。」
「私に?」
メイリンはエドガーが自分に用があると聞き、目が点になる。
「君の体が五体満足になったら、試練の山に行ってくれ。」
「試練の山?セシル陛下が暗黒騎士だった頃、パラディンとなる為に登ったという・・・?」
「あぁ。そこに出入りしている怪しげな行動をしている人物を目撃したという報告を受けた。その正体を突き止めてほしい。」
エドガーはメイリンに完全に回復した後、試練の山に出入りしている不審人物の正体を突き止めるよう命ずる。
「・・・分かりました。準備ができ次第、試練の山に向かいます。」
「エドガーさん!私達もシャンティさんと一緒に行きます!」
リオとコロナはメイリンと同行するとエドガーに言う。
「うむ。君達の実力はロンから聞いたよ。頼りにしている。」
エドガーはリオ達の同行を許可する。
(・・・?)
ユミナはエドガーの指令に疑問を抱く。
メイリンは一度、ユミナの家で休み、数日後、体調が良くなった後、新たな棒を買い、試練の山へ行く為の準備を始める。
ちなみにリオ、コロナ、ミウラもユミナの家で世話をしている。
そして現在、メイリン達は試練の山に到着する。
尚、ミウラは試練の山はアンデッド系のモンスターが沢山いる事を知り、留守番する事になった。
「ここが試練の山・・・」
「神秘的な山ですね~・・・」
メイリン達は試練の山を登り、山頂へ目指す。
「なんで君まで来るの、ユミナ?」
メイリンは溜息吐いた後、後ろに振り向いて何で付いて来るのか尋ねる。
その相手はユミナだった。
「回復や治療をするには白魔法が必要だよ?それにシャンティちゃんの事が心配なんだもの。」
「心配なのはユミナの方だよ。魔物だけじゃない。何者かがこの山に潜伏してるんだ。危険だから帰って。」
メイリンはユミナに帰らすように言おうとするが・・・
「シャンティさん!」
「ん?」
リオの声に反応し、視線を変えるメイリン。
その先には、アカデミックドレスの少女がいた。
少女はメイリン達の存在に気付くと、山頂へと走っていく。
「あ!待て!仕方ない・・・ユミナ、私達から離れないように!」
「うん!」
メイリン達は後を追うように走り出す。
山頂に到着後、辺りを見渡す。
「あれ?おかしいな?」
「確かに上に登ったんですけど・・・」
メイリンより先に山頂に着いたはずの少女がいなくなり、メイリン達は拍子抜けする。
「みんなはここを動かないで。私が先行するから。」
メイリンはリオ達に待機するように言って、先に進む。
その時!
「はれーっ!?」
「えぇっ!?」
「!?」
メイリンが百数m離れた直後にユミナ達は光のチェーンにより拘束される。
「ユミナ!リオちゃん!コロナちゃん!」
メイリンは3人の拘束を剥がそうと、駆けつける。
すると、メイリンの目の前にアカデミックドレスの少女が現れ、衝撃波を放ち、ユミナ達との距離を離す。
「お前がチャオ・メイリン、いや、ウォン・シャンティか?」
「何者だ!なぜこんなことをするの!?」
「名はタロット。何故と聞かれれば、お前を試しに来たと言わせて貰おう。」
「意味の分からない事を!ユミナ達を離すんだ!」
メイリンは逆上して、タロットにユミナ達の解放を要求する。
「別に構わんが、その前にお前の力を見せてもらう。」
「なに?」
メイリンはタロットの言葉に疑問を抱くが、背後から気配を感じ、振り向く。
そこには、青いタンクトップを着た筋肉モリモリの男と、露出の少ない黒い服装をした豊満なバストの女性がいた。
「なっ!?マッシュさん!ティファさん!どうしてここに!?」
「兄貴に頼まれてな。後を追っかけて来たんだ。」
「いきなりで悪いけど、相手をさせてもらうわよ!」
二人は戦闘態勢を取る一方、メイリンは困惑するだけだった。
まず、青いタンクトップの男は、マシアス・レネ・フィガロ。
愛称はマッシュで、フィガロ王国の国王・エドガーの双子の弟であり、格闘家ダンカンの弟子である。
コルツ山でダンカンの息子であるバルガスと一騎打ちをした。
そして、豊満なバストの女性は、ティファ・ロックハート。
反神羅組織アバランチのメンバーであり、格闘家ザンガンの弟子である。
幼馴染のクラウドと共にセフィロスとの因縁の決着をつけた。
ティファは突然、メイリンに回し蹴りを繰り出す。
メイリンはすぐに躱したが、ティファに続くようにマッシュがメイリンにパンチを繰り出す。
メイリンは対応できず、付近の岩にぶつかり、地面に突っ伏してしまう。
「マッシュさん・・・ティファさん・・・なぜ・・・?」
メイリンはマッシュの一撃で痛がるも、突然自身を襲ってくる理由を聞こうとする。
「言ったはずだぜ。兄貴に頼まれたってよ。」
「あなたの事情はエドガーさんから聞いたわ。いつまでもこのままでいさせるわけにはいかないのよ。」
「一体、何の話を・・・?」
メイリンは二人の言葉に理解できていなかった。
しかし、ユミナは気付いたようだ。
「あの、タロットさんって言いましたよね?」
「うむ。なんじゃ?」
「もしかして、エドガー陛下に頼まれてこの試練の山に?」
「よくわかったのう。お主が考えていた通りじゃ。フィガロ王がシャンティの悩みを解決する手伝いをするよう頼まれてな。態々この試練の山に赴いたわけじゃ。」
「!?それじゃあ、エドガー陛下が言ってた指令って・・・」
「察しの通りじゃ。女好きのあの国王の事じゃ。一芝居打ったのじゃよ。」
エドガーはメイリンが魔力の暴走で敵味方問わずに攻撃した事をすでに知られており、なんとかしようと企てていた。
メイリン達が試練の山へ行った後、マッシュとティファを呼び、メイリンを鍛え直すよう頼んだのである。
ちなみに、タロットはメイリンを山頂に来させる為の囮である。
「とにかく早い話が、シャンティよ。この試練の山で修行してもらう。春光拳を使ってな。」
「でも、父さんに禁じられて・・・」
「だからここに招き入れたのじゃ。」
タロットは杖を地面に突くと、山頂を覆うように光のドームで包み込む。
メイリンは目の当たりにした光景に困惑する。
「これで逃げ出す事は出来ぬ。降りたければ修行を終わらせよ。お主が冷静でいられるならな。」
タロットの言葉を聞いたメイリンはマッシュとティファを相手に勝たなければならないと悟る。
「・・・やるしか・・・ないのか・・・!?」
メイリンはタロットの魔法による結界によって下山する事が出来ず、ユミナ達も巻き込まれている以上、タロットの言う通り修行を受ける事になった。
そして、30分後・・・
「くぁwせdrftgyふじこlp~!!」
言葉にならない声を発しながらティファに襲い掛かるメイリン。
しかし、ティファは冷静にメイリンの攻撃を躱し、懐に一撃を与える。
今度はマッシュに回し蹴りを繰り出すが、マッシュはそれを受け止め、頭上に放り投げる。
その直後、マッシュはメイリンの胴体を抑えつけ、彼女を逆様にして地面に叩きつける。
マッシュの必殺技・メテオストライクが炸裂する。
マッシュの攻撃を受けたメイリンはフラフラになりながらも立ち上がった。
その直後、メイリンの体から凄い勢いの湯気が発生した。
「紅蓮拳!」
「オーラキャノン!」
メイリンは紅蓮拳を放つが、マッシュのオーラキャノンにより破られ、直撃される。
「ドルフィンブロウ!」
ティファはこの隙を狙って、メイリンにドルフィンブロウを喰らわす。
メイリンはこのまま岩に直撃される。
「ブリザド!」
タロットはメイリンにブリザドを放つ。
メイリンはタロットの魔法によって全身から発する湯気が引いていき、大人しくなり、メイリンはその場で座り込んだ。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・やっぱり・・・ダメだ・・・」
メイリンは息切れし、立つこともできなくなった。
「これを飲みなさい。少し休憩したらもう一度やるわよ。」
「ユミナ達は解放しといたから心配すんな。」
ティファはエリクサーをメイリンに渡し、マッシュと共に違う場所で休憩を取る。
すでに解放されたユミナ達はメイリンのもとに行く。
「大丈夫?」
「・・・全然大丈夫じゃないよ。あれほど暴れまわったら・・・」
メイリンの落ち込みは酷かった。
「ごめんよ。エドガー陛下の頼みを安請け合いしたばっかりに・・・」
「シャンティちゃん、そんなことを言ったらエドガー陛下に失礼だよ?」
メイリンはユミナにそう言われるも、黙っているしかなかった。
「あのですね。失礼を承知で言わせてもらいますけど、あなたの春光拳、禁止する程の物じゃないと思います。」
「え?」
メイリンはコロナの言葉の意味が分からなかった。
「コロナの言う通りです。アダマン島での戦いを見て思いましたけど、パワーは私達の先輩と同じ位でしたし、技も綺麗に仕上がってます。ただ、気持ちが焦ってるように見えました。」
「!?そ、それは・・・」
メイリンはリオに言われてギクリと反応する。
どうやら図星らしい。
「じーちゃんが言ってたんです。無心こそ武術家の究極の心だって。大事なのは雑念に負けない心なんです。私の実家の近くで試練を受けましたから分かります。」
「それに、あなたと似たような悩みを持ってる方々を知ってます。お一人は私達の世界では競技選手の世界チャンピオンで、もうお一人は春光拳道場の家事用人兼門下生です。」
「私と同じ悩みが・・・」
メイリンはリオとコロナからミッドチルダの春光拳道場での出来事を聞いた。
「この修行をクリアできれば、禁止令を気にしなくて済むと思いませんか?」
「・・・それは・・・」
「あたしもそう思います。シャンティさんならできますよ!」
「頑張って。ウォン・シャンティちゃん!」
ユミナ達から激励の言葉を送る。
メイリンはウーロンに育てられ、春光拳道場で基礎練習していた頃を思い出す。
~~~~~回想~~~~~
「父さん、私に技を教えてよ!」
「ダメだ。」
「その為に基礎練してたんじゃないか!学校で体力測定した時はトップクラスの記録だったし、外の魔物達ともちゃんと戦えるわ!」
メイリン基い、シャンティは自分に技を教えてもらうようウーロンに説得する。
「そのように自惚れる者に技を教えるわけにはいかん。」
ウーロンはそう言って、部屋から出ていった。
「ああ、もう!なんなんだよ!?」
この時のシャンティは強くなりたい一心で気を急いていた。
それ以降、シャンティは書斎から春光拳の技に関わる書物を持ち出し、親には内緒で独自に技を覚えた。
しかし、その技術に魔力を籠めると、自分自身が抑えられなくなり、暴走してしまった。
ウーロンの氷と水の魔力変換資質による技によってシャンティは止められたが、それ以来、シャンティは春光拳の使用を禁じられてしまったのだ。
~~~~~回想終了~~~~~
(私に技を教えてくれなかったのは、私の魔力が暴走したのは、私が中途半端だから?心が弱いからなのかな?)
メイリンはウーロンに言われた言葉の意味を分かってきた。
「・・・ありがとう、ユミナ、リオちゃん、コロナちゃん。少しやる気が出て来たよ。」
「よかったです。」
「もう大丈夫ですね。」
「頑張ってね。」
メイリンは休憩を終わり、修行を再開した。
リオとコロナとの会話をしたからなのか、昔の事を思い出したからなのか、最初にマッシュとティファと戦った時と比べて落ち着いており、体から蒸気を発する事があったが、深呼吸したり、頭を振ったりした後、その蒸気を抑え込んだ。
しかし、相手はダンカン流格闘術の使い手とザンガン流格闘術の使い手、試練を突破するのは厳しかった。
「相手の動きをよく見ろ!その上で心を燃やせ!」
「一つ一つの行動を読み取って、その隙を突きなさい!」
マッシュとティファの攻撃を躱し、間合いを取るメイリン。
「集中しないと・・・!」
メイリンは深呼吸した後、目を瞑る。
(武道の究極の境地は無心。恐れも怒りも、緊張も慢心も、ざわめく心も振り払え。心は凪いだ湖のように静かになれ。心を燃やす為に無心であれ!)
メイリンは自分にそう言い聞かせる。
「私は守りたい!大切な人たちを!全ての命を!」
メイリンは気を取り直して、構えを取る。
その時にタロットは気付いた。
自身の内ポケットから光が漏れているのを。
タロットは内ポケットからテイルズハートチップを取り出す。
「この光、フィガロ王の勘が当たったという事なのか?」
タロットは不思議そうにチップを見つめる。
「爆裂拳!」
メイリンはマッシュの爆裂拳を両腕で防御し、最後の一撃を受け流すように躱す。
その次にティファのサマーソルトを繰り出すが、紙一重で躱すメイリン。
さらに、マッシュとティファが同時に蹴りを入れるも、メイリンは側宙で躱す。
メイリンはマッシュのパンチを受け流し、ティファが近づいてくるのを悟り、マッシュの腕を掴み、チョップを繰り出してくるティファをマッシュの腕で防ぎ、その瞬間にティファの腕を掴み、浮落の要領で投げる。
「いい仕上がりね。」
「こっからが本番だぜ。」
マッシュはオーラキャノンの構えを取る。
メイリンも自分の右腕に炎を纏わせる。
「オーラキャノン!」
「紅蓮拳!」
二人の技がぶつかり合う。
爆煙に包まれ、視界が遮られる。
その時、マッシュの目の前に拳が視界に入る。
その拳はマッシュの手で止められた。
そこにはメイリンがいた。
「見事、と言わせてもらうぜ。」
「魔力を籠めて放った技を使っても、暴走の兆しがなくなったみたい。」
マッシュはメイリンを褒め、ティファはメイリンの体を気に掛けるが、魔力の暴走はなくなったようだ。
「そうじゃな。最後の戦闘に入る前、ライブラを使わせてもらったが、魔力が安定しておる。これなら春光拳を多用しても問題ないじゃろう。」
タロットは山頂を覆った光のドームを消した。
「やりましたね!シャンティさん!」
「おめでとうございます!」
「よかったね、シャンティちゃん。」
「ありがとう、君達がいなかったらずっと落ち込んだままだったよ。」
メイリンはユミナ達に感謝する。
「お嬢様~!!」
メイリン達は叫び声を聞き、振り向くと孔雀のような動くぬいぐるみが飛んできた。
「えぇ~!?ぬいぐるみが喋った!?」
「ワンタン!?」
メイリンは孔雀のぬいぐるみの事をワンタンと呼ぶ。
「知ってるんですか?」
「ワンタンはね、春光拳道場ではシャンティちゃんのお世話役をしていて妖精さんなの。」
ユミナはワンタンの事を紹介する。
「大変ですタン!」
「どうしたの?」
「エスタの近くに空から魔物達が降ってきてエスタに押し寄せたんですタン!」
「なんだって!?確かなの!?」
「本当ですタン!」
「空から魔物が降ってきたという事は月の涙が!?」
メイリンは何があったのか聞くと、エスタ付近に月の涙の発生による影響で魔物達が降り注ぎ、その魔物達がエスタに攻めてきたようだ。
「父さんたちが危ない!」
「シャンティさん、月の涙って?」
「この世界の月には無数の魔物が住み着いていて17年に一度の周期で起こる現象なの。海底にあるルナティック・パンドラが月の涙を誘発するティアーズ・ポイント、言わばアンテナの役割を果たしていて、その地点に魔物達を降り注ぐの。」
「でも、海底にあるはずのルナティック・パンドラがどうして?」
「それは分からない。一つ言えるのは、何者かがルナティック・パンドラを動かして、ティアーズ・ポイントを変えられたという事だよ。」
メイリンは月の涙について説明した。
「とにかく急いだ方がよさそうじゃな。皆、妾の下に集まるがよい。」
メイリン達はタロットを囲むように集まる。
「星に住む精霊達よ。我らの手を取りて、新たなる地へと導き給え。テレポ!」
タロット達はテレポで試練の山から消え去った。
その後に白いフード付きのローブの女性が現れる。
「ウフフ・・・タロットちゃん、まだ生き延びていたのね。探してる人は見つけたのかしら?」
白いローブの女性は嘲笑する。
その後、何もなかったかのように姿を消した。
次回は新しいオリジナルプリキュアが誕生します。
ついでに加えてほしいセリフや変えた方がいい文章があったら、遠慮なく申し付けてください。